最近ニュースで駅のホームドア設置が取り上げられる時が多くなってきました。

 

ホームドアの設置は進んではいるものの、予算の関係などの制約、路線によっては車両の種別によって扉の位置が異なる制約もあったり、ホームの強度の問題などで、まだまだ設置が不十分な感じがします。

 

そんな中、JR横浜線の町田駅で注目される新型ホームドアが試験導入されています。従来のものよりも軽量で費用も安いため、ホームドアの設置がこのタイプによって進むのかが気になります。

 

スポンサーリンク

町田駅の新型ホームドア「スマートホームドア」を見てきた

 

JR横浜線「町田駅」は、2015年度のデータでは1日当たり平均乗車人員は約11万2000人。

小田急小田原線との接続があることから、かなりの人が利用をするこの辺りの主要駅です。

 

この町田駅で、新型のホームドア「スマートホームドア」が昨年2016年12月に1両分を試験導入したわけですが、その様子を見てきました。

 

通常のホームドアはこんな感じ。駅は東京メトロ副都心線線の西早稲田駅。

東京地下鉄副都心線 西早稲田駅の商用利用可能なフリー写真素材

 

ところが町田駅のスマートホームドアはこんな感じ。

 

実際に開閉するシーンはこんな感じです。

 

ドアとドアの間もこんな感じでペラペラなので、低コストなホームドアであることが実感できます。

 

この「スマートホームドア」の利点は、まず軽量であること。ホームドアを設置する場合、その重さに耐えられるように、駅のホームを大規模に改修する必要な場合があります。

 

しかし、「スマートホームドア」は、従来タイプより3割ほど軽量になっており、ホームの大規模改修をせずに後期の短縮を可能とします。

 

また、設備本体の費用も従来の半分に抑えることができるメリットもあります。

 

ただ、転落防止の抑止力にはなるでしょうが、自殺などのホームから飛び込むことをできないようにするのには、少し不十分な感じです。

 

ホームドアの下の方にスペースもあるし、上部もそれほど高くないので、簡単にくぐれそうです。

 

JR東日本もいろいろ試行錯誤をしているようで、こんな感じで品質向上への改善を考えています。

 

出典 JR東日本 横浜支社
上部バーを黄色に変更することで注意を促したり、下部バーを新たに追加することで、ホーム面からの高さを370mmにして、下からくぐれないようにとの工夫を施しています。

 

このように「スマートホームドア」の改良を行っているため、当初は今年3月に1編成分のホームドアを設置する予定だったのですが、延期になっていて、新たな施行日もまだ未定です。

 

ホームドアといえば、こんなものもありましたが、その後あまり普及はしていないようです。

 

スポンサーリンク

ホームドアの整備対象の基準

 

ホームドアの設置に関しては大きくマスコミが取り上げるようになりました。日本でありがちなのですが、マスコミ報道が増えると政府も敏感に反応します。

 

ホームドアの設置も優先順位があるため、国が整備対象の優先駅を1日の乗降客数10万人以上という目安があります。

 

整備は国や地方自治体からの補助金が出て、おおまかにいって公費2分の1、事業者2分の1という感じで、鉄道会社は整備の半分を負担することになります。

 

鉄道会社は整備を、国や地方自治体は補助金支出をできるだけ抑えたいですから、コストの低いホームドア設置が望まれるわけです。

 

 

日本にはこんな危ない駅も

 

目が不自由な方が、盲導犬を連れて歩いていたところ、ホームから転落し、死亡した痛ましい事故が昨年発生しています。

 

事故は東京メトロ銀座線の青山一丁目で起こりましたが、点字ブロックはあるもののホームドアは設置されていませんでした。

 

また、別の事故では点字ブロック上に障害物あり、それを避けるために視覚障害者の方がホームから転落したというものもありました。

 

この例でもそうですが、日本ではまだまだ危険な駅があります。

 

例えばココ。東急東横線の代官山駅ですが、普通列車の10両化に対応するために、ホームを延長しようとしています。

 

延長時は、ホームドアは設置されるでしょうが、それにしても延長部分狭いですね。

 

こちらは阪急中津駅。

 

鉄道事業者もいろいろ事情はあるのですが、バリアフリーやユニバーサルデザインの観点からも駅の整備も進めて欲しいものです。

 

ユニバーサルデザインとはどんなもの? 7原則や商品例を紹介