奈良で最も観光客が訪れる場所というと奈良公園周辺です。

 

奈良公園には象徴でもある野生の鹿がたくさんいますが、周辺には東大寺、興福寺、春日大社など日本だけでなく世界的にも有名な寺社仏閣があります。

 

奈良は京都よりも古い都ですが、宿泊施設の不足などの原因もありポテンシャルに比べてあまり観光客が訪れません。

 

明日香や吉野の他にもたくさんの見どころがあって都市生活ラボも奈良が大好きなのですが、世界遺産に登録されている古都にすると観光客数はさびしい数字です。

 

地元でも様々な取り組みが行われていますが、奈良県、奈良市と積水化学工業がタッグを組み平城宮跡周辺を奈良公園に並ぶような観光拠点にしようという構想が注目されています。

 

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平城宮跡はあまり観光客が訪れない

 

かつての都の名残というとたくさんの人で賑わうイメージがありますが、奈良の平城宮跡はひっそりとしていて、それほど観光客が賑わっていません。

 

 

2010年の平城遷都1300年祭の際には、大極殿の復元もされ少し賑わいをみせましたが、その後は観光客は少ないです。

 

電車でのアクセスもあまり良くないですし、見るべきものがあまりないので仕方ないですが(^_^;)

 

そんな平城宮跡も観光客で賑わいを見せるための整備が行われています。

 

 

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よみがえる朱雀門広場

 

平城宮跡周辺は歴史公園となっていますが、すでに復元された平城宮の正門である朱雀門の南に「朱雀門ひろば」が今年3月24日(土)にオープンをします。

 

 

朱雀門ひろばの位置は近鉄奈良線の線路の南側になります。第一次大極殿との間には広大な敷地が広がります。

 

出典 平城宮跡歴史公園

 

こんな感じで往時の景観を彷彿させるひろば空間ができあがります。復元遣唐使船に乗り込めて当時の様子を体験することもできます。

 

出典 平城宮跡歴史公園

 

平城宮跡歴史公園の光景を写真でおさめられる見晴らしの良いスポットもできますので、インスタ映えもしそうですよ。

 

朱雀大路を延伸しさらに周辺を観光拠点に整備

 

朱雀門ひろばの南側には積水化学工業所有地がありますが、同社の子会社の工場を移転し、跡地を奈良市と連携し観光拠点に整備することになります。

 

 

 

平城京時代のメインストリートであった朱雀大路は現在、朱雀門から大宮通りまでの約210メートルが復元されています。

 

これをさらに三条通りまで全長420メートルに延伸することになり、延伸で倍になりますからかなりの集客力のある観光拠点になりそうです。

 

加えて積水化学工業の工場の跡地の広さは約4.9ヘクタールもありますから、ここにホテル建設の構想も持ち上がっています。

 

奈良がイマイチ観光客数を伸ばせない大きな理由が宿泊施設の不足です。

 

こんな近代遺産の重要文化財もホテルへと転用されようとしています。

 

旧奈良監獄がホテルに変身 重要文化財活用で奈良のホテル不足が解消するか?

 

どのように整備されるかはまだハッキリとはしていませんが、最近のインバウンドブームに少し乗り遅れている感じがする世界遺産の奈良の起爆剤になるポテンシャルはあるでしょう。

 

平城宮跡には2016年度に推計で140万人が訪れた事になっていますが、対して奈良公園周辺は360万人が訪れています。

 

両者を比較すると倍以上の集客力の差があります。

 

これを観光拠点を整備することで、奈良公園周辺に匹敵するほどの集客を目指す考えです。

 

鹿や大仏などの目玉がないだけに、そう簡単には奈良公園周辺と同じくらいになるのは難しいでしょうが、どれだけ観光客数を伸ばせるかは注目したいです。

 

リニアの駅にも影響?

 

中央リニア新幹線の大阪延伸に対して奈良県内の中間駅をどこに建設するかは、地元内で調整がついておらず激しい誘致合戦が繰り広げられています。

 

奈良市、大和郡山市、生駒市がそれぞれの立地としての優れた点をアピールをしているわけですが、奈良県が観光拠点の集客を考えると、リニアの駅をどこにするかも影響をするかもしれません。

 

地下に建設する事になり費用がよりかかる、現在の近鉄奈良駅・JR奈良駅周辺の奈良市街地案よりも、平城山案や大和郡山案なら奈良公園周辺にも平城宮跡にもアクセスがしやすい位置になります。

 

もちろん奈良市街地からも平城宮跡へのアクセスはしやすいですが、今のように奈良公園周辺が一極集中するような集客を分散させるためにも、他の候補地がより良い選択になるかもしれません。