京都と大阪の間にはJR、京阪、阪急が競合していて、激しい利用者獲得競争が続いています。

 

京阪は淀川を挟んだ位置にありますが、JRと阪急は京阪間で駅がすぐ近くに位置する所も多く、特に熾烈な争いとなっています。

 

JR西日本自慢の新快速は速さを武器に多くの利用者を獲得していますが、対する阪急は途中停車駅を増やしたり、観光のための特別な列車を導入するなどの対応をしています。

 

中でも「京とれいん」は、乗車券のみで利用できるにもかかわらず、有料座席に匹敵するようなクオリティです。

 

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和モダンな列車「京とれいん」

 

訪日外国人旅行客であふれかえる最近は“和モダン”なデザインが一種のトレンドみたいな感じにもなっています。

 

ホテルのデザインも和モダンを意識したものも多く見られます。

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一般の車両でも和モダンな雰囲気がある阪急電車ですが、土日祝日限定で運行する「京とれいん」は京町家のイメージが漂う京都らしさのある列車です。

 

阪急河原町駅に停車する京とれいんの様子。

 

京とれいんは土日祝日の1日4便だけの運行で下記のようなスケジュールになります。

出典 阪急電鉄株式会社

 

週末の京都への観光を考えるともう少し大阪発の早い時間と京都発の遅い時間の列車があっても良いのかなというイメージです。

 

特に紅葉などのハイシーズンは早朝から夜遅くまで多くの人で京都は賑わいますから。

 

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京とれいんの停車駅

 

京とれいんは阪急京都線の速達列車である特急よりもさらに停車駅が少なくなります。

 

梅田と河原町を結ぶ京とれいんの途中の停車駅は、十三・淡路・桂・烏丸で快速特急の位置づけ。

 

一般的な特急が上記の駅に加えて茨城市・高槻市・長岡天神と比べると停車駅は少ないが、所要時間が短くなるわけでもなく、逆にほんのすこし長く特急を追い越すこともありません。

 

また、阪急京都線は基本8両編成での運行ですが、京とれいんは6両編成という違いもあります。

 

車内の様子

 

6両編成の京とれいんの車内はすべてデザインや座席が統一しているわけではなく、車両によって異なります。

 

一番人気はこちらの京町家の雰囲気がある車両で3号車と4号車になります。

 

 

半個室タイプの座席で3+1の横3列でとてもゆったりした座席配置になっており、JRの観光列車に匹敵する程のクオリティの高さです。

 

 

少し残念な点は、シートのリクライニングができないことと、転換クロスシートではなく対面式で固定されていることです。

 

「1号車・2号車」と「5号車・6号車」はシートの種類は同じですが色とデザインが異なります。

 

「1号車・2号車」は、こんな感じの鮮やかなカラーです。車内の広告などもなくすっきりしています。

 

「5号車・6号車」はこんな感じで渋いグリーンの落ち着いたカラーです。温かみのあるライティングも特長です。

 

「1号車・2号車」と「5号車・6号車」は基本的には通常の特急車両のシートのデザインを変更したものです。

 

そのため転換クロスシートになっており、乗客同士が向かい合うということが少なくなります。

 

京とれいん廃止の噂は本当?

 

これだけの充実した車内で乗車券だけで乗ることができる京とれいんですが、実は近々廃止するのではとの噂が飛び交っています。

 

その噂の信憑性はどうなのでしょうか?

 

このような噂が流れる理由が十三駅のホームドアの設置があります。

 

阪急京都線の車両は3扉なのですが、京とれいんの6300系は2扉になります。

 

そのため、ホームドアを設置した場合、京とれいんの停車駅である十三で不都合が生じるわけです。

 

十三駅は阪急電車のいわば“ハブステーション”のような位置づけで、京都線だけでなく宝塚線や神戸線の主要路線がすべて停車する乗換駅です。

 

ホームドアに関しては、JR西日本などでは扉位置が違っても対応ができるように設計されたものがあります。

 

しかし、週末に運行されるだけの京とれいんのために、わざわざイレギュラーなホームドアを設置するのはちょっと厳しそうです。

 

また、6300系の老朽化の問題もありますし、そのまま十三にホームドアが設置された段階で京とれいんが廃止される可能性は高いといえるでしょう。

 

もちろん十三を停車させなかったり、新たな車両を改造して再び京とれいんをリニューアルさせることも考えられなくもないです。

 

ただ、その可能性はちょっと低そうですから、近い将来京とれいんが廃止される可能性が高いのではないかと思われます。

 

今のうちにお得に乗車できる京町家の雰囲気が漂う京とれいんに乗車して、旅情を味わってみるのが良さそうです。