東京メトロ銀座線上野駅のリニューアル工事が完了し、メディアでも大きく取りあげられました。
日本最古の地下鉄である東京メトロ銀座線ですが、リニューアル工事もその古い歴史を印象づけるものになっています。
新しい上野駅は最近人気のある和風モダンな感じの仕上がり。さらに貴重な展示物も設けられ一般利用者からマニアまで楽しめるようになっています。
東京メトロ銀座線は90周年
東京メトロ銀座線は今日2017年12月30日に90周年をむかえます。
日本で一番古く、一番地上に近い地下鉄である銀座線ですが、90周年を迎えることで大規模なリニューアル工事が行われています。
そんな銀座線の改良工事は、古いものと先端的なものが融合したものになっています。
すでに2012年から運行を開始されている新型車両は、開業当時から40年近くも利用者に親しまれた旧型車両をモチーフにしたデザインなのも古いものと先端的なものを融合したものです。
銀座線の新型車両がモダンでかわいい☆ pic.twitter.com/WAd69k5I0d
— ジョイまっくすポコ (@joy_max_poko) November 15, 2017
デザインは和モダンで最近のトレンドもあってか評判も良いようです。
銀座線のリニューアルで全駅の改装も行われる事になっていますが、注目は上野駅。
世界文化遺産にも登録された国立西洋美術館をはじめ美術館や博物館が集積する場を意識したリニューアルになっています。
上野駅リニューアルは「美術館のある街」がコンセプト
銀座線上野駅のリニューアルのコンセプトは「美術館のある街」。
駅自体をミュージアムと見立てたモダンな空間に仕上がっています。
コンコースにある番線案内もモダンな雰囲気ですね。
コンコースからホームへの階段の天井のデザインもこんなにモダンなつくり。
柱の駅番表示もゴールドを使い落ち着きがあり高級感さえ漂います。
階段上にあるフリースペースも駅の雰囲気にあわせています。
地下鉄というとJRなどとは異なり短距離の移動が多いので、このような休憩ができるスペースはあまりないので貴重な存在です。
ちょっと急ぎの仕事をこちらでパソコンを使ってできそうですね。
注目はこちらの改札口に展示されている「旧改札」。
この旧改札は、90年前の地下鉄開通時に使われていた「回転改札」のレプリカです。
回転することで駅への出入りが出来たわけですね。
この回転改札ですが、毎時00分にスポットライトが当てられ、音による演出とともに多くの人が立ち止まり見学する光景がみられます。
マニアも喜ぶ展示物がたくさん
まるで美術館のような駅が新しい銀座線上野駅のコンセプトですが、古い上野駅ゆかりのものが展示されマニアたちにも注目されています。
このような展示物があると、美術館というより博物館という趣もありますね。
こちらは開業当初から66年間使われていた線路の展示。
銀座線の歴史を説明した展示。まるで博物館にいるようです。
地下鉄開通記念ポスターの展示。当時の人が初めての地下鉄を見て歓喜したことが目に浮かんできます。
展示された接近表示機。レトロで良い雰囲気です。
接近表示機の展示はマニアも含めて多くの人がツイートをしていて注目されていますね。
銀座線上野駅にある昔の列車接近表示器
きちんと飾って、電車が入るときは光るよ pic.twitter.com/hybg35V5Oy— すずしの🍖@C93 3日目 (@rin_sino) December 16, 2017
電車が近づくとこんな感じで点灯され凝った展示になっています。
正直あまりキレイとはいえなかった銀座線の上野駅ですが、今ではこんなに美しく生まれ変わっています。
新しい駅名標も情報が多くて分かりやすく使いやすいものになっています。
銀座線上野駅のリニューアルですが、デザインだけでなく使いやすさも追求されて中々好感が持てますね。