日本橋の北側に位置する日本橋室町は、近代建築と超高層ビルが共存する場です。
また、「コレド日本橋」や「三越日本橋本店」をはじめ、ショッピングで訪れる人も多いですよね。
そんな日本橋室町に新たな再開発事業が開始されています。
日本橋室町地区もどんどん変わっていきますが、街の名前の由来となったあの場所とはその変化のスピード感が違う。
「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業A地区」で変わる街並み
日本橋周辺は東京の中では、古い街並みや文化が残る場所です。
そんな日本橋周辺でも、近年になってからは大規模な再開発が行われ、その街並みもかなり変化をしてきました。
日本橋室町にも「三井タワー」などの超高層ビルがありますが、さらに再開発によって、老朽化した建物を取り壊され、超高層ビルが建設されています。
その再開発のひとつが「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業A地区」です。
「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業A地区」の完成イメージはこんな感じ。
出典 三井不動産株式会社
日本橋の街のイメージを損なわないように、低層階は歴史を感じるようなデザインになっています。
こちらのような大規模地上広場もつくられるます。屋根があるので雨の人でも遊べるような工夫がされています。
出典 三井不動産株式会社
超高層ビルのスペックはこんな感じ。
名称:日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業A地区新築工事
住所:中央区日本橋室町三丁目10番
用途:事務所、店舗等
敷地面積:11,480m2
階数:26階
高さ:142m
着工予定:2015年12月1日
竣工予定:2019年3月(予定)
施工者:日本橋室町三丁目地区市街地再開発組合
設計:日本設計・鹿島など
施工:鹿島・清水・佐藤工業JV
場所はここ
出典 三井不動産株式会社
三井タワーの北隣です。三井本館や日本銀行本店や三越日本橋本店のすぐそばという立地です。
現在の建設状況
北側からの建設状況です。クレーンがあり、まだ低層階ですがこれからどんどん高さが上がっていきます。
建築計画です。
東側からの状況です。
次回訪れる際にどのように変化があるのか楽しみです。
日本橋室町 名前の由来はやはりあそこ?
地名にはそれぞれ由来があるものです。どこかの土地の名前が由来となる場合もたくさんあります。
例えば中央区でいうと、「佃」は大坂の佃村から漁師30余人が同地で漁業権を獲得し、そこに住まいをおいたためともいわれています。なお、当時将軍に献上したものが「佃煮」で、現在につながっています。
また、日本橋箱崎町は諸説はありますが、福岡県の「筥崎宮」に由来するともいわれています。
では、日本橋室町はどうかというと、想像がつきやすいですがその由来は京都。京都の中心地として栄えていた室町に由来すると言われています。
江戸時代の前には室町時代がありましたが、室町時代もこの室町に由来するといわれています。
京都には「室町通」がありますが、こここそが「室町幕府」や「日本橋室町」の由来となった通リ。室町通リは、京都市営地下鉄烏丸線が走る烏丸通の1本西側になる細い通りです。
室町がなぜ京都の中心として栄えたかというと、足利3代将軍の義満公が室町通今出川付近に、「花の御所」と呼ばれる豪華絢爛な室町殿を造営したことからです。
花の御所があった場所はこの辺りだといわれています。
ちょうど同志社大学今出川キャンパスの西隣という位置です。その場所には現在、やよい軒なんて庶民的なお店もありますが(笑)
室町通と日本橋の関係
室町通は、江戸時代には高級織物の問屋街であり、今なお変わることがなく、着物の卸問屋が軒を並べています。
三井越後屋に象徴されるように呉服店も江戸の中心である日本橋に集まり商売を行っていました。
三井高利は呉服の仕入れ店を室町通リに開設し、その後大成功をおさめ三越へと発展していきます。室町通にはかつての三越京都支店でもあった、「三井越後屋京都本店記念庭園」が今も残っています。
三井越後屋京本店記念庭園。三越京都支店だったんだよね…。 RT @kandemo pic.twitter.com/2XcTygkBoX
— なんでも かんでも (@kandemo) November 3, 2016
そんな室町通ですが、最近はマンション建設などでその街並みが変わろうとしています。
日本橋室町が超高層ビルを建設し、その変化はかなり早くなっています。同じように京都室町通もスピードは異なるものの変わっていますが、その変化の違いは、そのまま京都らしさ、東京らしさなのでしょう。
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