中国では近年自転車シェアが急速に普及をしています。

 

中国が改革開放政策などの革新的な政策を行わない時代、おびただしい数の自転車が街を行き交う姿が中国らしさを象徴していました。

 

そんな中国ですが、経済発展とともに自動車の数が増え続け、街には自転車の姿があまり見られなくなり、変わって車の大渋滞や深刻な大気汚染を引き起こしたりするようになっています。

 

ただ、近年では新しいビジネスモデルである自転車シェアによって、再び街に多くの自転車が見られるようになりました。

 

中国で成功をおさめた自転車シェアですが、海を渡り日本にもその一ブランドである「mobike(モバイク)」が上陸いよいよ上陸をし、サービスを開始します。

 

中国式の自転車シェアは、日本で勝手が違い、いろいろな障壁がありますが、果たして成功をおさめるのでしょうか?

 

スポンサーリンク

「mobike(モバイク)」世界へ進出

 

中国では数多くのベンチャー企業などが、自転車シェアリングサービスに参入をし、ここ数年の間に急速に普及をしてきています。

 

北京に本社のある「mobike(モバイク)」は中国の自転車シェアリングの中でも大手の一角になります。

 

モバイクは、中国国内だけでなく海外進出も今後積極的に行う計画で、すでに進出しているシンガポールを始め英国のマンチェスターなどにも今年進出を果たしています。

 

中国の自転車シェアリング大手、世界へ拡大 7月には日本にも

Newsweek日本版

 

モバイクでは、今年度中に200都市に拡大する計画で、その中のひとつに日本の都市も含まれており、札幌で初めて中国の自転車シェアリングサービスを開始されました。

 

スポンサーリンク

「mobike(モバイク)」の日本上陸

 

世界進出を加速させようとする「mobike(モバイク)」ですが、8月23日に札幌でサービスを開始することになりました。

 

自転車シェアサービス「Mobike」が日本上陸、札幌でサービス開始、人流データ活用で地域の課題を解決

INTERNET Watch

 

北海道の流通サービス業を代表するような企業である株式会社サッポロドラッグストアー、コンビニエンスストアチェーンのセイコーマート、「白い恋人」でお馴染みの石屋製菓株式会社などと協力をし事業展開をすることから、地元産業界からの期待も大きそうです。

 

モバイクと從來のレンタサイクルの違い

 

モバイクと從來のレンタサイクルの最も大きな違いは、その「機動力」。つまり、使いやすさに圧倒的な差があります。

 

モバイクは、スマホアプリから空き自転車の状況を検索でき、空き自転車にあるQRコードをスキャンすることで利用することができます。

 

実際の解錠方法はこちらを参照。

 

本当に簡単です! 從來のレンタサイクルでは、場所によっては会員証を作る必要があったり、現地に赴けば全部貸出中だったなんてこともありましたから。

 

さらにモバイクの最大の特長は「乗り捨て可能」ということ。

 

ただ中国のようにどこでも乗り捨てが可能ではなく、日本では自転車ポートに返却する必要があります。

 

そのため、たくさんの自転車ポートをどれだけ設置できるかが重要で、コンビニと提携をして自転車ポートを設置するので、かなり幅広いエリアで自転車を気軽に利用できそうです。

 

中国のように文字通りの乗り捨て自由とまではいかないものの、今後普及が増えればますます自転車ポートが増え、より使いやすくなるものと思われます。

 

筆者も今年北京に行った際に、中国の自転車シェアリング事情をまざまざと見てきましたが、かなりの人が気軽に利用しています。

 

残念ながら中国では、アリペイなどのスマホ決済をするのに、現地の銀行口座が必要なので利用はできませんでした。結局便利に使う人達をうらやましく見るだけでしたが(^_^;)

 

自転車シェアの料金の安さも魅力

 

中国のモバイクの料金は、自転車の種類にもよりますが30分0.5~1元(1元は約17円)。

 

街の交通にもよりますが、自転車で平均時速10km程度は出せるので、単純に5km程度の移動なら10円位の値段で利用できるということ。

 

日本ではより割高になりますが、キャンペーン価格が30分50円。今後の利用者の動向で正規料金を決めるようです。

 

ちなみに8月31日まではスペシャルキャンペーンとしてフリーライドも実施しているようなので、一度その便利さを体験するのも良いでしょう。

 

 

日本でのレンタサイクルやコミュニティーサイクルの料金は都市によってバラツキがありますが、例えば東京では30分150円で超過30分ごとに100円という料金設定があります。

 

自転車シェアの可能性

 

自転車シェアリングは、単に自転車を気軽に借りることができるだけでなく、様々な可能性があります。

 

例えばモバイクは、GPS機能が搭載されていますが、人の流れを可視化することできます。

 

実際に中国では北京大学や行政と連携し、分析したユーザーの行動ルートを都市開発にも活用しているということなので、最近もてはやされている「ビッグデータ」の活用としての可能性もあります。

 

また、モバイクの特長である4年間メンテナンスフリーの頑丈な自転車は、自転車の移動にありがちなパンクなどのトラブルから解放されることになります。

 

日本では違法駐輪が厳しく、自転車の停める場所を探すのに苦労した経験を多くの人が持っているでしょうが、モバイクが広く普及するとそんな心配もなくなります。

 

自転車シェアが進むことで、主に自転車ポートに自転車を停車することになるので、違法駐輪が激減する可能性もあります。

 

自治体によっては財政難からなかなか駐輪場を整備できない状況もありますから、行政にとってもこの自転車シェアの普及は大きな意味を持っているでしょう。