中国には高速鉄道としての位置づけのG列車(高鉄)とD列車(動車)があります。中国は国土が広いので鉄道での移動はとにかく大変です。
高速鉄道がない時代は、さらに大変で混雑した車内で長時間を我慢を強いられましたが、高速鉄道の登場で劇的にアクセスが良くなっています。
中国の高速鉄道の路線網は、日本では考えられないような早さで拡大をしていますが、今回広東省のいくつかの区間に乗車したので、その様子を紹介します。とにかくバカでかい駅には圧倒されました。
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深圳~広州東の動車
香港の国境でもある羅湖の深圳駅から広州東への移動は、広深線の動車に乗ってみました。
広東省の省都である広州と深圳、中国の第3と第4の大都市を結ぶ路線だけあって、頻繁に列車が発着をしています。
こちらが乗車したたぶん動車のC7016広州駅行です。
中国の鉄道は自由にホームに入ることはできません。列車ごとに改札を行うので、乗車前にそれほど長くホームや列車の写真を撮ることはできません。
また、あまり興味がないのか、鉄道の写真を撮る中国人の姿を見ることもほとんどありません。
車内の様子です。座席が転換しないので、進行方向に対して逆になる座席もあります。
車内は日本の新幹線とそれほど違いませんが、車内での携帯使用は全く問題がありません(笑)
約1時間20分程度で広州東駅に到着。広深線の動車は広州駅まで行くものもありますが、多くは広州東駅止まりのようです。
十分に快適な乗車でした。運賃も安く満足です。
佛山西駅から広州南駅の高速鉄道
佛山市は広州市の隣の市で、広州の衛星都市のような雰囲気もありますが、単体の市としてもかなりの規模の都市です。
人口は593万人、一人あたりGDPも省都級の都市以外ではトップクラスの経済規模で、上位にも顔をだすぐらいです。
そんな大都市ですから、主に高速鉄道で発着する佛山西駅は巨大な駅です。ただ、周辺には何もなく今後駅周辺が開発されようとしています。
このように空港のように巨大な駅です。かなりのキャパシティがあります。
この佛山西駅からマカオの国境である珠海駅まで向かうのですが、11時過ぎに到着し切符を購入しようとしたところ、購入できたのは16:43の列車。
中国の混雑を少しなめていました。週末ということもあり、マカオに遊びに向かう人が多いのでしょうか。
ホームの様子です。真新しい駅なのでとてもキレイです。とにかくホームの数が多く、確か19番ホームまであります。
本日乗車する広州南駅行き列車が入線してきます。
ノーズが長い高速鉄道らしいデザインです。
一等席の車内の様子です。一等席には立ち客がいませんが、すぐの通路には多くの立ち客がいます。かなり混雑しています。
一駅だけ乗車して広州南駅に到着しました。ここから珠海駅行列車に乗り換えをします。
広州南駅は佛山西駅からさらに巨大な駅でまるで空港です。そしても人もメチャクチャ多い!!
こちらは一見して駅には見えません。ほとんどの人は写真を見て、空港だと思うでしょう。
それにしても、中国の駅の巨大さと人の多さは驚かされます。かなり急ピッチで高速鉄道網を広げていますが、まだまだ鉄道インフラが足りてないという印象を抱きます。