大阪駅

 

将来の大阪で注目を集める再開発というと、「うめきた2期」でしょうが、JR大阪駅桜橋口からすぐの大阪中央郵便局跡地 「梅田3丁目計画(仮称)」も期待度は大きいでしょう。

 

うめきた2期の完成が2024年夏に予定されており、それよりも早い開業2024年4月にオープンする予定で、新たにホテルが入居することも明らかになっています。

 

 

ただ、以前の記事では2023年の開業を目指すという感じでしたので、完成が遅れるということですね。

 

「梅田3丁目計画(仮称)」大阪中央郵便局跡の再開発がようやく始動へ

 

どうも日本では、ビッグイベント前に注目度が高いビルのオープンが相次ぐ傾向が強いです。2020年の東京オリンピックでも、今年から来年にかけて東京では多くの超高層ビルがオープンしますからね。

 

もっと早く完成させた方が、土地の有効活用にもなると思うのですが、特に大阪中央郵便局跡地計画に関しては遅すぎるし、今後もビッグイベントがないと再開発が進まないのかと懸念してしまいます。

 

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計画はどんどん遅れている

 

中央郵便局の跡地の再開発は、東京や名古屋で先行されており、東京のJPタワーは2012年、名古屋のJPタワー名古屋は2017年にそれぞれオープンをしています。

 

当初は2012年に再開発事業が完成する予定だったのですが、リーマンショックの影響や鳩山邦夫元総務相の発言などによって一時は計画が凍結。

 

そして、計画はついに一回りの年の差に及ぶ2024年完成ということになってしまいました。それにしても遅すぎますね。

 

ただ、万博が開かられる2025年の1年前ということで、一部の関係者からは「良いタイミングで開業できそう」という声も聞こえてきそうです。

 

 

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ビッグイベント前にオープンが集中!?

 

日本の再開発は、東京オリンピックの例でもわかりますが、世界的なビッグイベント前にオープンが集中しがちです。

 

もちろん、政府が規制緩和で誘導したという側面もあるのですが、例えば渋谷周辺では昨年2018年9月に渋谷ストリームが開業しました。

 

さらに、2019年は渋谷フクラス、渋谷スクランブルスクエア、新しい渋谷パルコなど完成が目白押しという状況です。

 

渋谷以外の東京23区まで広げてみると、まだまだたくさんの再開発計画がここ数年で一気に開業することになります。

 

 

大阪は2025年前後に開業ラッシュ

 

一方大阪はというと、東京オリンピックが終わって2~3年後からたくさんのプロジェクトが完成する流れになっています。

 

これは、もちろんオリンピックが開かれる東京が先行投資され、続いて大阪という順序もあったかもしれませんが、万博決定を期に新たな再開発の機運が高まっていることは間違いなさそうです。

 

先に紹介をした淀屋橋のツインビル計画も2024年〜2025年ごろの完成を目指していることですから、この時期に完成を目指す動きが加速しています。

 

淀屋橋にツインタワー計画 変わる御堂筋の景観

 

オリンピックや万博のような世界的なビッグイベントを契機として、注目を集めてテナント誘致などがしやすいことは理解できますが、イベント頼りもどうなのかという感じはします。

 

ビッグイベントとなると、先日行われたG20大阪サミットも世界が注目するビッグイベントのひとつですが、大阪に開催が決まったのが、昨年末という状況でした。

 

半年前だととても再開発をするのには間に合いませんね。もしかして、大阪でG20が開かれてこんなに盛り上がるのだったら、再開発をもっと早く進めるべきだったという事業者もいるかもしれませんね。

 

 

日本の今後のビッグイベントは?

 

ビッグイベントごとに再開発が本格化する日本ですが、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック、2025年大阪万博の後はどうなのでしょうか?

 

日本のビッグイベントの開催は、過去の歴史を見ても一定の期間に比較的集中しがちです。

 

例えば、

 

1964年東京オリンピック、1970年大阪万国博覧会、1972年札幌冬季オリンピック、1975年沖縄国際海洋博覧会。

 

1998年長野冬季オリンピック、2002年ワールドカップ日韓共催、2005年愛知国際博覧会(愛・地球博)。

 

そして、現在の2019年ラグビーワールドカップから2025年の大阪万博もそうですよね。

 

万博やオリンピックを開催した後はどうなるかと言うと、ビッグイベントの開催はそれほど期待はできません。

 

夏季オリンピックは世界の大都市も財政難から消極的になりつつありますし、日本の都市となるともう絶望的に近いです。

 

冬季オリンピックは可能性があるでしょうが、候補となると2度目の開催となる札幌。

 

しかし、2018年に平昌、2022年に北京とアジア開催が連続しますので、当面アジアでの開催が厳しそうな状況です。

 

サッカーワールドカップは、共催ではなく日本の単独開催の機運もあるので、期待は大きいですが2026年のアメリカ、カナダ、メキシコの共催が決まっており、今後はますます共催が増えるかもしれませんから。

 

このように考えるとあまりビッグイベントの開催も万博後は期待薄です。少子高齢化の日本はそれどころではないかもしれませんし。

 

 

イベント頼りは「昭和の発想」

 

世界的なイベントを契機として開発を加速させるという考えは、一昔前の「昭和の発想」という感じがします。

 

日本の場合は、世界的なイベントに乗っかって計画することは、みんなが進めるから責任逃れにもなるというリスクヘッジな面も見え隠れします。

 

ビッグイベント頼みの考えではなく、今後は的確に需要を予想して、適切な時期にピンポイントで開発を進めて欲しいと思います。

 

 

意思決定のスピードを上げる

 

大阪中央郵便局跡地 「梅田3丁目計画(仮称)」に象徴されるように、日本で何かが出来上がるまでが、とにかく時間がかかります。

 

もちろん綿密な計画は重要でしょうが、あまり時間がかかり過ぎると、時代遅れの物になったり、商機を逃してしまう場合もあるからです。

 

以前紹介した深センは特に変化のスピードが桁違いに早い都市として有名ですが、たった数年間で驚くほど超高層ビルが増えています。

 

凄まじいスピードで変化する中国を訪問 深圳で驚いたこと

 

深センのような“イケイケ体質”は問題も多いでしょうが、日本も見習う所はありそうです。

 

ポストオリンピック・万博時代の街づくりやインフラ計画はぜひ計画から完成までスピーディーで。