川崎駅はJR東日本では10番目に乗客数が多い駅ですが、特に都心へ直接行き来する東海道線や京浜東北線の利用者は特に利用者は多そうです。
そんな川崎駅ですが、東海道線のホームは利用者数に比べてホーム幅が狭いという問題がありました。
そのため、ホームの幅を拡張する工事が行われていたのですが、完成してどのように変わったのかを見てきました。
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川崎駅の拡張工事
川崎駅東海道線のホーム拡幅工事では、ホームの幅を広げるためには、線路切替工事も必要で昨年の11月に長時間の運休をして工事が行われました。
眠いーーー
東海道線が今日は川崎駅工事のために運休。あまり好きじゃない横須賀線で帰宅中。停車駅多くてイライラする。— IMOAN★ (@naomixtiare) November 3, 2018
川崎駅の東海道線ホームは従来ではとても狭く、ラッシュ時の混雑では人が溢れかえる事も多い状態でした。
さらにホームドアもないため安全とは言えなかったこのホームですが、余っている土地を使ってホームの拡幅工事が行われたわけです。
ホームの各幅工事が行われた川崎駅の現在の様子はどのようになっているのでしょうか?
川崎駅は交通の要衝
川崎駅は東海道線と京浜東北線と南武線の3路線が乗り入れる川崎市の中心拠点かつ交通の要衝です。
ラッシュ時間帯はもちろん昼間の時間帯も大勢の乗客でごった返しており、都市生活ラボの印象では昼間でも人が多い印象を受けます。
jr東日本全体でも10番目に多い乗客数が利用する巨大駅で、その膨大な数を毎日3つのホームで捌いています。
今回川崎駅が拡張されるようになった理由は、特に公式から発表されたわけではないのですが、恐らくは川崎駅のホームの混雑が関係しているでしょう。
朝ラッシュ時ともなれば東海道線の混雑は凄まじく、15両編成の電車が3分に1本ひっきりなしにやってくる過密ダイヤです。
川崎駅が目的地の人も川崎駅から乗る人も多く電車がホームに到着するとホームは人でいっぱいになってしまい、カオス状態になります。
また川崎駅は特急も止まる重要駅ということもあり、いろいろな種類の列車が止まります。そのためホームドアの設置が難しく、それだけ混雑時はホーム転落などの危険性が高いわけです。
こうした背景からホーム拡張工事が始まったと考えられます。
川崎駅だけでなく、日本ではホーム幅が狭く危ない駅が多すぎるのが現状です。
おそろしいほどホームの幅が狭い駅があります(・_・)
今回の工事の形
今回の工事は1番線側からホームを横に伸ばすような形で行われました。
出典 東日本旅客鉄道株式会社
1番線の看板の位置で分かる通り、この位置が元々ホームの端であったことが分かります。新たに広げた部分だけでも一般的な駅のホームの広さはありそうです。
ホーム上の階段やグリーン車券売機などの物も元々ホームがあった場所にしか配置されておらずここも昔の面影が分かりやすいので面白いと思います。
ホームの大部分はホームや柱が昔ながらのままでふるさは否めません。元々のホームが古いですし、新しく作った部分との境目が分かりやすくなっています。
跨線橋も昔の古いもののままになっている。改札が繋がっていない跨線橋は古いままの駅は今でもそれなりにたくさんありますが。
ホームの品川方面寄りはホームや天井などが綺麗になっています。
他のホームも同様に綺麗になっているのが分かります。
こちらは横浜駅の横須賀線ホームの様子。このホームも川崎駅東海道線ホームと同じように後からホームを付け足したようなホーム配置になっています。
付け足してから何年も経ちながら未だに付け足した様子が、わかる人には分かります。
横浜駅の場合階段を拡張するのではなく、新しい部分にも新しい階段を付け足す形になっているのが面白いですね。
混雑緩和の方法は様々ですが、新しい路線をつくる方法は莫大な資金と長い年月が必要です。
確かに現在は混雑が激しくても、場所によっては少子高齢化によって将来はどうなるかわかりません。
ただ、現時点では混雑による安全対策が緊急の課題となっていますので、川崎駅のように駅を拡張することで少しでも混雑を抑えようという動きは対策としては適しているでしょう。
用地などの問題からそれすら難しいという場合もありますが、できる対策は他の駅でも続いていくべきでしょう。