JR西日本が同社の主力駅の大阪駅にホーム柵(ホームドア)を設置することを発表しました。
ホームドア自体は最近は設置が急速に進んでいますのでそれほど珍しいものではなくなってきています。
また、JR大阪駅でも一部ですが6番乗り場や7番乗り場にホームドアがすでに設置されています。
大阪駅にもホームドア付いたんだね pic.twitter.com/LJjyjhwHNw
— ひろた (@hirota8016) March 3, 2018
ホームドアの設置が一部にとどまる大きな理由に車両の扉が一定ではない問題があります。
海外の地下鉄のように扉の位置が統一されていると、容易にホームドアも設置できるのですが日本の場合は、とにかく車両の種類が多くて技術的な問題もありました。
そこで各社も知恵を絞り様々なタイプのホームドアの設置を進めてきています。特に他社との間で相互直通運転が多い首都圏は問題も多いです。
大阪駅で新たに設置されるホームドアは、プロレスのロープを彷彿させるような個性的なタイプ。
すでに高槻駅などで設置がされているものですが、JR西日本最大の駅である大阪駅に設置されることで注目を集めそうです。
JR大阪駅に昇降型ホームドアが登場
JR大阪駅は西日本で最大の駅になりますが、いつも人で溢れかえっている印象があります。
こんな感じで、列車の遅れが出るとちょっと危険そうな場合もあります。
JR神戸線大阪駅のホームに人があふれすぎて危ない。ホームに降りられへんくらい人がいる。尼崎に帰れない(つД`) pic.twitter.com/ubtqVCpDxV
— スラリン (@doglovejrtlove) March 5, 2018
大阪駅のある梅田周辺はビジネスエリアであると同時に歓楽街でもあり、特に夜遅くなるとお酒を飲んだ帰りの人もとても多い。
そんな大阪駅ですからホームドアの設置の必要性は高いのですが、車両のドア位置の違いなどによって設置がなかなか進みませんでした。
そんな状況の中、先日JR西日本が大阪駅の一部のホームにホーム柵(ホームドア)を設置することを発表しました。
ただ、一般的なホームドアとはちょっとイメージが異なる昇降式のホーム柵が設置されることになります。
大阪駅の5・8番のりばに2019年春に昇降式ホーム柵を設置するとのこと
これは高槻駅の1・6番のりばに設置している物と同じタイプか pic.twitter.com/vHORUD4JXR— ヒロキ (@af85704ce0ff4a7) March 15, 2018
JR高槻駅にある同タイプの昇降式ホーム柵の動画です。ちょっと変わった昇降式のためか多くのアクセスを集めています。
高槻駅は多くの観光客やビジネス客が訪れる場所とはいい難いですし、そもそも大阪駅と乗降客数の違いが大きいです。
高槻駅の設置ですでにかなりの話題になっていますが、大阪駅に設置されることでより注目が集まりそうです。
昇降式のホーム柵が設置されるのは何番のりば?
大阪駅に設置される昇降式のホーム柵ですが、設置されるのは5番乗り場と8番乗り場になります。
5番乗り場はJR神戸線で、主に三ノ宮方面への新快速や快速電車が発着します。
8番乗り場はJR京都線で、主に京都方面への新快速や快速電車が発着します。
これらのホームは神戸や京都からの通勤・通学客の利用の他に、新幹線を利用する人にとっても新大阪駅行き来する際にも乗り降りすることが多い乗り場です。
特に京都への新快速電車は30分程度で京都に行ける利便性から外国人の利用も多く、本国では見ることがない変わったホーム柵に驚くはずです。
この変わった光景をカメラにおさめたり、SNSへの動画や画像をアップするためにスマホを向けて立つ人がたくさんあらわれそうです。
多様化するホームドア
JR西日本の昇降式のホーム柵だけでなく様々なホームドアが開発されています。
QRコードでホームドアを開閉するという今どきの方法を使うものも実験がされており、今後の実用化が期待されます。
JR西日本でも大阪駅だけでなく、環状線の京橋駅にも可動式ホーム柵が設置されることになります。
大阪のJR環状線は東京の山手線と異なり、いろんなタイプの列車が発着します。
環状線をぐるりと周回する列車だけでなく、奈良や和歌山・関空に向かう快速タイプの列車も行き交う他にも、と急車両も区間によっては運行されます。
そのため、車両によってドア位置が異なるため、なかなかホームドア設置が進みませんでした。
しかし、新型車両の置き換えが進み、4ドアの車両が混在していたのが3ドアにほぼ統一されようとしています。また、京橋駅は特急が停車しない駅なので可動式ホーム柵が設置されやすい事情もあります。
設置を急ぐ理由に周辺が歓楽街でお酒を飲む人も多いという理由もありそうですが(^_^;)
歓楽街がすぐの北新地駅もJR西日本でもっとも早くホームドアが設置されたという歴史もありますからね。
京橋駅はすでに学研都市線(片町線)ホームで可動式ホーム柵が設置されていますが、環状線にもホームドアが導入されることで安心して利用ができることになりそうです。
京橋駅でホームドアの運用の実績を積み、環状線内の特急が停車しない駅では順次ホームドアが設置されることになっていくのではないかと思われます。