JR西日本本社の南には、かつて「大阪弥生会館」というホテルがありました。
大阪弥生会館の歴史は古く、旧国鉄時代の福利厚生施設として1972年に開業。国鉄職員の福利厚生施設ですが、一般の人も利用することができる宿泊施設でした。
場所は現在のグランフロント大阪の東側に位置する好立地で、取り壊しされ、新しいホテルが建設中です。
新しいホテルは、JR西日本の新ブランドホテル「ヴィスキオ」。
ハイクラス宿泊特化型ホテルという位置づけで、全室禁煙で訪日旅行客を意識した新しいホテルになります。
JR西日本のホテル新ブランド「ヴィスキオ」
JR西日本グループのホテルといえば、現在シティホテルの「グランヴィア」、宿泊特化型ホテルの「ヴィアイン」というブランドがあります。
JR西日本本社の南にあった大阪弥生会館が取り壊され、現在「(仮称)大阪北NKビル新築工事」が行われていますが、ここに新しくホテルができます。
またまた再開発はホテル建設です(・.・;)
新しいホテルは、既存のブランドではなく新しいブランド「ヴィスキオ」。
ホテルのカテゴリとしては、宿泊特化型のホテル。単なる宿泊特化型ではなく、“ハイクラス”で高いクオリティがコンセプトです。
JR西日本グループのホテルの中では、グランヴィアとヴィアインの中間位の位置づけでしょうかね。
客室の内装などはまだ発表されていませんが、シティホテルのサービスを考慮しないと、グランヴィアに近いクオリティあるかもしれません。
「ヴィスキオ」は全室禁煙
近年公共施設や駅などの禁煙が進んでいます。愛煙家にとっては厳しい時代ですが、禁煙の流れはさらに進むのが世界的な潮流です。
JR西日本の新ホテルブランド「ヴィスキオ」は全室禁煙を導入します。
タバコを吸いたい人は、喫煙ブースが設けられます。部屋のタバコの匂いは、タバコを吸わない人にとってはとても気になります。
たとえ空気を入れ替えたり、消臭剤を使ってもニオイは残りますから。
日本人特にビジネスマンはタバコを吸う人が多いので、ビジネス利用を想定するホテルでは、なかなか全室禁煙にするのは以前は難しい状況でした。
ただ、他のホテルでも全室禁煙を導入する例が見られ、「ヴィスキオ」禁煙が日本よりも進む訪日外国人旅行客を主要なターゲットにしている点があります。
客室も宿泊特化型にすることで、広さめの客室で2名以上が利用できるツインルームやダブルルームが全客室の約80%にする点も、旅行者をターゲットにしている点です。
内装のイメージは明らかになっていませんが、外観イメージは発表をされています。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
なお、大阪弥生会館跡地にできるホテル以外では、JR尼崎駅前にある「ホテル ホップイン アミング」もリブランドされ新ブランド「ヴィスキオ」に変わる計画です。
「(仮称)大阪北NKビル新築工事」現在の様子
大阪弥生会館跡地にできるJR西日本の新しいホテルブランド「ヴィスキオ」は、現在「(仮称)大阪北NKビル新築工事」として建設工事中です。その現場の様子です。
グランフロント大阪南館からの様子。写真中央辺りの建築中の建物です。グランフロント大阪からすぐの好立地にあることがわかります。
近くから撮影。シートで覆われているので、中の様子はわかりません。奥に見えるビルがJR西日本の本社ビルになります。
建築計画です。敷地面積が約3,200㎡、地上8階建てで高さが約32m。延床面積は約13,762㎡になります。
敷地面積の広さを考えると、もう少し高層の建物を建設できそうなのですが、JR西日本の方針なのか、それとも何か制限があるのでしょうかね。
調べてみるとここは商業地域で容積率が400%でした。
グランフロントと阪急梅田駅を挟むエリアに雑居ビルが多いですが、再開発を促すためにも容積率は見直しても良いような気がするのですが。
北側の様子。こちら側は鉄骨部分を見ることができます。工事完了予定は来年2018年の4月です。
訪日外国人旅行客にとっては、大阪のキタよりミナミのほうが人気があり、梅田は心斎橋あたりと比べると外国人の密度が高くありません。
それでも交通の利便性が高いホテルなので、今の訪日外国人旅行客が増え続ける状態が続けば、新ブランドの「ヴィスキオ」の稼働率も高くなるでしょう。
JR西日本では、この新ブランド「ヴィスキオ」を西日本中心に展開していく計画です。
[…] JR西日本 新ブランド宿泊特化型ホテル「ヴィスキオ」は全室禁煙 大阪弥生会館跡地の工事の様子 […]