JR西日本の長距離列車というと、「トワイラエクスプレス瑞風」です。
ただ、実際に乗車するためには、庶民では手が届かないというのが現状で、多くの人にとって高嶺の花になっています。
庶民も気軽に乗れるような長距離列車の登場が期待されていたのですが、JR西日本は昨年「新たな長距離列車」の導入する計画を明らかにしていました。
多くの人が気軽に乗れるような新しい長距離列車のデザインが公表され、どれくらいの料金になるかとあわせて注目をされています。
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JR西日本「新たな長距離列車」のデザインが発表
JR西日本の庶民でも気軽に乗ることができそうな「新たな長距離列車」ですが、そのデザインが発表されました。
デザインを担当するのはリゾート列車「えちごトキめきリゾート 雪月花」などを手がけたデザイナー川西康之氏。
こちらですね。
妙高はねうまライン えちごトキめきリゾート雪月花 新井–二本木間 pic.twitter.com/YnRsri7GuE
— Reah (@feenareah) January 7, 2018
観光列車のデザインが担当デザイナーによって、似通ったもの(ワンパターン)が多かったりしますが、JR西日本の新たな長距離列車のデザインはどうなのでしょうか?
外観イメージはまだハッキリと発表はされていませんが、こんな感じでぼやかした感じでは明らかにされています。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
117系の改良車両
JR西日本の「新たな長距離列車」ですが、新車ではなく117系の改良車両になります。
ベースとなる117系です。1980年に登場をした3代目の新快速ですが、現在でも岡山や湖西線などで現役の車両です。
西一番で117系3色揃った😎 pic.twitter.com/eAJJUh22m5
— トrマス (@m_syunei) May 23, 2018
どのような外観になるのか、さらなる続報が楽しみです。
各車両の座席と設備
JR西日本の「新たな長距離列車」ですが、「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」という車両コンセプトになります。
117系の改良車両で6両編成になり、多様性というコンセプトに沿ってそれぞれの車両ごとにかなり座席や設備が異なります。
それぞれの車両ごとの座席や設備を紹介します。
1号車(グリーン車) 1列+1列シート
1号車はグリーン車ですが、このように「1列+1列シート」でゆったりとした空間になっています。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
向かい合う2つの座席を1名で利用できる広々とした空間、2つの背もたれを倒すことでベッドへの転換が可能となっています。
ちょっと分かりにくいのですが、ベッドへの転換した場合1名で利用しないといけないのか、それとも2名でも利用できるかはわかりません。
おそらく1名じゃないとダメなのでしょう。
カップルや親子連れなら2人で利用できれば便利なのでしょうが。
2号車(普通車) フルフラットシート、2列+2列シート [女性専用席]
2号車は普通車で女性専用席になります。JR西日本は終日女性専用車両を設けたりしたりと、女性への配慮が手厚い印象です。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
5号車と同様のフルフラットシート、3号車と同様の2列+2列シートを配置し、女性更衣室、女性専用トイレを配置します。
3号車(普通車) コンパートメント、2列+2列シート
3号車は普通車で、2号車のような2列+2列シートとグループで利用できるコンパートメントになっています。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
2列+2列シートは、ムーンライトながらのように横に慣れないため、正直ちょっと長距離列車としてはキツイのかなという印象です。
ただ、グリーン車並の座席間隔になっているので、足元は十分広くなっています。
ファミリーなどグループで利用可能なコンパートメントは、横にも慣れて長距離列車でも快適です。
ただ、夜などグループによっては、騒いでうるさくないのかちょっと心配です。
4号車(フリースペース)
4号車は、乗客が自由に利用できるフリースペースです。テーブルや着席スペースを複数設置され、グループでご利用出来るボックス席が用意されています。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
5号車(普通車) フルフラットシート
5号車は、サンライズエクスプレス「ノビノビ座席」と同様の横になれるフルフラットシートです。
車椅子対応座席、多機能トイレも配置されます。バリアフリーやユニバーサルデザインに対応をしています。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
おそらくこのフルフラットシートが、料金にもよりますが一番人気になるのではないかと予想をしています。
6号車(グリーン個室)
6号車はグリーン個室です。個室を5室配置、うち1室は1名用個室になります。
出典 西日本旅客鉄道株式会社
個室ですからプライバシーが配慮され、快適に列車旅を楽しむことができます。
運転区間と料金はいくらが妥当か?
新たな長距離列車の運転区間は、京阪神~山陰・山陽間になる予定ですが、具体的なルートはまだ発表されていません。
京都・大阪~広島、京都・大阪~出雲が想定されるルートです。
これらの区間なら昼行でも運行は可能ですが、昼行になるのか夜行になるのかもハッキリとはしていません。
今年9月に京都始発の寝台特急「サンライズ出雲93号」の臨時運転をしますが、京都22時14分発→出雲市翌9時20分着 になっていますが、参考になりそうです。
新たな長距離列車もサンライズ出雲や瀬戸が一応の参考にはなりそうです。
京都から出雲までの距離約440kmを考えると、A寝台1人用個室のシングルデラックスの利用を想定するとおよそ23,000円ぐらいでしょうか。
一方のびのびシートを利用すれば、10,000円ちょっとぐらいになると思われます。
新たな長距離列車は特急なのか、それとも快速のような扱いになるのかはっきりしませんが、仮に特急同様の扱いになると仮定して、フリースペースもあることから考えると、
2列シートが11,000円前後で、フルフラットは少しそれよりも高くなるかもしれません。個室は1人30,000円ぐらいでしょうか。
期待も込めての料金ですが、人気の長距離列車のため強気の料金設定になる可能性もありますが、「カジュアル」というコンセプトに相応しい料金設定をお願いしたいです。
AA寝台1人用個室 シングルデラックス寝台1人用個室
シングルデラックス