兵庫県の神戸空港は来年2018年4月に民営化されることになります。

 

関西空港のように神戸空港も運営権売却(コンセッション)で民営化を実現するわけですが、売却先は関西空港と伊丹空港の運営をする「関西エアポート」です。

 

神戸空港は現在発着枠が1日60便という規制もあることから、旅客数も伸び悩んでいる状況です。

 

また海上空港でありながら、24時間空港ではなく運用時間が1日15時間に制限されているのもこの空港の成長を阻んでいるものです。

 

そんな神戸空港が民営化によってがらっと変わるかもしれません。

 

国内線専用だった空港が国際線も就航する可能性も出てきており、インバウンドで遅れがちな神戸市などは神戸空港の国際化は是非とも実現したいはずです。

 

低迷していた関西国際空港も今では外国人であふれかえるような状況で、「関西3空港問題」は神戸空港の状況次第ではるか過去のものとなりそうです。

 

スポンサーリンク

神戸空港と「関西3空港問題」

 

神戸空港は関西空港と比べると都心に近い便利な空港といわれています。

 

かつて伊丹空港が満杯になり新しい空港の建設が計画された際に、関西の新空港の候補地はいくつかありました。

 

その中でも神戸沖は都心にも近いため最有力候補だったわけですが、地元住民の反対もあり現在の泉州沖に建設されることになります。

 

その後関西の空港では何が起こったかというと、便利な伊丹空港や神戸空港に比べて不便な関西空港が低迷し、関西空港の廃港も叫ばれる程の「関西3空港問題」が引き起こされました。

 

神戸空港は本来はできないはずの空港だったわけですが、神戸市が運営主体となる地方空港して開港し、関西の空港問題をさらに複雑にしたわけです。

 

スポンサーリンク

神戸空港の国際化

 

神戸空港は現在は国内線のみが就航する空港です。将来は神戸空港に国際線が就航する時が来るのでしょうか?

 

神戸空港の国際化は地元の経済界などが切望することですが、関西3空港問題が表面化した時代には「夢のまた夢」という感じでした。

 

ところがここにきて、にわかに神戸空港の国際化が実現するのではないという期待が持てるようになってきました。

 

例えば大阪市の吉村市長が神戸空港の国際化に言及した驚きのニュース。

 

「空港国際化を」大阪市長が言及

日本経済新聞

 

吉村市長は神戸空港について、「海上空港を生かし国際化、24時間化、ハブ化を目指すべきだ」と記者会見で発言。

 

かつては関空のお膝元ともいえる大阪市の行政トップから、このような発言が飛び出るとは時代の変化を感じます。

 

さらに関西エアポートの経営陣からもこんな発言。

 

関西AP副社長、3空港運営の展望など語る-神戸国際線に意欲

トラベルビジョン

 

神戸空港の発着枠などの規制が緩和された暁には、神戸空港から国際線を就航させたい意向をあらわしています。

 

松井大阪府知事も神戸空港の規制緩和に対しては、「議論が必要」との見解を示しており、神戸空港の国際化の実現へのハードルがかなり下がっているのは間違いなさそうです。

 

神戸空港の国際化で関空と神戸空港は共存できるのか?

 

神戸空港に国際線が就航することになれば、関西空港にも少なからず影響をおよぼすはずです。

 

両空港の共倒れや、都心に近い神戸空港が関空の成長をストップさせるようなことがあるのでしょうか?

 

この点上記のトラベルビジョンの記事では、関西エアポートの副社長は神戸空港の国際線に関しては、

  • 関空線を開設しにくい中規模の都市への路線
  • チャーター便
  • ビジネスジェット

 

というアイデアを持っているようで、これらのすべてを神戸空港で展開することも十分可能性があるでしょう。

 

いずれにしろ神戸空港の運営権が関西エアポートに決定したことは、過去の3空港問題のような状況を再び引き起こす歯止めになるはずです。

 

また現実的にも神戸空港よりも関空が不便というのは現在はほぼなくなっているともいえます。

 

現在の関西空港は、日本人よりも外国人の利用が多くなっており、今後はさらに拡大するものと思われます。

 

その訪日外国人旅行者の一番の目的地が大阪ミナミです。

 

大阪ミナミへは神戸空港よりも関空から行く方が便利ですから、関空が神戸空港よりも不便というのはかなり薄れてきてるといえるでしょう。

 

現在の関空は外国人旅行客の増大で、新しいメインターミナルを建設するべきかどうかの岐路にたっているともいえる時期です。

 

それが、神戸空港の国際線就航によって、上手く外国人旅行客を分散できれば、リスクを最小限に抑えて、訪日旅行客の増大につなげることができるのではないかと思います。

 

想定されるアジアの中規模の都市とは?

 

関西エアポートの副社長が発言した神戸空港の国際化のアイデアのひとつ「関空線を開設しにくい中規模の都市への路線」とは具体的にどのような都市が想定されるのでしょうか?

 

想定される都市ですが、例えば韓国、中国、台湾などの以下の都市を除外した所が考えられます。

  • 韓国のソウル以外 ※釜山はコストが安い神戸空港のほうがベターか。
  • 中国の北京・上海以外
  • 台湾の台北以外 ※高雄はコストが安い神戸空港のほうがベターか。

 

韓国では大邸や清洲、台湾では台中。中国は青島、杭州、西安、昆明などその他にも山ほどあるような状況です。

 

3国の航空会社とも日本への増便意欲は高く、神戸空港の国際化に期待が持たれます。