大学生が親から離れて暮らすとなると、下宿に暮らすというのは昔はよくありました。
ただ、近年はワンルームマンションもありますし、シェアハウスなんてのも普及してきたので、いろんな種類の住居を選ぶことができます。
西早稲田にあるちょっとレトロな賄い付き下宿「日本館」を見ながらが、最近の大学生の住宅事情についてふと考えてみた。
レトロな賄い付き下宿「日本館」
最近ではすっかりと少なくなった下宿。さらに賄い付きとなると、貴重な存在です。
西早稲田駅から徒歩ですぐという好立地に、レトロな賄い付き下宿「日本館」はあります。
賄い付き下宿という存在も最近では珍しいですが、昭和11年に建てられ、戦争による空襲にも耐えて現存するという点でも貴重な存在です。
場所はここです。メトロの副都心線西早稲田駅は本当にすぐです。
高田馬場駅にも徒歩で10分程度でしょうかね。
早稲田の学生なら、大学へのアクセスも良いです。
さらに周辺には学生が遊べるスポットもたくさんあります。
例えばこちら今となっては貴重な名画座の「早稲田松竹」。
二本立ての映画を学生なら1,100円で見ることもできます。
昨日は早稲田松竹でゴダール二本立て『はなればなれに』『女は女である』を。観ている時はそんなに面白い!とは思わずさりとて退屈するわけでもなく終わってもまだ続いているような不思議な印象のゴダール作品。どちらもDVD持ってるからまた観直してしまうんだろうな。アンナカリーナは最高でした。 pic.twitter.com/OogfUq0fpy
— 小泉竜生 (@ryukoizumi) June 10, 2017
居酒屋、食べら場所、スーパーと近隣にあり便利です。
こんな便利な場所に「日本館」はあります。
下宿とは思えないようなりりしい外観です。
表札も行書体で渋い。
和洋折衷な雰囲気も良いです。
周囲もこんな感じで、ちょっと時代が遡ったような印象です。
日本館はこんな下宿
日本館は、西早稲田にある女子禁制の下宿で、入居ができるのは男子だけです。
トイレは共同で風呂はありません。お風呂は近くの銭湯を利用するか、最近ではスポーツクラブに入会をして、風呂を利用するという人もいるでしょうか。
室料は、月額55,000円~57,000円ですが、夕食のみ賄いがつきます。
ただし、土日祝祭日は休みになります。室料の他管理費が月額3,000円かかります。
この賄いがつくところがポイントが高いです。
遠く離れた親の心配の一番は、しっかりとご飯を食べてくれるかどうかですから。
総額6万円程度と+風呂代で都心の生活を送れるのですから、悪くないですね。
夜の食事もついてきます。外食すればかなりお金がかかるし、栄養のバランスが悪くなりがち。
自炊を毎日すれば面倒です。
プライバシーを重視して共同生活の下宿は減少
学生の一人暮らしは、できるだけプライバシーを保ちたいという人が多くなり、共同生活をするような下宿は年々減少しています。
ずいぶん前からですが気軽に生活できるワンルームマンションやアパートが、どんどん大学周辺などを中心に続々と建設されることになります。
最近となっては、下宿それも賄いがつくとなるととても貴重なため、しかも日本館はマスコミにも度々紹介することもあってか、多くの人から毎年問い合わせがくるようです。
ワンルームマンションやアパートなども、少子高齢化によって少し厳しいエリアも出てきています。
特に大学が撤退するような地域は、需要と供給のバランスが崩れ、信じられないような安い家賃で貸し出すような例も多く見られるようになりました。
大学の都心回帰も近頃はますます鮮明になってきていますし。
このように下宿だけでなく、ワンルームマンションやアパートなども変化は見られ、今後はますます空室が増えていく可能性もあります。
最近はシェアハウスが人気
最近は学生に限らないですが、若い人たちを中心にシェアハウスで住むことが人気になってきています。
東京は家賃が特に高いため、シェアハウスはコストを抑えられることも魅力です。
例えば、早稲田周辺ではアパートの家賃は80,000円程度は必要になってきますが、シェアハウスの平均家賃は6万円を切る価格になっています。
シェアハウスは、元々は海外では多くて、共同で一軒家を何人かで住むような国はけっこうありますが、日本で普及してきたのは最近になってからです。
シェアハウスの魅力はコスト面だけでなく、場所のシェアだけでなく、体験のシェアもできることも魅力です。
いろんな人と出会え、話しをしたり、経験を共有することに価値を見出す人が増えてきています。
下宿の減少は、プライバシーを重視したことも大きな要因なのですが、そのプライバシーの考え方がシェアハウスの人気でちょっと変わってきてるのでしょう。
最近の学生や若い人自体が、あまり他人の領域にズケズケと入っていくことが少なくなってるのも変化でしょう。