タイのバンコクでは近年再開発が盛んに行われています。
そんなバンコクで、民間の再開発では過去最高の規模となるビッグプロジェクト「ワン・バンコク」が動き出そうとしています。
その規模は、東京ドーム約4個分となる、16.7ha。
この数字、日本の大規模再開発でも同じような面積のものがあります。
いろいろと制約があり単純に比較することはできませんが、完成イメージを見てしまうとその規模の大きさに驚いてしまいます。
バンコクの過去最大の再開発「ワン・バンコク」
タイのバンコクで巨大な複合施設の再開発が計画されています。
タイ王室が保有地解放 バンコク、進む大型再開発
新たに計画されている複合施設の名称は「ワン・バンコク」。再開発が盛んなバンコクでも、民間の再開発で過去最大のものとなるビックプロジェクトです。
場所は、ルンピニー公園の東・日本大使館の南に位置し、周囲は外国大使館も多く、バンコク・メトロのルンピニー駅からすぐのかなりの好立地になります。
「ワン・バンコク」なのですが、その規模がすごいです。
敷地面積16万7千平方メートルに、計画ではオフィスビル5棟、コンドミニアム3棟、ホテル5軒に大型ショッピングモールが立ち並ぶことになります。
もう一度完成イメージを。
画像で見る限り、超高層ビルは7棟ですかね?
オフィスとコンドミニアムを足すと8棟ですから、中層のコンドミニアムがあるのかもしれません。詳細な計画がわかりませんので、ハッキリはしません。
ホテル5軒についても、超高層ビルの高層部分に入居するのかもしれませんが、はっきりしません。
それにしても、この一エリアで5軒のホテルとは。
観光立国のタイですからそれだけの需要も十分に見込めるのでしょうかね。
これだけの広い土地ですがタイ国王の保有地のようで、管理する王室財産管理局が商業利用のために、開放し土地を有効活用することになります。
超高層ビル群ですが、見た感じ一番高いもので400mぐらいはありそうです。400mクラスの超高層ビルを200m~300mクラスの超高層ビル数棟が囲むわけですからかなりの迫力です。
なお、この再開発には21社の入札があったのですが、開発は大手財閥のTCCグループが行います。
TCCグループといえば、「チャンビール」でも有名なタイの財閥大手になります。
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「ワン・バンコク」が計画通りいくかは微妙ですが、開発の規模自体は経済成長著しいアジアらしさがあります。
「うめきた2期」と敷地の面積は同じぐらい
民間の再開発ではタイで過去最大規模となる「ワン・バンコク」ですが、敷地面積16万7千平方メートルは、日本の巨大再開発の一つである「うめきた2期」の約16ヘクタールと同規模になります。
ただ、うめきた2期と比べると、2014年に「うめきた2期区域民間提案募集実行委員会」が実施した「うめきた2期区域開発に関する民間提案募集」で優秀提案10社に選ばれたイメージとは、ちょっとその規模の違いにありすぎるような(^_^;)
例えば竹中工務店の提案。
超高層ビルが全くありません(^_^;)
いくら公園が少ない大阪といえども、この利便性の良い場所にこれでは。公園の維持費も心配になります。
こちらは三菱地所の提案。こちらは超高層ビルが4棟ぐらいはあります。
当時は橋下市長の意見もあり、「うめきた2期」を公園にという世論も強かったですし、提案は緑地をふんだんに設けたものが多くなっています。
うめきた2期は、伊丹空港の飛行ルート上にあるので、超高層ビルの高さ規制があり、「ワン・バンコク」と比べるととても高さでは勝負になりません。
ただ、梅田駅前しかも新駅ができえる場所を考えると、超高層ビルは最低でも4棟、できれば5~6棟は建設して欲しいところです。
それも、供給が不足気味のオフィスビルを中心に。
「ワン・バンコク」にも8ヘクタールという広大な緑地と広場
巨大複合施設の「ワン・バンコク」ですが、超高層ビルが林立する姿を見ると、開発の敷地面積をめいいっぱいビルの建設に使っているのかと思いきやそうでもないようです。
TCC Groupがバンコク中心部に35億米ドルの統合地区「One Bangkok」を建設へ
こちらの記事によると、16.7ヘクタールの開発用地に対して、8ヘクタールという広大な緑地と広場を創出しているということ。
隣接するルンピニー公園が57ヘクタールの規模がありながらこれはすごいですね。
うめきた2期も上手く建設をし、収益性が見込める超高層ビルと緑地と広場のバランスをとって欲しいです。
うめきた2期の街開きが2024年、「ワン・バンコク」の完成が2025年の予定。両者の完成した姿がどのようになっているのかが待ち遠しいです。