ユネスコイメージ

 

福岡県宗像市にある沖ノ島と関連遺産群がイコモス(ICOMOS)によって世界遺産文化遺産に登録を勧告されました。

 

イコモスは、ユネスコの諮問機関でイコモスの世界遺産登録の勧告があると、ほぼ世界遺産登録が実現する用になります。

 

ただ、沖ノ島の世界遺登録勧告ですが条件がつき、一部の資産を除外することを条件として登録を勧告されています。

 

この結果に地元の喜びも大きいのと思いきや、落胆の声も聞こえてきています。

 

 

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「神宿る島」沖ノ島

 

沖ノ島は「神宿る島」といわれるとても神秘的な島です。場所は、福岡県の宗像市。九州の陸から北へ約60kmの沖合に浮かびます。

 

古代より女人禁制で、現在も守られています。女性はこの沖ノ島には足を踏み入れることは出来ないのです。

 

それだけでなく、一般の人も厳しく入島することが規制されています。
一般の人が上陸できるのは毎年5月27日の沖津宮現地大祭の時に限られます。上陸といっても観光目的で許されるのではなく、慰霊が目的です。

 

沖ノ島近海では、日露戦争の日本海海戦がありました。大祭では日本海海戦でなくった両国の兵士を慰霊するのです。

 

上陸が許されるのもたった200人。もちろん男のみです。

毎年抽選で選ばれた人が毎年抽選で選ばれた人がこの神秘の島へ足を踏み入れることができるのですが、海で禊を行い、一木一草たりとも島のものを持ち出せないなどの厳しい掟が今もまもられています。

 

沖ノ島には4~9世紀の祭祀遺跡があり、三角縁神獣鏡など約8万点に及ぶ宝物が発見をされ、国宝にも指定されています。

 

沖ノ島はこのようにとても貴重な遺産で、島自体は世界遺産に十分値するものだとかねてから思っていました

 

ただ、他の史跡よりも世界遺産の推薦が遅くなったのは、優先順位や島の伝統を守るためという要素はあったかもしれませんが、政治的な思惑もあったのではないかと感じます。
また、沖ノ島には観光客が上陸することが事実上不可能なので、観光目的としてならないことも推薦が遅れた原因なのかもしれません

 

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沖ノ島と関連遺産群 世界遺産登録を勧告されたものと除外されたもの

 

沖ノ島と関連遺産群の世界遺産構成資産候補は、次のものになります。

  • 宗像大社沖津宮(沖ノ島)
  • 宗像大社沖津宮遥拝所
  • 宗像大社中津宮
  • 宗像大社辺津宮
  • 新原・奴山古墳群

ただ、実際世界遺産登録の勧告は一部資産の除外が条件となっています。その一部資産は実はこの構成資産候補のほとんどといっても過言ではないものなのです。観光目的でいえばですが。

 

除外の対象となっているのは

  • 宗像大社沖津宮遥拝所
  • 宗像大社中津宮
  • 宗像大社辺津宮
  • 新原・奴山古墳群

 

ようするに、沖ノ島とその周辺の3つの岩礁以外は世界遺産としては認めないということなのです。

 

沖ノ島を世界遺産勧告 資産の一部除外を条件 ユネスコ、7月正式決定

西日本新聞

 

 

これは正直観光目的を持って世界遺産登録を目指したというのであれば、まったく当てが外れたとなっているでしょう。

 

沖ノ島周辺だけでは、そもそも観光に訪れることは簡単には出来ないからです。

 

宗像大社沖津宮遥拝所や宗像大社中津宮は、九州本土の約10kmほどの沖合の大島で、フェリーなどの定期路線があります。

 

また、宗像大社辺津や新原・奴山古墳群は九州本土にあり、交通のアクセスも悪くないので、世界遺産登録でど~んと観光客が押し寄せる期待もあったでしょう。

 

ただ、富士山の世界文化遺産のイコモスの勧告も、勧告の際には三保の松原を除外することが条件で、その後三保の松原も含めて登録が認められたという過去の経緯もあります。

 

そのため、今後は政府や地元関係者などが強力に除外対象も含めて世界遺産登録を押し進めることになるでしょう。

 

インフレ気味で加熱する世界遺産登録

 

近年は日本の世界遺産登録が相次いで実現をしています。今回、沖ノ島と関連遺産群が世界文化遺産に登録されれば、5年連続ということになります。

 

ただ、少し世界遺産登録がインフレ気味で観光目的とれる登録合戦が加熱しているという批判もあります。

 

世界遺産に登録さればその効果は絶大だから。世界遺産を一種の格付けとして位置づける風潮があるからです。

 

日本人は特に世界遺産をありがたがる傾向があり、まだ外国人の方が冷静で日本の世界遺産の中でも訪日観光客の訪れる割合の違いがかなりあります。

 

 

世界遺産のそもそもの目的

 

世界遺産に登録されるそもそもの目的は、観光資源格付けの目的ではなく、ましてや経済効果や地域活性化でもありません。

 

世界遺産の目的は、国や民族の枠にとらわれず、世界各地の自然や文化財などを、人類共有の財産として守ることです。そのため世界遺産に登録されれば、遺産の保全義務が課せられます。

 

今回登録勧告を受けて沖ノ島は今まで通リ伝統を踏襲するということのようです。

 

世界遺産登録勧告 沖ノ島上陸は1日限り、変わらず

毎日新聞

 

日本文化の真髄を理解されるためにも、そっと書籍や情報だけで世界の人の目に触れるそんな遺産があっても良いはずです。