訪日外国人が年々増えていますが、重要になってきているのが英語。英語が通じるかどうかは、外国人が快適に旅行をできるかどうかの重要なファクターです。

 

インバウンドの状況は、現在中国からの観光客に依存しがちですが、長期間の滞在が見込め、よりお金を落としてくる傾向のある欧米からの旅行客をもっと増やしたいという思惑もあります。

 

そのためには、英語の必要性も高いのですが、彼らのニーズを汲み取ることが大事です。

 

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車掌の肉声による英語案内は必要?

 

電車に乗っている時、車内では乗客に様々な情報を伝えるため車掌や運転士が逐一放送を行っているのが日本の一条的な様子です。

 

そして外国の人たちが日本へたくさん訪れるようになるにつれて、英語などの外国語での案内も、さまざまな路線で聞くことができるようになりました。

 

しかし、日本人で英語を出来る人はまだまだ少なく、英語のアナウンスは機械による自動放送で行われるのが当たり前になっています。

 

機械による自動放送は聞き取りやすいなど利点が多い反面、限られた言葉しか言えません。そのため、肉声で補助の案内をすることもしばしあります。

 

様々な路線で自動放送による英語アナウンスが普及したのはいいのですが、それと同時に肉声による英語の案内も必要かな?という意見や要望も出てくるようになりました。

そしてついにJR東海では去年2018年の12月から車掌の肉声による英語の案内を東海道新幹線において開始しました。

 

 

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新幹線での英語アナウンス

 

現在、新幹線では全ての列車に英語による自動放送がついています。東海道・山陽・九州新幹線と東北・上越・北陸新幹線でそれぞれ別々の声優を採用しており、発音なども違います。

東海道新幹線などではドナ・バークさん、東北新幹線などではジーン・ウィルソンさんの音声が使用されています。

 

どちらも女性の方の音声を使って案内しています。最近の電車では英語の案内でも日本人の方が使われる事例もあるようですが、新幹線では例外なく外国の方での音声を使っています。

 

これ自体は決して悪いことではありません。ANAだって、機内放送の多くはフライト・アテンダントさんの肉声ですが、重要なセキュリティに関する放送はビデオが流れ、声の主は英語のネイティブスピーカーです。

 

外国人が聞きたいこと、必要なことについては、聞き取りやすい英語が望ましいでしょう。

 

 

肉声による案内

 

肉声での英語のアナウンスといえば、飛行機での機長からの挨拶やフライトアテンダントの案内などを想像する人が多いと思います。

 

飛行機の場合、目的地や出発地が海外の時に英語のアナウンスが聞こえてくるのは当たり前の光景ですが、日本の電車は海外には直通していませんし、昔はそれほど外国人の利用も多くはありませんでした。

 

そのため日本語以外で案内することが少なく、ましてや肉声を使ったほかの言語の案内はまったく発展してこなかったのだと思われます。

 

 

肉声での案内を始めた理由を探る

 

近年インバウンドなどによる外国人観光客の増加していますが、その反面現状では日本人の英語の能力は決して高いとは言えません。

 

英語があまり話せず、外国人の対応に苦戦する姿を最近よく見かけると思います。

 

日本人の英語の能力の低さとなかなか英語力が上がっていかない理由の一つとして普段外国人と話す機会、そして英語を試す機会が少ないという理由があります。

 

今回の英語による肉声案内の開始はもちろん外国人向けのサービスとして開始したから、というのもありますが、英語を話せる人を育成して増やしたいという目的もあると思います。

 

駅を介して観光に来る外国人も多く、駅で外国人から尋ねられる駅員を最近よく見かけます。その時にしっかりと対応できることが必要だからです。

 

 

シンプルを心がける事が重要

 

旅行客がどのような情報を欲しいかというと、それは自分にとって重要なこと。そのため、英語案内は日本的にいろいろ情報を詰め込むのは、あまりよろしくありません。

 

情報が多すぎると聞くのもちょっとうんざりしますし、JR大阪駅の構内放送の例でいうと日本語、英語の情報が入り乱れ、何を言ってるか理解がしにくいですし、大事な情報を聞き逃すことにもつながります。

 

日本語の案内放送がたとえ多くの情報を盛り込んだとしても、英語の案内放送はシンプルに徹すること大事です。

 

 

大事な情報にフォーカス

 

大事な情報にフォーカスすることが大事で、できるだけ優先順位が低い情報は省く方が多くの旅行者にとっては、親切です。

 

その意味では少し前の都営地下鉄三田線の自動放送は好感がもてます。

 

駅のナンバリングは必要な情報なので、後で付け足したのですが、次の駅名をゆっくりしゃべり、必要な情報にフォーカスし、無駄な情報を削ぎ落とそうという意気込みを感じます。

 

そして、この大阪駅での関空快速・紀州路快速の自動放送は、日本語放送・英語放送も含めて重要な情報にフォーカスする必要がありそうです。


関空快速は当然外国人の利用も多く、車内にはスーツケースを持った人がたくさんいますが、そんな人の行さ先はだいたい関西空港です。

 

関空快速・紀州路快速という名称の通り、日根野駅を境に行き先が変わりまして以下のようになります。

 

  • 前より4両 1~4号車は関空方面行き
  • 後より4両 5~8号車は和歌山方面行き

 

ほとんどの列車は、和歌山駅までですが、この動画のように御坊行もありまして、もし間違えたら大変です。

 

関空快速は通勤・通学の足ともなる列車なので、停車駅の放送もそれなりには重要なのですが、ここ最近はちょっと変わってきて、より空港アクセスとしての重要性が上がっています。

 

そうすると、JR西日本も放送の変更をして、よりわかりやすく、重要な情報に集中した放送が良いと思います。現在間違える旅行者が多いわけですから、関空に直通する車両を2回以上は連呼したいところです。

 

 

肉声の英語は安心感を与えるが

 

車掌の肉声の英語放送は、英語を母語とする外国人に安心感を与えるものです。その意味でもJR東海は東海道新幹線で肉声の英語放送に踏み切ったというのもあるでしょう。

 

ならば、現在のように自動放送が先に流れ、付け足しのように車掌の肉声放送が流すのではなく、いきなり超重要な情報の車掌のアナウンスを流し、その後詳細なネイティブスピーカーの自動放送の方が良いのではないでしょうか。

 

英語の部分が途中に埋没するため、気づかない外国人もたくさんいると思いますし、それが日本語的な英語であればあるほどわかりにくいでしょう。

 

さらにより重要なことは、肉声の英語放送をしたからOKではないということ。やっぱり旅行者からすると、聞きたいことに的確に答えて欲しいというのがあるでしょう。

 

ややこしくて複雑なことは外国語対応のインフォメーションに任せることとして、重要でフォーカスされた情報に関しては、外国人にきっちりと対応ができることが、インバウンドに関わる人には必要なのでしょう。

 

そして、重要な情報にフォーカスをして、外国人の聞きたい欲求に応えることができれば、少々下手な英語でも構わないのです。