京阪神は私鉄と比べるとJRの便利さが際立ちます。
特にJR京都線や神戸線は三ノ宮~大阪~新大阪~京都など主要なターミナル駅にダイレクトに結び、特急並みの速さで疾走する新快速もあり人気があります。
JR京都線の岸辺駅は現在駅まで大規模な再開発で「健都」が誕生しようとしています。
便利になればより多くの人を誘引するだろうし、今まで阪急などの私鉄を利用をしていた人が自転車やバスでJRを利用する例も増えてくるかもしれません。
健都では大規模な医療機関が集積するため、通院や仕事のためにJR岸辺方面へ向かう人も今よりずっと増えるはずです。
千里方面から岸辺に向かう現在の道路は、自動車と自転車・歩行者が行き交い安全性は高くありません。
そのため、それぞれが安全に行き来できるような交通インフラの整備が計画されています。
北大阪健康医療都市(愛称は健都)とは?
JR岸辺駅の北側にはかつて吹田操車場がありました。
その跡地で現在大規模な再開発が進められ、医療機関や医療関連企業などを集積を目指す北大阪健康医療都市構想が推進されています。
北大阪健康医療都市は、「健都」という愛称で呼び大規模な医療機関の移転やマンションの建設などが行われています。
都市生活ラボでは、すでに健都に関して再開発の様子をすでにご紹介しています。
東京と比べると再開発の数や規模で劣る大阪ですが、健都には数多くのタワークレーンが並び、規模の上では引けをとらない再開発です。
おびただしい数のクローラークレーン。#健都 #岸辺 #再開発 #クレーン pic.twitter.com/XnWiLfohnz
— きりぼう (@kiribou06341) August 28, 2017
そんな巨大な再開発ですから、大阪地盤の大林組や竹中工務店、近鉄不動産などが力を入れて建設にあたっています。
都市計画道路 岸部中千里丘線道路新設事業
千里ニュータウン方面から健都やJR岸辺駅のアクセスを向上させる都市計画道路 岸部中千里丘線の整備が進められています。
岸部中千里丘線の位置図です。岸辺駅からは少し東に離れることになりますが、健都のちょうど中央ぐらいが起点となります。
出典 吹田市
こちらは南から、つまり健都側の起点からの様子です。岸辺側を渡って左にカーブする道路です。
出典 吹田市
こちらは北側、終点からの様子です。
出典 吹田市
道路は1車線の対面通行で、大きな歩道と歩道の脇に自転車道が整備されるような形になりそうです。
健都へ南北に貫く道路が、岸部中千里丘線の外、市道と府道の2本があるので車の渋滞には効果は発揮しそうです。
自転車と歩道の分離は、自転車専用道ではないため歩行者と自転車が入り乱れる形になるかもしれません。
ただ、完成イメージを見ると植栽を設けるとことで歩行者が通るべき所と自転車が通るべきところを分離するイメージをつくります。
そのため今までの歩道のように自転車と歩行者が入り乱れるような事態からは少し良くなるかもしれません。
それよりも心配なのは、JR岸辺駅へ向かうにはカーブなどにより遠回りになるため、自転車や歩行者がココを通ってくれるかです。
自分は自転車に乗る場合は、少々遠回りになってもできるだけ車や歩行者と分離して走ることができる区間を走るのですが、駅に向かう人は急いでいる人も多いですし。
現地に掲示されている岸部中千里丘線道路新設工事のの案内。
工事の現場
行政の思惑通り安全な交通の流れを作ることができるでしょうか?
今のところは健都周辺は特に昼間は静かですが、再開発が完成すると人や車の流れを一変させそうです。