都市のバリアが問題となり、バリアフリー化を推進する機運が高まっています。
バリアフリーと似たような考え方で、「ユニバーサルデザイン」があります。
バリアフリーは、「バリア」つまりある人にとって障害となっているものを取り除いたり、改良したりするものでわりとイメージがわきやすいですよね?
でも「ユニバーサルデザインって何それ?」
という人は少なくないのではないでしょうか? そもそもユニバーサルuniversalという単語の意味もはっきりしないですしね。
ユニバーサルデザインは日本のような高齢化社会や外国人がどんどん訪れるような国では、がぜん注目されるべきものです。
ユニバーサルデザインはなんぞやという疑問をスッキリしてみましょう。
ユニバーサルデザインとは?
「ユニバーサルデザイン」という言葉ですが内閣府の調査では、35%ほどの人が言葉も意味も知らないという結果が出ています。
バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進普及方策に関する調査研究 報告書|内閣府
http://www8.cao.go.jp/souki/barrier-free/tyosa_kenkyu/17-design/index.html
この数字はバリアフリーについて言葉も意味も知らないという人がたった4.5%であるのと比較すると、その違いの大きさがはっきりします。
ではユニバーサルデザインとは何かというと、簡単にいうと「誰にとっても優しいデザイン」ということです。
もっと詳しく定義すると、過去の国連総会で採択された「障害者の権利に関する条約」では以下のように定められています。
「ユニバーサルデザイン」とは、調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲ですべての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計をいう。(【障害者の権利に関する条約第2条(定義)】より)
出典 http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000018093.pdf
ちょっと難しいかもしれませんが、ユニバーサルデザインの考え方を理解することで、よりわかりやすくなります。
ユニバーサルデザインの考え方とは?
ユニバーサルデザインの考え方を初めて提唱したのは、1980年代アメリカの大学教授であったロナルド・メイス氏です。
今から30年位前に提唱されていて、意外にも古い歴史がありますね。
ユニバーサルデザインの「ユニバーサル」とは、「人類に共通の」という意味です。
英語のスペルは「universal」。「uni」という接頭語は、「単一の」という意味で、universe(宇宙)、 unicycle (一輪車)、uniform(制服)などが代表例です。
それぞれ宇宙はひとつだし、一輪車は車輪がひとつ、制服は同じひとつの服ですよね。
ユニバーサルも単一のという接頭語のつく言葉と理解すると分かりやすいです。
私たちの社会にはいろんな人がいます。日本はアメリカのように単一民族の国家だからといっても、さまざまな年齢の人もいるし、体格もそれぞれ異なります。
性別も違えば、利き腕も違う、力が強い人や弱い人、障害の有無やさまざまな国籍の人が暮らしています。
このような多種多様な人が、安心して快適に暮らせるような社会を目指すのが、ユニバーサルデザインの考え方です。
ユニバーサルデザインの考え方を反映させるためには、まちづくりや建物、製品などを作る前にユニバーサルデザインの考え方をしっかり考慮する必要があります。
ユニバーサルデザインの7原則
ユニバーサルデザインの考え方を反映するといっても、ちょっと抽象的で人によって大きく異なりそうですよね?
そこで知ってほしいものが「ユニバーサルデザインの7原則」です。
ユニバーサルデザインの主宰者たちによって2005年に編集された「ユニバーサルデザインの7原則」は、ユニバーサルデザインを理解するための視点として重要なものです。
[…] ユニバーサルデザインとはどんなもの? 7原則や商品例を紹介 […]
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