日本の空港は利用者にとって、あまりアクセスの良くない場合も少なくありません。

 

大阪伊丹空港は、大阪都心から近くて一見便利そうですが、鉄道アクセスは乗換の必要が多く、少し不便です。

 

そんな伊丹空港へ阪急電鉄が梅田から直通する新線を検討しているビッグニュースが飛び込んできました。

 

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阪急が伊丹空港へ直通する新線を検討というニュース

 

阪急電鉄が大阪伊丹空港へダイレクトに直通する新線を検討しているというニュースが産経新聞や毎日新聞など多くのメディアから発信されています。

 

阪急「大阪空港」への新線検討、梅田から直結で利便性高まる

産経新聞

 

新線は、阪急宝塚線曽根駅(大阪府豊中市)からの約3キロを地下で結ぶコースを想定。

 

ツイッターではルートを予想する人もすでにあられています。

 

報道によると、3km程度を地下で結び、事業費は1000億円規模となる見込み。曽根の引き上げ線を転用するとすれば、確かに事業費もそれなりには圧縮できそうではあります。

 

阪急の新線構想ですが、国土交通省が7月に開いた「近畿圏における空港アクセス鉄道ネットワーク検討会」で提示。

 

同検討会には、大手私鉄や関西エアポートの関係者も参加しており、阪急も決して夢物語ではなく、伊丹新線構想を真剣に検討していると思われます。

 

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伊丹空港のアクセスの問題点

 

伊丹空港へのアクセスは、リムジンバスが関西の主要地点から乗入れている他に、鉄道では大阪モノレールが乗入れています。

 

大阪モノレールは、主要駅へとつながっておらず、大阪の主要駅からは必ず乗換が必要となります。

 

一般的には阪急宝塚線で蛍池駅まで行き、そこから大阪モノレールに乗り換えるルートが良く利用されています。

 

蛍池から大阪空港駅まではたった一駅。しかもぐるっと迂回するような形で大阪空港へと向かい、蛍池駅から大阪空港への直線距離は1kmもありません。

 

たった一駅のために他社線に乗り換えるのは、昇り降りの必要性もあり大きな荷物を持つことが想定される空港アクセスとしては、問題があると言わざるをえません。

 

そのため、蛍池駅から伊丹空港まで歩くという人は、伊丹空港で働く人を中心にけっこういます。

 

住宅地や阪神高速道路があるため、直線では行くことができず迂回する必要がありますが、それでも徒歩で15分程度です。

 

伊丹空港まで梅田駅から直通することができれば、15分程でアクセスすることができ、都心に近い空港という利点を生かすことができます。

 

伊丹空は現在改修工事を進めて、都心型先進空港へと生まれ変わろうとしています。

大阪国際空港ターミナルビル改修工事の様子 伊丹は魅力ある空港へ変貌できるか

 

なにわ筋線と合わせて関空と伊丹が私鉄でつながる

 

現在大阪では、関空アクセスの強化としてなにわ筋線を建設することが計画されています。

 

このなにわ筋線にも阪急はわざわざ自社規格とは違う線路や車両をつくり新線をつくり乗り入れることになります。

関空アクセス「なにわ筋線」負担割合と阪急の乗り入れ

 

十三で乗換は必要ですが、関空から伊丹まで南海と阪急を使ってダイレクトへにアクセスすることができるようになります。

 

想定される所要時間は、乗換も含めて1時間以内。現在羽田と成田間を結ぶ鉄道アクセスは、90分から約2時間を考えると阪急の伊丹空港新線の誕生で両空港を結ぶアクセスは格段に向上します。

 

伊丹空港の将来の問題

 

伊丹空港の将来の大問題といえば、中央リニア新幹線の大阪までの開通です。

 

リニア新幹線が開通すれば、東京から大阪まで100分程度で結ぶことになります。そのためリニア開通後は、鉄道アクセスが圧倒的に有利になります。

 

現在は伊丹を中心に東京までの空路はある程度のシェアがありますが、リニア開通後は鉄道アクセスが9割以上を占め、空路は存続も危ぶまれています。

 

伊丹空港の主要路線である東京路線がなくなると、一気に伊丹空港の存在価値が低下する可能性があります。

 

そうなると阪急の伊丹空港を直通する新線にも影響をしますから、阪急もその点は心配をしているはずです。

 

都市生活ラボとしては、伊丹はリニア開通後も、発着する機材をすべて小型化。小型飛行機の騒音レベルは低く、深夜早朝運航もしやすくなります。

大阪国際空港改修工事の様子を続報 伊丹運用時間の規制緩和のススメ

 

機材の小型化で多頻度運航を目指し、深夜早朝発着を可能とすれば、まだまだリニア開通後も伊丹空港の存続勝ちはありそうです。

 

リスクがある阪急の伊丹空港直通新線ですが、現在の問題のある鉄道アクセスを解消できる手段として、ぜひとも実現して欲しいところです。