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イメージが悪い埼京線

 

埼京線というと「凄まじいラッシュ時の混雑」や「痴漢が多い」などイメージはあまり良くない路線です。

 

実際のマスコミの調査でも埼京線のイメージの悪さが目立ちます。

 

「通勤で使いたくない路線」など2冠 埼京線のココがイヤ

J-CAST会社ウォッチ

 

埼京線は池袋、新宿、渋谷という主要駅にダイレクトに行くことができてとても便利です。

 

埼京線のホームは遠いという状況もあり少し不便な点もありますが、それも徐々に解消されようとしています。

JR渋谷駅埼京線ホームの移設の様子 複雑・不便な渋谷から便利な渋谷へ

 

その便利ゆえに、特にラッシュ時の混雑は凄まじく、通勤だけで体力を著しく消耗をさせてしまいます。

 

また遅延も多いため、大事な用事があると心配になるのもイメージの悪さに拍車をかけます。

 

そんなイメージの悪い埼京線ですが、利用者の間ではこんな声も多く聞こえてきます。

 

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埼京線の運転手は下手?なぜか急停車が多い謎

 

埼京線の利用者にとって混雑ももちろん不満が多いのですが、また別のこんな不満の声が多く噴出しています。

 

 

混んでいるため、急ブレーキによって人が雪崩のように倒れていきます。場所によって運が悪ければけっこう重くて辛いですよね。

 

こんなに急ブレーキが多い埼京線。埼京線では新人運転手の登竜門などとして利用して、運転手の技術が劣るのでしょうか?

 

安全第一の日本の鉄道に果たしてそんなことがあるのでしょうか?

 

埼京線に急ブレーキ・急停車が多い理由

 

実際に埼京線の駅ではこんな看板も掲げられていて、実際に急ブレーキは多い。

 

看板にはその理由について、「自動ブレーキ」や「前の列車との感覚調整」が示されています。

 

埼京線の運転手さんたちの「俺たちじゃねえよ」という声が聞こえてきそうです。

 

埼京線の急ブレーキにはシステム上の理由

 

埼京線では1985(昭和60)年の開業以来「ATC-6形」と呼ばれる信号システムを採用してきました。

 

ATC-6形」という信号システムの導入時点では、当時の車両性能を元にシステムが設計されています。

 

しかし、JR東日本では、その後続々と新車両を導入をし、新しい車両はブレーキの性能が以前より向上をしています。

 

ブレーキの性能が向上するのは良いことなのですが、埼京線の古い信号システムは最新のATCと異なり前方の制限速度の変化を事前に運転士に伝えることができません。

 

そのため突然に常用の最大のブレーキがかかってしまい、新しい車両はブレーキの性能が良いため利用者への衝撃が大きくなってしまうのです。

 

JR東日本では対応として、自動ブレーキのため急ブレーキになる場合もあることを駅に掲示して注意を促しているわけです。

 

このような方法は抜本的な解決にならないため、埼京線では老朽化したATC-6形の更新を以前より検討されていました。

 

そして2013年に新しい無線による列車制御システム(ATACS アタックス)の導入が発表されたのです。

 

ATACS(アタックス)とは?

 

ATACSを知るには、まずは列車の衝突を避けるための從來の列車制御システムを知って比較すると、その良さもわかります。

 

從來の列車制御システム

 

從來の列車制御システムの特徴は、レールに電流を流して列車の位置を確認し、後続列車の運転士に対しては信号機によって速度や走行可能区間を指示する方式を採用していました。

 

このシステムでは、列車は信号機で区切られた1区間(これは閉そく区間といいます)に1 列車しか運転することができません。

 

図解で示すと下記のようになります。

出典 東日本旅客鉄道株式会社

 

「閉塞」という信号機で区切られた1区間に1列車のみを運行するという從來からの列車制御システムは、今まで培ってきた歴史があり高い信頼性を誇ります。

 

ただ、このシステムだと信号機を始め軌道回路やケーブルなどの多くの地上設備を設置する必要があり、コストがかかります。

 

多くの地上設備がたくさんあることは、それだけ故障の原因も高くなり遅延の原因にもつながりやすいといえます。

 

さらに埼京線の古いタイプのATCは、新しいデジタルATCがブレーキ性能などを計算に入れて安全に停車できるのとは異なります。

 

そのため、埼京線では段階的に減速が起こり急ブレーキのようになり乗り心地が悪くなりました。

 

このような状況を抜本的に解決するのが、埼京線に導入されたATACSです。

 

ATACSのシステムの説明は、こちらの動画がとても分かりやすく参考になります。

 

ATACSは無線の利用することで、從來のような閉塞区間をたくさんつくりだすことができるので柔軟な遅延対策を行うことが可能となります。

 

また、信号機などの地上設備の設置を少なくすることができるため、保守点検が容易になりコストダウンにもつながります。

 

この新システムのATACSは、仙石線での運用で問題がなかったため、埼京線に11月4日から導入がされています。

 

新システムによって、埼京線の乗り心地が良くなり、悪いイメージが目立つ埼京線の評価が上がるのか注目をしています。