大阪では以前から大阪府立大学と大阪市立大学を統合に関する議論が行われています。

 

ニュースでは大阪都構想の話題が多いですが、大阪にある公立大学「大阪府立大学」と「大阪市立大学」の統合も大阪維新の会は推進しようとしています。

 

まあ都構想が実現すれば、そもそも大阪市というものがなくなるわけですから、「市立」大学というのはその存在価値もないのかもしれませんが。

 

ただ大阪都構想の行方なのですが、先の総選挙の結果や世論調査を見ると、どうもその実現が危ぶまれてきています。

 

都構想の実現が微妙な状況ですが、吉村大阪市長が両大学の統合が実現した場合の新キャンパスとして、森之宮地区の市有地(約108,500㎡)を検討する考えを明らかにしています。

 

大阪城からすぐの場所にある巨大な市有地ですが、以前から再開発の話しもちらほら聞こえてきましたが新しい大学のキャンパスとなるのでしょうか?

 

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統合大学の新キャンパス候補地「大阪城東部地区」の市有地

 

大阪にある2つの公立大学を統合し、その新キャンパスの候補地として有力視されているのが「大阪城東部地区」の市有地です。

 

 

吉村大阪市長が統合大学の新キャンパスの候補地として検討している市有地ですが、約108,500㎡という広大な敷地です。

 

この市有地は以前から大規模再開発の構想はあったのですが、なかなか実現へと向かわずそのままの状態でした。

 

場所はここ。大阪城公園からJR環状線の線路を挟んだ東側の好立地です。

 

出典 大阪市

 

周辺は京橋・大阪ビジネスパーク(OBP)が都市再生緊急整備地域に指定されていて、現在もいくつかの再開発が行われているエリアです。

 

大阪京橋駅周辺が都市再生緊急整備地域に拡大指定 再開発で超高層ビルが誕生か

 

将来的には広い市有地も都市再生緊急整備地域として指定されることになるのではないかと期待しています。

 

おそらくですが区画1の「もと焼却工場建替計画用地」を大学の新キャンパスにしようという意図ではないかと想像します。

 

出典 大阪市

 

敷地面積が約26,300㎡あります。現在の府大と市大のキャンパスを考えるとかなり狭いですが、統合の象徴のような学部や大学院などが移転してくるのでしょうか。

 

最近大学キャンパスの高層化も進んでいますが、この土地は伊丹空港への着陸経路の直下に当たるはずなので、それほど高い建物は建てられません。

 

梅田では大阪工業大学の新しい超高層キャンパスもつくられ、利便性の高さなどから志願者を集めているようです。

 

大阪でも大学の都心回帰が鮮明に 大工大の超高層キャンパス「OIT梅田タワー」

 

キャンパスの超高層化以上に大学の都心回帰の方がむしろ重要ともいえ、吉村大阪市長も統合大学の一部学部を大阪市の中心部に置くことの重要性を強調しています。

 

大阪は昔、大学の知というものを軽視し、大学がどんどん都心から郊外に移転していった過去があります。

 

苦い過去もありますが、以前より大学と企業との産学連携の重要性ははるかに増しており、大阪の国公立大学も中心部へ立地する必要性は高いでしょう。

 

OBPでは企業も集積しており、この森ノ宮立地に国公立大学の拠点ができれば、研究などの強力もより進むのではないかと期待をします。

 

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大阪都構想の行方

 

大学の都心回帰の重要性は高いのは間違いないのですが、気になるのは大阪都構想の行方です。

 

橋下大阪市長時代の住民投票で僅差ながら住民投票で都構想が否決されたわけですが、あの時よりもむしろ都構想の実現が後退しているのではないかとの印象も受けます。

 

昨秋の総選挙での日本維新の会が議席を減らし、さらに世論調査でもあまり芳しくない状況。

 

 

国政選挙と地方自治はそもそも争点も異なりますし、国政選挙の結果がそのまま大阪都構想の世論だとはいえないでしょうが、大阪維新の会への人気に陰りがみえてきてはいるでしょう。

 

このまま、住民投票を実施してもちょっと分が悪いかもしれません。今後維新が巻き返しを相当図らないと、都構想の実現は厳しい状況にあるでしょう。

 

都構想と大学統合は別問題

 

たとえ大阪都構想が実現せずとも大阪府立大学と大阪市立大学の統合は全くの別問題という考え方もあります。

 

このまま維新が政権を握っていれば、大学の統合は進められる可能性は十分にあります。

 

実際に安倍政権も大学統合を進めようとしていますので、その流れに沿うものですから実現性はかなり高いでしょう。

 

ただ、なぜか大阪府の自民党は大阪での公立大学の統合を大反対している模様で、松井一郎大阪府知事もこのようにツイッターでぼやいています。

 

 

今は維新のやることは、何でもとにかく反対という風潮がありますから、あまり良い議論ができてない心配はあります。

 

ただ、大阪府立大学と大阪市立大学では片方にない学部もありお互いの弱点を補える要素もありますし、大学のスケールが大きくなるという良い効果もあります。

 

例えば府大には医学部がなく、市大と統合することで正真正銘の総合大学になることができます。

 

存続大学の名称の問題もあってか、OBや関係者の反対もあるので簡単には統合は実現されないでしょう。

 

しかし、少子化によって学生自体が減り、日本の財政を考えると統合も仕方ないのかなというところでしょう。

 

ただ、名称はちょっと慎重に考えるべきでしょう。先に実現した東京の公立大学の統合で「首都大学東京」に変わりましたが、あまり評判がよろしくありません。

 

個人的には大阪府立大学という名称で統合をすれば良いのではないかとは思うのですが。