訪日外国人旅行者が増大していますが、順風満帆というわけではありません。

 

受け入れる日本としても、“おもてなし”というソフト面にクローズアップされる場合が多いですが、そもそもハード面自体がまだまだ不十分という指摘があります。

 

不足しているものとして、よく話題になるのがホテルです。特に5つ星ホテルといわれる最高級ホテルは少ないといわれています。

 

ただ、そんな日本も状況が一変しそうな気配がでてきています。東京などに5つ星の最高級ホテルが進出し、今後その流れが全国に波及しようとしています。

 

スポンサーリンク

森トラストが銀座と虎ノ門に最高級ホテル「エディション」を誘致

 

大手デベロッパーの森トラストが銀座と虎ノ門に最高級のラグジュアリーホテルを誘致することになりました。

 

そのホテルは、「EDITION」(エディション)。

 

世界最大級のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」で最高級の「ラグジュアリー」として位置づけられています。

 

「エディション」はあまり日本で馴染みがないですが、「ラグジュアリー」としての位置づけられているホテルは、ザ・リッツ・カールトンやセントレジスなど日本にすでに進出しているホテルがあります。

 

つまり、エディションは、「マリオット・インターナショナル」のホテルのカテゴリでは、ザ・リッツ・カールトンやセントレジスと同程度と位置づけています。

 

書籍でも東京に5つ星ホテルが、世界の主要都市と比べて少ないと指摘されていますが、今回「エディション」が進出することになりますし、その他計画中のものもあります。

 

今後は訪日外国人旅行者もますます増えていく傾向が見られますので、5つ星ホテルの進出も世界に近づいて行くものと思われます。

 

銀座のホテルの外観イメージはこちら。銀座は建物全体がホテルになります。

出典 森トラスト株式会社

 

虎ノ門は「東京ワールドゲート」の上層階に「エディション」が入居することになります。

出典 森トラスト株式会社

 

両ホテルのデザイナーですが、隈研吾(くまけんご)氏を起用。新国立競技場のデザインで、さらに有名になり、最近は引っ張りだこです。

 

こちらも隈研吾氏がデザインに携わっています。

山手線品川新駅の場所と工事の様子 どうなる「提灯殺しの高輪ガード」

重要文化財「三越日本橋本店」も改装の波 大規模改装や建替が続く百貨店

 

客室の計画は、銀座で80室、虎ノ門で200室になります。宿泊料金はまだ未定ですが、リッツカールトン東京と同程度くらいになるのではないかとの予想もあります。

 

スポンサーリンク

日本はどれくらい5つ星ホテルが少ない?

 

日本には5つ星ホテルが少ないという指摘があります。

 

5つ星ホテル自体が欧米の資本のものが多いため、ロンドンやパリ、ニューヨークなどの欧米の主要都市と比べて少ないのは、ある意味仕方のない面もあります。

 

ただ同じアジアではどうなのでしょうか?

 

アジアでは5つ星ホテルの進出は、まだそれほど進んでいませんが先行しているのは中国です。

 

中国の状況を見てみると、その流れが今後は日本に訪れるのではないかと思われます。

 

「マリオット・インターナショナル」の最高級と位置づけられる「ラグジュアリ-」の代表的なホテルの立地を調べてみました。一部今後開業予定のホテルも含まれています。

 

「エディション」の立地

 

「エディション」は、ロンドン、マイアミ・ビーチ、ニューヨーク、三亜、アブダビの5つ。ロンドンやニューヨークなどの世界的な大都市以外に、リゾート地にも進出しています。

 

中国の海南省のリゾート地三亜にもすでに進出をしています。今後は日本のビーチリゾートである沖縄などにも進出する期待が持たれます。

 

ザ・リッツ・カールトンの立地

 

ザ・リッツ・カールトンは日本にもすでに進出しており、最高級ホテルの代名詞のようなホテルとして多くの非音が印象を持っているでしょう。

 

日本では、京都、大阪、東京、沖縄に進出。数としてはかなり多いような気がします。

 

一方中国では、三亜、上海に2つ、北京に2つ、天津、広州、成都、深セン、香港に進出。人口比や面積比を考えれば日本と比べてそれほどは多くはないとも考えれますが、先行して進出しているのは確かです。

 

セントレジスの立地

 

日本で唯一のセントレジスは、大阪の御堂筋本町にあります。

大阪の最高級ホテルといえば、長年リッツ・カールトン大阪の評価が高かったですが、セントレジスが開業したことで2強という感じです。

 

日本で大阪だけの進出ですが、中国では以下のようにかなりの都市ですでにオープン、もしくは開業を予定しています。

ラサ、上海、北京、成都、天津、青島、深セン、珠海、南京、海南省(三亜、海口など4つ)、長沙、貴陽、麗江。

 

大都市だけでなく、ラサや貴陽、麗江などかなりの辺境の場所まで出店をしています。日本でのセントレジスの出店はここまで幅広くは難しいかもしれません。

 

JWマリオット

 

JWマリオットは日本での出店はなく、高級ホテル不毛の地ともいわる奈良に日本で初めて進出されることが発表されています。


中国では以下の都市ですでにオープン、もしくは開業を予定しています。

安吉、北京2つ、重慶、杭州、香港、マカオ、上海2つ、深セン2つ、鄭州、成都。

 

Wホテル

Wホテル(ウェスティンホテルではありません)は日本ではまだ進出の予定がありません。

 

中国では以下の都市ですでにオープン、もしくは開業を予定しています。

上海、北京、成都、広州、蘇州、三亜、長沙、厦門、瀋陽、西安

 

中国では意外なほどラグジュアリーホテルが進出していることがよくわかります。

もちろん中国は地価や進出コストが日本よりも安価でリスクが少ないという面もあるでしょう。また、過剰投資気味で高級ホテルの宿泊費が値崩れを起こしてるという面もあります。

 

日本への最高級ホテルの投資は中国と比べると遅れていますが、日本も同じように全国に散らばるようにラグジュアリークラスのホテルが必要です。

 

外国人観光客数では、中国が現在日本を上回っており、アジア最大のライバルともいえます。