創立100周年を記念して新たに病棟を建設するというの病院の例はけっこうあります。
現在も東京医科大学病院や慶應義塾大学病院などが、それぞれ創立100周年を記念して新病棟の建設を行っています。
創立から節目の年ということと、建物の老朽化という理由などから病院が新たに施設を拡充する動きがよくあります。
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東京医科大学新病院棟建設
東京医科大学が創立100周年を記念して、西新宿キャンパスに新病院棟を現在建設しています。
完成イメージはこんな感じになります。
当初は現在の本館を改修して、新病院棟と合わせて2棟にするという案もありましたが、結局は1棟案に決定をしました。
配置図です。左が現況で右が計画になります。
既存の大学病院棟は、解体してその後立体駐車場棟となります。
建築概要
延べ床面積 | 約98,000㎡ | (現行病院:約72,000㎡) |
病 床 数 | 約900床 | (同:1,015床) |
階 層 | 地上20階 | 地下2階 |
着 工 | 2016年4月27日 | |
竣 工 | 2019年3月(予定) | |
開 院 | 2019年7月1日(予定 |
延床面積は、約98,000㎡。現行の病院棟が約72,000㎡ですからおよそ3割弱ほど増床することになります。
病床数は、900床。こちらは現在は1,015床ですから、逆に少し減ることになります。
現在の建設状況
2年後の2019年7月に新たに新病院棟がオープンします。現在の様子をチェックしに現地へ行ってきました。
建築計画です。高さは約90mの高層病院になります。
まだ建設はそれほど進んでいませんが、クレーンがありますので今後どんどん変わっていくのが楽しみ。
現地に掲示されていた現在の本館の様子が
2019年にはこのように変わります。
慶應義塾大学病院新病棟建設
慶應義塾大学の医学部も医学部創立100周年(慶應義塾大学創立150周年)を記念して、新病院棟(1号館)を建設します。
完成イメージはこんな感じです。
大学病院は慶應義塾大学の信濃町キャンパスにあります。2013年に以前存在した6号棟などの解体が始まり、病院の業務に支障がないように、機能を移転しながら工事をしていったため、工事期間が長くかかっています。
慶応大学医学部は今年2017年に創立100周年をむかえますが、その記念にあわせてある程度の工事を進める計画です。
現在の建設状況
慶應義塾大学病院の新病院棟の建設状況を見に、信濃町キャンパスに行ってきました。
建築計画です。工期はⅠ期からⅢ期に分けれており、すでに1号館Ⅰ期棟は稼働を開始しています。
現在は、Ⅱ期棟の工事が進行中になります。
西側からの様子。シートで覆われているため工事の様子は見えません。
東側からの様子も同様です。
信濃町キャンパスの新病院棟の前の近代建築は「予防医学校舎」。素敵な近代建築です。
慶応といえば福沢諭吉、福沢諭吉といえば、こちらで学んでいた時もありましたね。
創立100週年を記念して新病棟を建設する例が見られる
比較的大規模な病院では、創立100週年を記念して、新病院棟など施設を拡充する例がけっこうあります。
例えば東京都済生会中央病院
三井記念病院も
100年以上「慈善の精神」を貫く三井記念病院
http://www.mitsuipr.com/special/100ka/48/index.html
大阪掖済会病院
大阪掖済会病院について
http://www.osaka-ekisaikai.jp/gaiyou.html
その他にも全国で数多くの病院が100周年記念して新病院棟の建設を行う例があります。
創立100周年が近づく医科大学
全国の医科大学で、近い将来に創立100周年を迎える大学がいくつかあります。
- 東邦大学医学部 設立 1925年
- 大阪医科大学 設立 1927年
- 岩手医科大学 設立 1928年
- 昭和大学 設立 1928年
- 関西医科大学 設立 1928年設立
ただ、建物自体がすでに建替えを行っていたり、増築をおこなっていたりで、老朽化や病床の手狭を理由に建替えをする必要のない大学病院もあるでしょう。
100周年を記念して何らかの動きがあるのかは、どこの大学になるのか気になります。東邦大学医療センター大森病院なんてどうでしょうね?