JR山手線の原宿駅は、1日の乗車人員が7万人ほど。

新宿と渋谷の間でもありますし、明治神宮や竹下通りなど周辺に観光やショッピングに訪れる人が多い駅です。

 

さらに2020年の東京オリンピックでは、競技会場へのアクセスとしても利用が見込まれているため、JR東日本では駅の改良工事を進めています。

 

駅の改良工事で便利になるので、利用者も諸手を挙げて歓迎となりそうですが、原宿駅に関してはそうでもなく、論争が起こっています。

 

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原宿駅は改良工事で便利に

 

原宿駅は現在大規模な改良工事を行っています。主な改良点は、次の4つ。

 

  1. 現在、年始のみ使用している臨時ホームを外回り専用ホームに。現在使用している島式ホームは内回り専用ホームになります。
  2. 橋上駅舎化し、コンコース、改札口、トイレを拡張して混雑緩和
  3. 明治神宮側に新たに出入口「明治神宮口」を設置
  4. 新設する外回り専用ホームから通路で竹下口改札にも接続

 

計画図です。トイレがかなり広そう。

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出典 東日本旅客鉄道株式会社

 

原宿駅はホーム幅が狭く、混み合う時はかなり不快感がありました。ホームを新設することで余裕が生まれて快適になりそうです。

 

改札内コンコース。オリンピック時や初詣時はともかく、普段は余裕の空間がありそうです。

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駅の外観イメージ。明治神宮側からの様子です。ずいぶんとモダンな感じになります。

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原宿駅現在の工事の様子

 

大規模な改良工事が進行中の6月下旬の原宿駅の様子です。

 

神宮橋から新宿方面の様子。駅舎の工事やホームの工事が本格的に行われています。

 

臨時ホームの様子。

 

こちらの駅でも原宿駅と同じように臨時ホームを活用します。

JR千駄ヶ谷駅のホーム新設工事の状況 臨時ホームを再生しオリンピックの混雑対策

 

臨時ホームの駅名標。路線番号や多言語対応のバリアフリー仕様です。

 

こちらは臨時改札の様子。臨時改札はおそらく取り壊されるのでしょうかね?

 

原宿駅は利用者が使いやすいように、確実に変わろうとしています。

 

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都内最古の木造駅舎はどうなる?

 

改良工事によって便利になるのは良いのですが、改良によって失うものもあります。

 

原宿駅には洋風の都内最古の木造駅舎があります。

 

 

原宿駅の現駅舎は1924年にできた二代目。この駅舎が今後どうなるかが全くの未定という状況。

 

地元では、この趣のある駅舎を残すことをJR東日本に要望しているようですが、JR東日本の答えは現在のところ未定という回答を続けている様子。

 

確かにノスタルジックなものですし、残しておくに越したことはないのですが。

 

ただ、JR東日本からすると、新しい駅舎を作る費用も相当なものだし、その上現駅舎も残すとなると、その保存費用もかかります。

 

また、どこかに移転保存となると、その費用の問題や受け入れ先の問題もあるでしょう。

 

ですからJR東日本の本音をいうと、このまま駅舎を解体して、できるだけコストをかけたくないという思いでしょう。

 

東京オリンピックによる改修工事もかなり必要ですし、何より今後は少子高齢化によって鉄道収入の伸びが鈍化したり、下手をするとマイナス成長だってありえるわけですから。

 

貴重な建築物の保存と新しいものをつくって利便性を上げるべきかは、その選択は難しい問題です。

 

ただ一企業だけに、その保存の負担をさせるのは少し酷かもしれません。

 

一企業に任せることで、会社の業績によって、残る遺産となくなる遺産が出てくる可能性だってあります。

 

原宿駅の現駅舎の行方は、この駅舎の保存にとどまるのではなく、全国の貴重な建築物をどのように保存していくのかを客観的に考え直す機会にしたいです。