IATA(国際航空運送協会)から今後20年の航空旅客の需要予測が発表されました。

 

発表された数字は驚くもので、約20年後の2036年には現在の約倍の年間78億人の航空旅客数の見込み。

 

今後平均で年3.6%成長するという予測です。

 

この驚異的な数字の伸びを牽引するのが中国。中国は現在アメリカに次いで世界第2位の航空旅客数ですが、2022年頃には逆転。

 

何せ人口が桁外れに多いですから(^_^;)

 

その後も米中の差は開き、2036年には中国がアメリカよりも4億人も多いという数字が予想されています。

 

お隣にアメリカ以上の航空大国ができるわけですから日本への影響もあるでしょうが、日本の2036年はどうなのでしょうか?

 

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IATAが発表した今後20年の航空旅客数

 

IATA(国際航空運送協会)が発表した今後20年の航空旅客数の需要予測では、2017年の約40億人が2036年には約78億人に倍増へ。

 

この数字を見て真っ先に感じたのが、

 

パイロット不足どうするの?

空港の拡張整備はどうするの?

遅延がもっと酷くなる?

 

実際にIATA事務総長兼CEOもこのようにコメントをしています。

 

「航空ネットワークは、イノベーションと成長をもたらします。しかし、同時に需要拡大への対応策が、航空業界と各国政府に不可欠」

 

世界的に航空需要は激増するものの、国や航空会社の対応策がパイの奪い合いに影響を及ぼすでしょう。

 

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中国とアメリカの伸び

 

激増する航空需要を牽引するのが中国です。

 

北京空港の現在の混雑の様子。朝6時前早朝にもかからわずこのような長蛇の列。

 

すでに航空大国となった中国ですが、今後20年間で9億2100万人も増えて15億人になると予測。

 

その旺盛な需要に対応するように北京でも新たな巨大空港が完成しようとしています。

北京 新空港完成で世界最大のハブ空港拠点へ 羽田や日本の空港はどうなる?

 

一方現在の旅客数トップのアメリカは4億100万人増えて11億人。伸びは中国に劣るもののこれでも激増です。

 

両国とも国土が広く国内線の旅客数が多いことが特徴です。この両国がビッグ2として世界の航空ビジネスを引っ張る形になるでしょう。

 

航空旅客数が増えるトップ5にはこの国も

 

中国やアメリカに次いで航空旅客数が増えるのはどの国かというと、まずはインドです。

 

3億3700万人増という予測でアメリカには若干劣るもののすごい数字です。

 

インドは現在2億にも満たないのが、2036年には4億7800万人との予測。3倍ぐらいに増えるわけですから伸び率では中国以上です。

 

まあインドも中国と同様に人口が多いし、国土が広いですから(^_^;)

 

将来にはインドもこのまま増え続け、中国、インド、アメリカでビッグ3という感じになるはずです。

 

インドに続くのは意外と思われる人もいるかもしれませんがインドネシアです。

 

ハブ空港競争ではあまり名前が上がってきませんが、インドネシアはすでにかなりの旅客数で日本には劣るものの、インドと同様今後20年で日本をごぼう抜きしていくことになります。

 

人口が多くて今後も増え続け、さらに島国ということもあり国内線の需要も見込まれます。

 

LCCと中産階級が増えていることが伸び率増加に拍車をかけているのでしょう。インドネシアは2億3500万人増えて2036年には3億5500万人になる見込み。

 

第5位はというともっと意外と思うかもしれませんがトルコです。1億1900万人増えて2036年には1億9600万人になるとの予測。

 

トルコの場合、国土はそれほど広くないので国内需要の伸びよりも国際線の伸び率が高そうです。

 

成長センターアジアと欧州間の経由地としてのハブ空港として今後が期待されるということでしょうか。

 

観光地も豊富でアジアや欧州からの旅行客をまだまだ集めるポテンシャルもあります。

 

日本の旅客数は?

 

ものすごい勢いで伸びる世界の航空旅客数ですが、人口減少が進む日本はどうなのでしょうか?

 

各国と比較した日本の旅客数の伸びはこちらのグラフで確認ができます。

出典 IATA

 

日本は人口減少が進むでしょうが、スペインと同じような伸びを示して航空旅客数は今後20年で増えることが予測されています。

 

グラフだけで詳細な数字は掴みにくですが、大雑把に見ても6000万人ぐらいは増えると予測されいています。

 

中国などのトップ5の伸びを示す国には劣るものの、それでも4割ほどは増える予想です。

 

日本の場合は人口が減る国内線の伸びはあまり期待ができません。加えて今後20年というと名古屋までリニアが開通し、大阪への開通も間近という時代です。

 

リニアが開通すれば東京と大阪を結ぶ鉄道のシェアはますます増え、かなり両都市を結ぶ航空需要が減るでしょうから、それだけ国際線の伸びが高いといえるでしょう。

 

日本人の国際線利用も人口が減少し、加えて若年世代の国内志向も強くそれほど高い伸びは期待ができません。

 

となると増える大半は訪日外国人。IATAの予測でも訪日外国人が今後20年で増え続けていくことが見込まれています。

 

20年以内には訪日外国人旅行客が2030年の政府目標の6000万人を超えて、さらにそれ以上になる可能性もありそうです。