「災害は忘れた頃にやってくる」。
地震や台風、豪雨、火山噴火など日本では多くの災害リスクがあり、大地震などがいつやってくるかはある程度は予想ができても完璧には難しいです。
実際に災害に見舞われた際には、生活インフラが断絶された場合に、生きるためには防災食などの食べるものを確保することが大事です。
あらかじめ、市販の防災食を備蓄することはもちろん良いことですが、その他家庭であるものでも、調理方法を工夫すれば防災時に役立ちます。
警視庁警備部災害対策課ツイッター公式アカウントでは、もしもの時のために役立つ災害時向けレシピが数多く紹介されています。
災害レシピ「お湯代わりに水を使う冷やしカップ麺」
災害によって、ガスや電気が使えなくなる場合が少なくありません。
停電などは災害にかかわらず日常生活に潜んでいます。最近でも大阪市東淀川区・吹田市・摂津市の一部で大規模な停電が発生。
大阪で大規模停電、11時間後復旧…送電線に穴
ガスや電気が使えなくなり、台所で調理ができなくなった場合、火を使わなくても食べ物を確保できるのは助かります。
ネットでも話題となっているのが、警視庁警備部災害対策課ツイッター公式アカウントで紹介された「お湯代わりに水を使う冷やしカップ麺」という災害時に役立つレシピ。
災害時を想定して一度やってみようと思っていた『水でカップ麺作り』に挑戦!麺に味がついたカップ麺を用意し、水を注いで15分。麺は少しかためでしたが、スープもちゃんとしみ出して味もイイ感じ(驚)!試食した息子たちから「冷やしラーメンみたいでありだよ、あり!」と感想が出ました! pic.twitter.com/vOiEXtWspS
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 22, 2017
レシピといいますが、単純にカップ麺に水を注ぐだけ。お湯なら3分程度で食べられるものを15分と少し長く待ちます。
なお、レシピでは、チキンラーメンのような麺に味がついたものを利用しています。粉末スープは水では溶けにくいので難しいかもしれません。
災害時だけでなく、日頃の生活の節電や節約にも役立ちそうです。
茹でずにできる「水漬パスタ」
水だけで調理ができるものは他にも紹介されています。所要時間はかなりかかるものの茹でずに食べられる「水漬パスタ」は災害時に活躍しそうなレシピです。
パスタは茹でずに水だけで漬けておくだけで食べることができます。
ただカップ麺とは異なり、時間はかかり3~4時間程度は必要。ツイッターでは4時間を水に漬けています。
防災時に携帯用ガスコンロやカセットコンロがあると便利ですが、普通に調理をするとすぐガスが底をついてしまいます。
できる限りガスを使わないように、パスタは茹でずに水に漬けた後、1分炒めてナポリタンに。いろんなアレンジができそうなレシピです。
防災時だけでなく、日頃の節約や節電などにも使えそうです。パスタは計画的にあらかじめ水に漬けておくことは必要です。
餅は水に漬けておくだけではダメ
カップ麺やパスタが水に漬けておくだけで食べることができるのなら、他の食べ物でも応用ができそうです。
切り餅は賞味期限も長いため、防災食として重宝されるものですが、水に漬けておくだけでは食べることは難しい。
餅は水に漬けて保存するという方法もあるくらいなので、水に漬けておくだけでは柔らかくなりません。
このレシピでは、半日水に漬けてから、お湯を注ぎ3分で餅が柔らくなり食べることができるようになりました。
1/18発信~水漬けパスタに続き、賞味期限が長く非常食向きの「切り餅」の水漬けに挑戦!しかし、小さくカットしたにもかかわらず、12時間後もカチカチ(泣)。作戦変更で、半日、水に漬かったお餅に熱湯を注ぎ3分!やっとやわらか!腹持ちよいお餅は、災害時も役立ちそう。今回はデザート風に! pic.twitter.com/eKQcqVPtFe
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) July 10, 2017
12時間水に漬けておいても餅はカチカチでしたが、お湯を注ぎ3分待つだけで食べることができたので、ガスや電気の節約にはなったはずです。
餅は腹持ちも良いですし、災害時には米やパンが入手できなくなり、主食の確保が難しくなる場合もあります。
そんな時に、前述した水に漬けるだけで食べられるカップ麺やパスタも良いですが餅も料理の応用がききオススメです。
災害時のおやつに
災害時だからといって、毎日毎日防災食だけですと、ちょっと辛くなるかもしれません。それでなくとも避難所などで生活となると気が滅入ります。
そんな辛い生活でも一時の癒やしをつくり出すのが甘いお菓子。入手が難しくても、手元にある防災食でお菓子をつくることもできます。
こちらのレシピでは、防災食の定番「乾パン」をかりんとう風にアレンジしています。
賞味期限が近づいた非常食用の「乾パン」を、溶かした黒糖にからめて「かりんとう」風にアレンジしてみました。サクサクして、市販のものと同じ味でした。自己採点は100点!ぜひ、試してみてください。 pic.twitter.com/4AXC4sbQLf
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) September 28, 2015
サクサクとして市販のものと同じ味ということなので、なかなか期待も持てます。賞味期限が近づいた乾パンがあれば作ってみて防災食を入れ替えるのも良いでしょう。
食べるだけでなくこんな利用法も
防災用にと思って備蓄していたものが、食べるだけでなく意外なことに活躍するケースもあります。
ツナ缶を使ったランプというのは、なかなか素晴らしいアイデアです。
【身近なモノ活用術】ツナ缶の油を利用したランプです。缶に穴を開け、芯を差し込みます。芯には綿のひも等が良いそうですが、コーヒーのフィルタをこよりにして作ってみました。2時間位もちます。もちろん中身も食べました(油が減ってヘルシーかも) pic.twitter.com/cqqeOFN7f0
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) November 28, 2013
およそ2時間ほど灯をともし、その後は中身も食べることができます。油が減るのでヘルシーになり、節約や健康を考えると日頃から実践するのも良いかもしれません。
警視庁警備部災害対策課ツイッター公式アカウントは、防災に関していろんな情報があり役立ちます。ちょっとしたアイデアがもしもの時に役立ちます。