昨日は大阪市のBRT社会実験についての話題でしたが、さらにBRT(バス高速輸送システム)に関するテーマが続きます。

 

BRT社会実験は、神戸市が神戸空港へのアクセスとして三ノ宮から今年7月に5日間の社会実験を行いました。

 

神戸市では早ければ神戸空港へのBRTを3年後には導入する計画で、実現をすれば新幹線新神戸駅まで最短で15分という超便利な空港が誕生することになります。

 

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神戸空港のアクセス問題

 

神戸都心から神戸空港へのアクセスは、現在は新交通の「ポートライナー」を利用するのが主な方法になります。

 

神戸空港は神戸中心部の三宮から南に約8kmほどしか離れておらず、日本の中では交通アクセスが良い空港のひとつです。

 

ただ、利用するポートライナーですが、新交通ということでスピードも遅く三宮駅からの所要時間は17分と距離の割には時間がかかります。

 

最近では神戸空港の北にある人工島「ポートアイランド」にスーパーコンピュータ京を誘致したり、神戸医療産業都市構想として、多くのバイオ関連企業が集まるクラスターがあります。

 

そのため、通勤時間帯のラッシュ時の混雑は酷く、とても大きい荷物を抱えて空港を目指すのが辛い状況でもありました。

 

 

かなりの利用者が乗ることができず、さらに長蛇の列ができている状況です。

 

新交通だから運用本数が少ないからというわけでもなく、ラッシュの8時台は1時間に28本という超過密運転を行ってもこの有様です。

 

来年2017年4月には神戸空港は民営化され、現在行われている発着枠の制限が緩和される可能性があります。

 

さらに神戸空港を運営することになる関西エアポートとしても、国際線の就航に意欲を見せています。

 

国際線が就航すれば今以上に大型の荷物を抱えた利用者が増えることになり、もっと深刻な事態になるでしょう。

 

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新神戸駅から神戸空港まではさらに不便

 

ポートライナーのラッシュ時の混雑も空港アクセスとしては問題ですが、神戸の鉄道の玄関口となる新神戸駅からも神戸空港はその距離の近さにもかかわらず利便性は高くありません。

 

新神戸駅から神戸空港の交通アクセスとしては、神戸市営地下鉄で1駅の三宮駅でポートライナーに乗り換えることになります。

 

地下鉄三宮駅ですが、都営地下鉄大江戸線並みに深い所を走っているため高架を走るポートライナーとは乗り換えにかなりの時間を要します。

 

不便な地下鉄駅と鉄道他社との乗換えが不便なためもあって、阪急電車との相互直通運転も現在検討されています。

 

神戸市営地下鉄、阪急と乗り入れ検討 市長が表明

朝日新聞

 

新神戸駅でも地下鉄から新幹線の乗り換えも決して便利とはいえず、けっこうな距離を移動しなければなりません。

 

このような状況ですから、新神戸駅から神戸空港までは10kmにも満たない距離でありながら、乗り換え時間も含めて30分はかかってしまいます。

 

これではせっかくの都心に近い空港であることが台無しです。

 

BRTで新神戸駅まで最短で15分

 

都心に近い立地ながらアクセスがあまり良いとはいい難い神戸空港ですが、BRTの導入で解決するかもしれません。

 

連節バスと専用車線で最短15分、神戸空港-新幹線アクセス強化 3年後にもBRT導入方針

産経WEST

 

新神戸駅から最短で15分というと、福岡空港が博多駅まで地下鉄で5分と比べると時間がかかりますが、優秀な空港アクセスです。

 

加えて神戸空港はターミナルが小さくバスで降りたらすぐチェックインできるような流れも作り出せるでしょう。

 

JR新神戸駅も在来線もなく新幹線だけ、JR三宮駅は在来線のみで、ともに小さな駅で駅構内の移動はあまりありません。

 

問題は鉄道ではなく、BRTといえどもバスということで、運行の定時性や運行頻度の少なさ、輸送力などを心配する人も多いでしょう。

 

運行の定時性や輸送力について

 

運行の定時性については渋滞に巻き込まれないために、BRTの専用車線や優先信号が欠かせません。

 

この点、神戸市ではBRT社会実験をさらに進め、2018年度には専用車線や優先信号を導入した本格的な社会実験を行う計画です。

 

三宮市街地から人工島のポートアイランドまでは、「港島トンネル」を利用するため比較的渋滞を避けられそう。

 

ポートアイランドから神戸空港までは、片側4車線と道幅が広いため、専用車線も設定しやすい状況です。

 

神戸の市街地さえ渋滞を回避できるのなら、かなりの定時性を確保できるのではと期待をします。

 

輸送力に関しては、今年の社会実験でも116人乗りの連節バスを導入しています。

 

もちろんポートライナーの定員300人と比べると一度に運べる輸送力に違いはあるもの、かなりの人数が一度に利用することができます。

 

運行頻度は神戸空港の旅客数次第

 

BRTがいくら定時性や連節バスで輸送力があっても、運行頻度が少なければ利便性はあまり良くありません。

 

運行頻度を高めるためには、神戸空港の旅客数がかなり増えることが必要です。

 

そのためには、神戸空港の発着枠の制限撤廃はもちろんのこと、国内線・国際線問わず、メジャーキャリアかLCCを問わず幅広く神戸空港を拠点とすることが必要です。

 

神戸空港に関しては、まだまだ解決すべき課題がたくさんありますが、近年のハブ空港争いを戦うためには戦力になれるインフラです。

 

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神戸空港が来年民営化され、増大するインバウンド需要の受け皿になり、多くの人で賑わう空港になることが期待されます。