高島屋日本橋店は、国の重要文化財にも指定される貴重な近代建築です。

 

高島屋日本橋店は、重要文化財に指定されている建物ですから、簡単に建替えというわけにはいきません。

それに近代建築遺産として、できる限りそのままの状態で保存していくことが望ましいでしょう。

 

ただ、近年は百貨店の競争は、旗艦店の改装や建替えなどで売り場を魅力的にしたり、増床する流れが顕著です。

 

高島屋日本橋店は、近代建築は維持しながら、新たに周辺を再開発することで、その魅力を高めようとしています。

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高島屋日本橋店は貴重な近代建築

高島屋日本橋店は国の重要文化財にも指定されている貴重な近代建築です。


なかなか素敵な建物です。

 

日本橋界隈では、三越日本橋本店や三井本館なども重要文化財に指定されていますが、安易に再開発をすることを街の景観を壊すことにもなりかねないので注意が必要です。

 

重要文化財「三越日本橋本店」も改装の波 大規模改装や建替が続く百貨店

重要文化財「三井本館」 GHQ接収からドラマ半沢直樹の舞台まで

 

高島屋日本橋店を別角度から。

 

エントランスはとても重厚なつくりです。

 

店舗表札も年代を感じます。

 

館内のエレベータ。古くても上品さと高級さが漂います。

 

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高島屋は新新館オープンで増床し魅力アップ

 

百貨店の競争が激しくなっています。

 

各店とも集客力を上げるために建物自体を建て替えて増床したり、売り場の大幅改装などを行っています。

 

高島屋日本橋店も、その魅力を上げるために、周辺の地権者と協力し再開発を進めていきます。

 

高島屋や新新館をオープンさせることで売り場面面積を増やします。

 

西側からの完成イメージ。

出典 三井不動産株式会社

 

本館の北隣に超高層ビルが建設され、その低層階部分が高島屋日本橋店の新新館になります。さらに東隣にも超高層ビルが建設されます。

 

低層部は高島屋本館や日本橋界隈のイメージを損なわないように、重厚なつくりとなっています。

 

日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業

 

高島屋日本橋店の増床は、高島屋が地域の地権者と共同で行う再開発の一環です。

 

その再開発が「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」です。

 

街区平面図です。

出典 三井不動産株式会社

 

B街区が高島屋の本館になり、重要文化財のために建物は存続します。

 

C街区とA街区に超高層ビルが建設され、C街区の超高層ビルの低層部に高島屋の新たな新館が入ることになります。

 

計画断面図。

出典 三井不動産株式会社

 

A~Cが横並びになっていますが、実際はL字型の配置になります。

 

C街区の超高層ビルの完成イメージ。

出典 三井不動産株式会社

 

A街区・C街区とも超高層ビルのかなりの床面積がオフィス空間になります。C街区が高さ約175m、A街区が高さ約142mの超高層ビルになる予定です。

 

【計画概要表】

街区名 A街区 B街区 C街区 D街区
敷地面積 2,991m2 8,364m2 6,024m2 265m2
建築面積 2,721m2 7,748m2 5,310m2 161m2
延床面積 58,084m2 80,659m2 143,372m2 297m2
規模 地上26階/
地下5階
地上8階/
地下3階
地上31階/
地下5階
地上1階/
地下1階
高さ 142m 43m 175m 3m
用途 事務所、
エネルギーセンター
(都認定DHC等)、
駐車場等
店舗等 店舗、事務所、駐車場等 倉庫

出典 三井不動産株式会社

 

なお日本橋界隈でも別の再開発事業が行われていますし、

「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業A地区」の建設状況 「室町」の由来はやはりあそこ?

 

さらに東京駅周辺の大手町や丸の内、八重洲周辺でも再開発事業が目白押しです。

大手町のツインタワー再開発の様子と築地のツインタワー構想

 

大手町「(仮称)OH-1計画」の建設状況 入居するフォーシーズンズホテルと東京高級ホテル戦争の行方

 

東京駅周辺だけでも相当な新規オフィス供給量になり、供給過多にならないかやや心配ではあります。

 

新規オフィス自体は入居が進むと思いますが、中小規模の少し古めのビルがその影響を受けそうです。

そこでさらに取り壊し再開発で街が新陳代謝をしていくのでしょうが(^_^;)

 

C街区 現地の様子

 

時間がなかったので、駆け足でC街区のみの紹介になりますが、現地の様子です。

 

もう外観もかなり高くなっています。完成は2018年12月の予定です。

 

建築計画です。

 

店舗移転があるようです。

 

現地でも再開発後のイメージが掲示されています。

 

変えるべきでないもの、変えるものとの区別をつけながら再開発を進めている日本橋界隈。再開発によってさらににぎわいをつくれるのか注目したいと思います。