スイス航空(スイス インターナショナルエアラインズ)がチューリッヒ-関西線を開設することが発表されました。

 

同路線は2001年夏ダイヤ以来18年ぶりの運航再開となるわけですが、最近になって関空の欧米路線も徐々に増えています。

 

マスコミなどは声高に関空に欧米線が少ないことを揶揄しますが、関空の置かれている状況を考えると仕方ない面はあります。

 

「アジアのゲートウェイ」として、アジア便を激増させてきたことは、結果的にはインバウンド客を引き寄せて、むしろ良かったかもしれません。

 

そんな関空ですが、今回の発表は関空がもう一歩高いステージへと向かっているような印象を与えています。

 

スポンサーリンク

関西とスイス・チューリッヒを結ぶ路線が開設へ

 

関西国際空港とチューリッヒの直行便が開設されることが発表されました。

 

路線を開設するのは、スイスインターナショナルエアラインズ(スイス航空・LX)で2020年3月2日より、週5便で運航されることになります。

 

計画されているスケジュールは上記のツイートでも明らかになっているように、20年の冬期スケジュールと夏期スケジュールで若干異なります。

 

2020年冬期スケジュール ※チューリッヒ発着は現地時間

  • 関西発 10:45 → チューリッヒ着 15:45 運航日は月火木土日
  • チューリッヒ発 13:00 → 関西着 (翌日8:45) 運航日は月水金土日

 

2020年夏期スケジュール ※チューリッヒ発着は現地時間

  • 関西発 10:05 → チューリッヒ着 15:45 運航日は月火木土日
  • チューリッヒ発 13:00 → 関西着 (翌日7:50) 運航日は月水金土日

 

このスケジュールを見ると、スイスの観光にも良い時間と思った方は多いのではないかと思われますが、日本人にとっては悪くないスケジュールでしょう。

 

 

スポンサーリンク

機材仕様は?

 

関西チューリッヒ線の機材ですが、A340-300型機。座席と席数は次のようになっています。

 

  • ファーストクラス 8席
  • ビジネスクラス 47席
  • エコノミークラス  168席
  • 計223席

 

関西を欧米を結ぶ路線というと、かつては日本人観光客を乗せた観光需要がターゲットになりました。

 

そのせいで関西は、ビジネス需要が弱いため、欧米線が撤退して流れがありました。

 

かつてカナダのバンクーバーを結ぶ「エアカナダルージュ」というエアラインが運航されていましたが、まさにビジネス需要が弱いためのエアカナダの対策でした。

 

ところが、スイス航空はビジネスクラスの数も47席も設定して、エコノミークラスの168席と比較するとその多さが光ります。

 

さらに、ファーストクラスも設定しており、かつての関空路線とは少し違う印象を受けます。

 

ちなみに今年2019年は、ブリティッシュ・エアウェイズが関西-ロンドン線を開設していますが、機材はボーイング 787-8型機でビジネスクラス35席、プレミアムエコノミー25席、エコノミークラス154席の計214席になります。

 

ブリティッシュ・エアウェイズの路線は、787-8型機ということで観光需要重視の機材のような印象を受けますが、それでもビジネスやプレエコの座席数は多いです。

 

そもそもメジャーキャリアの欧米路線は、ビジネス需要がないと路線が成り立たないという構造なのです。

 

 

関空が長期間低迷した理由

 

関西が長期低迷した理由の大きなものは、ビジネス需要の少なさです。

 

そのため、当初開設をしていた欧米長距離路線も、次々と撤退していったのです。

 

それでも通常だと自国エアラインが積極的に路線開設の動きがあるのですが、関空に関しては中国路線などを除いてはほとんどありません。

 

なぜなら、ANAやJALは極端に日本人のビジネス客に依存した構造があり、それが東京へ路線が集中する理由にもなっています。

 

関西はANAやJALという自国エアラインが目立たない国際空港ですが、海外ではこのような例は珍しく、それが関空の弱点でもあったわけです。

 

スイス航空の路線開設はグループ会社の既存路線を補完

 

スイスインターナショナルエアラインズは、ドイツのルフトハンザ航空の傘下になります。

 

そして今回の路線開設ですが、ルフトハンザグループの既存路線を補完する考慮した結果ということのようです。

 

 

ルフトハンザというと、関西ではミュンヘンの路線がありますが、成田や羽田便も含めて日本市場は好調のようです。

 

路線開設にあたっては、大阪とソウルを候補としていましたが、ソウル仁川空港に勝って、関空が選ばれました。

 

関空でもビジネス需要が増えてきたことで、欧米直行便の開設が徐々に進んできました。

 

それが日本の関西のビジネス客なのか、それとも東京やアジアの他の国からのビジネス客や富裕層利用が多くを占めるのかははっきりしません。

 

いずれにしても関西空港は、関空を経由する通過客が少ないことも弱点のひとつではあります。

 

そのため、今後スイス航空の路線開設に追随するようなエアラインが出てくれば、関空が一段高いステージへと進むことになるのではないかと思われます。