首都高1号羽田線の一部区間では建設から50年以上が経過し、しかも自然環境や交通量の多さから老朽化が著しい場所があります。

 

首都高羽田線は都心から羽田空港へのアクセスにもなる重要な路線で、通行を維持しながら更新工事をしていく必要性があります。

 

通行を維持するために迂回路を建設することで羽田空港へのアクセスを維持しながら、更新工事を行うという大掛かりなものになっています。

 

そのため工事期間は長くなりますが、経済のロスを避けるためには致し方ない措置です。

 

オリンピックや訪日外国人旅行者の増大でますますその重要性が増す首都高1号羽田線が、これからどのように工事が進み、今どのような状況下をチェックしてみました。

 

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更新工事の対象区間

 

首都高1号羽田線の東品川桟橋と鮫洲埋立部の約1 .9㎞は1963年に開通しすでに50年以上が経過しています。

 

羽田空港へ向かう車などで1日7万台が行き来する主要な路線で、しかも海に面してるため塩害によって老朽化の進行が早くなっている区間でもあります。

 

具体的な目印となる建物でわかりやすく工事区間を説明すると、鮫洲運転免許試験場付近から東京臨海高速鉄道の天王洲アイル駅付近になります。

 

平面図

出典 首都高速道路株式会社

 

東京モノレールが並行して走っている区間ですから、モノレールの車窓からも目にする人も多い区間です。

 

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工事のスケジュール

 

首都高1号羽田線の東品川桟橋と鮫洲埋立部の約1 .9㎞更新工事は着々と進んでいますが、工事完了は約10年後の平成38年の予定です。

 

わずか2年足らずの区間の更新工事にこれほどまでの期間を費やすのはワケがあります。首都高1号線羽田線の更新工事はかなり難題を抱えながら工事を遂行していく必要があるのです。

 

迂回路をつくり工事は進められる

 

首都高1号羽田線は羽田空港のアクセスとなる路線ですし、物流施設なども沿線には多く産業上重要な路線です。

 

そのため、工事区間を通行止めにして更新工事を進めるわけにもいかず、まず暫定的な迂回路をつくり対応していくことになります。

 

迂回路の工事はすでに2016年から進められていて、今年2017年9月14日工事区間の上り線が迂回路に切り替わり、本格的に上り線を造り替えることになります。

 

この段階だったものが…

Step1

出典 首都高速道路株式会社

 

この段階になります。

Step2

出典 首都高速道路株式会社

 

その後上り線の工事が終了すると、今度は下り線を造り替えることになりますが、造り替えた上り線の本線を暫定的に下り線として使用します。

Step3

出典 首都高速道路株式会社

 

下り線の造り替えが終了すると、迂回路として造られた道路を撤去し、工事が完成することになります。

Step4

出典 首都高速道路株式会社

 

都心から羽田空港へのアクセス道路を寸断することなく進めるため、このように段階を踏んで工事を行なわなければいけません。

 

首都高1号羽田線更新工事の現在の様子

 

鮫洲運転免許試験場付近から東京臨海高速鉄道の天王洲アイル駅付近で進められる首都高1号羽田線の更新工事の現在の様子です。

 

東品川橋から見た様子。手前が上り迂回線、奥が下り線になります。

 

もっと近づいてみました。真ん中辺りが旧上り線があった場所になります。

 

迂回路の様子です。この道路はあと10年ほどでその役割を終了します。

 

国道357号線から見た横浜方面、旧上り線がはっきりと残ってるのがよくわかります。

 

首都高羽田線の造り替えの区間ですが、塩害により老朽化もより進んだ状態です。

 

そのため、新しくできる道路は以前とは異なる特徴を持つことになりますが、その点については次回改めて触れていきたいと思います。

 

今後の首都高の大規模更新事業

 

首都高の老朽化による大規模更新事業はここ羽田線だけではありません。

 

もっとマスコミに注目されている区間としては、こちらの地下化の問題もあります。

首都高日本橋周辺の地下化と日本橋川のクルーズ

 

竹橋・江戸橋JCT付近2.9kmの区間ですね。

 

今後老朽化インフラの更新が順次行われていくことになることを考えて議論をする必要がありそうです。

 

その他にも、

  • 1号羽田線の高速大師橋0.3km
  • 3号渋谷線 池尻~三軒茶屋出入口付近1.5km
  • 都心環状線銀座・京橋出入口付近1.5km

 

がありますが、1号羽田線の東品川桟橋と鮫洲埋立部の約1 .9㎞と竹橋・江戸橋JCT付近2.9kmを足すと、その延長がおよそ8kmになります。

 

たった8kmの区間なのですが、そのためには大変な費用と労力がかかっています。