西武拝島線の有料座席指定車「拝島ライナー」の運行が3月10日に開始されることが決まりました。
すでに昨年秋には「拝島ライナー」が今年2018年春にデビューすることが発表をされていましたが、今回運行開始日や停車駅・料金などの詳細が明らかにされました。
西武鉄道の有料座席指定車両というと「S-TRAIN」がすでに運行がされています。都市生活ラボでもすでに実際に乗車してその様子を紹介しました。
デビュー間近の「拝島ライナー」ですが、S-TRAINと比べるとどのような違いがあるのでしょうか?
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西武「拝島ライナー」3月10日に運行開始
西武鉄道は、西武新宿駅から拝島駅を結ぶ座席指定列車「拝島ライナー」を今年2018年3月10日に運行を開始します。
最近は座席指定列車が続々と登場しますが、座って疲れずに通勤をしたいというニーズはますます高まってきています。
「拝島ライナー」はJR青梅線の青梅ライナーとの競争になりそうですが、JRから西武線に通勤手段を変えるという人も出てくるかもしれません。
「拝島ライナー」の停車駅と料金
「拝島ライナー」ですが夕方から夜間にかけての下り方面のみの運行になります。
停車駅は、西武新宿駅を出ると高田馬場、小平と、小平から先の各駅になります。大方の予想通りですが田無駅に停まるのではないかとの見方もありましたが、飛ばされた形になりました。
停車駅の高田馬場ですが乗車専用で降車はできないことになっています。まあ、新宿から高田馬場まで有料車両に乗るという人はほぼいないとは思いますが(^_^;)
料金ですが利用するには乗車券の他に指定券の購入が必要です。指定券の料金は乗車前の購入で一律大人300円、小児が150円になります。
京王ライナーが子どもでも同額なのを考えると良心的な料金といえるかもしれません。
指定券を乗車前ではなく、車内で購入した場合は200円の加算料金が必要となるので合計大人500円になり割高です。
なお、小平~西武立川間の各駅から乗車する場合は、指定券不要で乗車券のみで空いている座席を利用することができます。
指定券の購入方法
「拝島ライナー」の指定券の購入は次の方法があります。
- 西武新宿、高田馬場、小平~拝島間各駅窓口
- 西武新宿、高田馬場の指定券券売機
- インターネットで予約・購入
ネットでサクッと購入する人が多いでしょうが、駅での取扱があるのは急に座って帰りたくなったときなどには便利かもしれません。
「S-TRAIN」と同様に「拝島ライナー」でも電源コンセントや無料WIFIが利用できます。
拝島ライナーとS-TRAINとの違い
西武鉄道ではすでに有料座席列車の「S-TRAIN」を運行していますが、「拝島ライナー」とはどのような違いがあるのでしょうか?
「拝島ライナー」は、上記で説明したように小平~西武立川間の各駅から乗車する場合は指定券を購入することなく乗車券のみで大丈夫です。
そのため終点の拝島までは、このルールを知っている人でそれほど空席がない状態かもしれません。
一方「S-TRAIN」は拝島ライナーのようなルールはなく、たとえ終点に近い短い距離でも指定券を購入する必要があります。
となると「S-TRAIN」は、おそらく終点に近づくとかなりの空席が目立つのではないかと思われます。
東京の地下鉄に直通をする・しないも大きな違いです。
つまり、「拝島ライナー」は地下鉄に直通をしないため始発が西武新宿駅になります。
一方「S-TRAIN」は地下鉄にも直通し、西武線だけでなく東京メトロや東急などの他社線にも乗り入れることになります。他社線に乗ることで、指定券の料金が割高になります。
平日と土休日で運行区間も停車駅も変わる「S-TRAIN」
「S-TRAIN」は平日と土休日で運行区間も停車駅も変わります。
つまり、平日は所沢←→豊洲の運行ですが、土休日は西武秩父←→元町・中華街の運行になります。
運行ルートは平日はビジネス客をターゲットにして、土休日は観光目的に使う人をかなり意識しています。
「S-TRAIN」は上下線で運行するのも特徴があります。特に平日に所沢から豊洲に向かう上り線の設定があるのは、通勤ラッシュの苦痛を味わうことがなくなるので利用価値はかなり高いです。
拝島ライナーのダイヤ
「拝島ライナー」のダイヤは、西武新宿駅から拝島に向かう下りのみで以下のように平日と土休日で異なります。
なお、ダイヤなどは変更する可能性がありますので、最新のものを西武鉄道に確認をしてください。
平日
土休日
平日と土休日で変わるといってもほとんど変わりません。所要時間が数分変わる程度です。
「拝島ライナー」は小平から拝島に住む人をターゲットにした着席保証列車です。土休日は朝に運行する便も設定すれば、都心から青梅方面のレジャー利用にも価値がありそうなのですが。