都市部において鉄道の延伸計画や新線計画は構想しているのも含めるとけっこうたくさんあって、首都圏だけでも20個以上はあります。

 

資金面の問題もあってそのすべてが実現するわけではありませんが、そのうちの1つであった横浜市営地下鉄ブルーラインのあざみ野からその先の新百合ヶ丘までの延伸が決まりました。

 

この延伸がどうして行われて、その結果神奈川県の交通網にどのような影響があるのか?神奈川県の交通網について考えてみました。

 

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ブルーラインとはどんな路線?

 

ブルーラインはあざみ野という横浜の郊外を起点とし、横浜の中心部などを経由しながらこれまた横浜の郊外である湘南台を結ぶ路線です。

 

そのため路線1つで、中心部と郊外を結ぶ路線をいわば2つ分もっているような路線です。

このような路線ですから、全長40.4kmと地下鉄にしてはかなり長い路線になっているのが大きな特徴です。

 

ちなみにこの全長は、日本で1番長い都営地下鉄の大江戸線40.7kmより僅かに少ない距離で、ほぼ日本一の長さの地下鉄ともいえます。

 

このように郊外と郊外を中心部を経由したので長いという理由もあるが、元々ブルーライン自体が2つの路線を繋げて1つの路線にしたという経緯もあります。

 

その2つの路線がかつての1号線(湘南台〜関内)と3号線(関内〜あざみ野)です。実はこの1号線と3号線という名称はは少し前の2008年まで使われていました。

 

ただ、グリーンラインが出てきてからブルーラインに名前を変更したので、つい最近まで路線名としても2つの路線として扱っていたわけです。

 

 

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ブルーラインはなぜ延伸するのか?

今回の延伸する区間は青葉区のあざみ野から川崎市の麻生区の新百合ヶ丘の予定で横浜市営地下鉄ながら川崎市に乗り入れることになります。途中駅はすすき野などの3駅設ける予定です。

 

この3駅のある地区は駅から遠い位置に立地して、鉄道空白地帯になっています。特に住宅街で人口の多いすすき野への延伸は、以前から期待されていました。

 

今回の延伸により、横浜から乗換なしの1本で行けるようになるということで格段に利便性も上がることになるでしょう。

 

他にも鉄道空白地帯を埋めるだけでなく、他の路線のバイパスとしての機能も果たすことも予想されます。

 

というのもこの延伸区間の西側と東側両方には、同じ南北軸の路線である横浜線と南武線が通っています。そのためこれらの路線のバイパス機能も備えているもいえるわけです。

 

このようにブルーラインの延伸によるメリットが大きく、計画から決定に進んだのも必然ともいえる結果だったわけです。

 

 

計画が頓挫した川崎市営地下鉄の代替案?

実はブルーラインの延伸計画と同じような場所を通る新線計画が存在しました。その計画は川崎市営地下鉄構想です。

 

川崎市営地下鉄構想は川崎から武蔵小杉や宮前平を経由して新百合ヶ丘まで至る路線の計画でした。

 

このうちの宮前平から新百合ヶ丘までの区間はブルーラインの延伸区間と同じく田園都市線と小田急線を結ぶような形で作られる予定でした。

 

宮前平から武蔵小杉までの区間も、旅客化構想のある武蔵野貨物線とほぼ同じ場所を通っていたりと多くの計画と似たような場所を通る予定だったわけです。

 

川崎市の外れである新百合ヶ丘から川崎市の中心の川崎までを結ぶので、市民にとってはありがたい路線計画でしたが、2015年に計画は中止、さらに2017年には計画廃止と宣言されました。

 

 

神奈川県内の交通網について

現在の横浜の郊外の交通はあまり横浜の中心部へのアクセスが良くありません。東京都心に向かう交通が充実しており、横浜の郊外というよりは東京の郊外の延長のような感じでした。

 

横浜の郊外にも関わらず横浜方面へ向かう路線が、東京方面と比べてそこまで多くありません。

 

この辺りは横浜市の昼夜間人口比率が300万人以上の人口がありながら、90%程度という横浜市の特徴でもあるでしょう。

今回の延伸計画は、横浜や新横浜などを通るブルーラインが直接延伸してくるので、利便性は格段に向上すると思います。

 

新横浜は、現在相鉄線への直通で活性化が予想されていて新幹線の始発もあるぐらいですから。

 

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相鉄直通線の建設など東京方面へのアクセス向上のものもありますが、もっと神奈川県内の移動を便利にする路線もあっていいと思っています。

 

現状では、「東京から放射線状に伸びてきた数々の路線が神奈川県を通っている路線」が多くわけですが、神奈川県内の移動が便利と思える路線は少ないです。

 

神奈川県内の移動が今回のブルーラインの延伸のように便利になれば、横浜市の昼夜間人口比率にも変化が見られるのかもしれません。