大阪伊丹空港の改修工事がさらに進んでいます。

 

民営会社の関西エアポートは、伊丹空港を都心の便利な空港にさらに磨きをかけるべくターミナルの改修プロジェクトが進行中です。

 

改修プロジェクトのコンセプトは「Speedy & Smart 都市型先進空港  ITM 」。

 

ただ、空港自体がスピーディーでスマートになっても、伊丹の利便性に大きく立ちふさがるものがあります。

 

それは、現在午前7時から午後9時までに制限された運用時間です。この運用時間の規制を緩和することを強くススメたいと思います。

 

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伊丹空港改修工事の様子を続報

 

伊丹空港の改修工事の様子を前回から約1ヶ月ぶりに行ってきました。

大阪国際空港ターミナルビル改修工事の様子 伊丹は魅力ある空港へ変貌できるか

 

羽田行きはだいたい出発口から近い10番ゲートが使われるます。

しかし前回は工事のため10番ゲートは使わず、ゲート番号は忘れましたが、けっこう搭乗するまで歩きました。

 

今回は10番ゲートが使用されるようになっていて、工事がそれだけ進んでいるということでしょうか。

 

前回と比べると骨組みの量や高さが増しているのがわかります。

 

展望デッキからは工事の様子がよく見えます。

 

クレーンが目立つようになっています。

 

JAL側の北ターミナル。

 

ANA側。

 

前回の1ヶ月前と比べて大幅に変わったわけではありませんが、工事が着々と進行していることはわかります。

 

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伊丹空港運用時間の規制

 

市街地にある伊丹空港は現在運用時間の規制があり、発着時間が午前7時から午後9時までに制限されています。

 

新大阪駅辺りでも、飛行機が着陸の際に低空飛行をし、酷い騒音であることは理解できます。

着陸経路上にお住まいの方々の生活の平穏を侵害しているのは確かです。

 

東京でも羽田空港の飛行経路をめぐって、発着枠を増やすため都心上空を通るルートが検討されていて、かなり反対の論調もあるぐらいですから。

 

ただ、大阪空港訴訟の最高裁の確定判決が昭和56年。当時とはかなり状況も違ってきています。

 

例えば伊丹空港への大型機の離発着が制限されていたり、飛行機の騒音レベル自体が下がってきています。

そのため、昔と比べるとずいぶん騒音もマシになっています。

 

他の都市型空港運用時間

 

日本の都市型空港といえば、伊丹以外では福岡空港が典型的です。福岡空港は博多駅まで地下鉄でほんの数駅、しかも伊丹より旅客数が多いので、騒音の深刻度は伊丹以上かもしれません。

 

その福岡空港の定期便の運用時間は、7:00 – 22:00迄に制限されています。

朝7時は伊丹空港と同じですが、夜の10時は伊丹より1時間長いことになります。

 

また、隣国の韓国の金浦空港も都市型空港になりますが、金浦空港の運用時間は23:00~6:00までの制限時間があります。

 

金浦空港の場合は伊丹より朝1時間早く運用でき、夜は2時間遅く運用できる合計で1日3時間の運用時間の差があります。

 

成田空港の発着制限が大幅に緩和

 

近年は訪日外国人旅行者の増大によって、航空需要自体が増えています。ただ、羽田空港の国際線ターミナルの拡張などで成田空港の存在価値が相対的に低くなっています。

 

成田空港の地位低下を懸念する地元自治体などは、従来からの態度を改め、かなり発着制限緩和に対して柔軟な姿勢を見せています。

 

成田の運用時間は開港以来、そもそも6時から23時と伊丹と比べてかなり柔軟でしたが、さらに発着制限が緩和されようとしています。

 

6時間の「静音」確保=発着制限緩和で-成田空港

時事ドットコム

 

第3滑走路建設と引き換えにという状況もありますが、まずは東京オリンピックまでに24時まで運航ができるように動いています。

 

伊丹空港の運用時間の規制を緩和すべし

 

このように空港の運用時間の規制を緩和する動きが、特に成田空港では強くなっているのですが、伊丹はこのままの運用時間の規制を維持すべきなのでしょうか?

 

伊丹の将来のことを考えると、今のままの運用時間の規制は問題があるでしょう。

 

航空機の性能向上による騒音レベルの低下や人々の生活時間帯の意識の変化などから、せめて夜間の運用時間の規制は緩和すべきでしょう。

 

少なくとも夜10時まで、できれば夜11時までの運用時間延長が望ましいでしょう。もちろん早朝6時からの運用時間もできれば実現して欲しいところです。

 

運用時間の延長によって、新幹線に対する航空機の競争力も上がります。

 

また、現在伊丹空港では、夜8時過ぎに着陸が集中し、その時間帯の遅延の原因にもなっています。

 

これが運用時間が延長されると、柔軟なダイヤがつくられ、混雑も緩和されるでしょうし、その分20時台の遅延も少なくなるでしょう。

 

リニア開通で伊丹の存在価値は低下

 

中央リニアの開通が近づいてきています。東京-大阪間を1時間と少しのスピードで移動できるわけですから、航空機にとっては驚異です。

 

リニアが開通した場合の大阪-東京間の飛行機のシェアは劇的に減るでしょう。ほぼ0になるという予測もあるぐらいです。

 

となると、羽田路線が飛び抜けた状態の伊丹は、国際線規制が撤廃され大幅に国際線が増えなければその存在価値は大幅に低下するでしょう。

 

伊丹の地位低下が顕著になってから、運用時間の規制を緩和するようでは、それこそマスコミのかっこうのバッシングの材料になります。

 

関西3空港問題が社会問題化し、伊丹が関空開港後は廃港の予定が、地元自治体なども翻って空港存続を望んだ時のようにです。

 

リニア開通なんてまだ先と感じているかもしれませんが、東京から名古屋までは2027年の開業予定で、あと10年しかありません。

 

名古屋までのリニア開通でも、伊丹への影響は大きいでしょうし、影響が出るずっと前に伊丹空港の運用時間の規制を緩和し、将来のマスコミの批判をかわしておくべき。

 

何よりも運用時間の延長は、伊丹空港の将来を考えると必要不可欠なものでしょう。