三菱UFJ銀行大阪ビルの建替工事の建設が進んでいます。

 

4月30日の状況です。ゴールデンウィークの初日ですが工事は進められていました。

 

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ゴールデンウィーク初日の状況

 

東側からの状況です。

 

 

建築計画によると、最後部の高さは104.50m。工事完了は平成29年3月末を予定していたわけですから、計画よりは遅れているということですね。

 

ビルのスペックはこんな感じ。

 

名称:三菱東京UFJ銀行大阪ビル本館
所在地:大阪市中央区伏見町3丁目5番6号
階数: 地下3階、地上21階、塔屋2階、
高さ:104.50m※軒高101.30m
構造:地上S造、地下SRC造
主用途:事務所(銀行)
敷地面積:3,178.14㎡
建築面積:2,361.55㎡
延床面積:49,515.79㎡
建築主:三菱東京UFJ銀行
設計者:三菱地所設計・東畑建築事務所JV
施工者:林組・錢高組・大末建設JV

 

西側の御堂筋から見た状況。

 

 

北側から見た様子です。ちょっと特徴的なデザインですね。

 

デザインは特徴的ではありますが、この100m程度の平凡な高さの超高層ビルは注目を集める存在です。

 

なぜ注目を集めるかというと、それは御堂筋の高さ規制と関係があるからです。

 

 

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御堂筋の高さ規制

 

御堂筋はイチョウ並木がとてもきれいな大阪のメインストリートですが、写真でも分かるように沿道のビルの高さが一定に保たれています。

 

御堂筋イメージ

 

これは御堂筋に沿うビルの高さを50mに規制されていたからです。

 

たしかに高さを揃えることで、とても見た印象が美しいですね。ただ古く建てられたビルはそろそろ建替が必要になってきました。

 

三菱UFJ銀行大阪ビルも旧三和銀行の本店でしたが建替の必要性がありました。ただ、御堂筋の高さ規制は経済からも不満がありました。

 

高さ50m程度であれば土地の有効活用ができませんからね。さらに御堂筋の地盤沈下という問題もあります。

 

大阪の御堂筋といえば大阪のビジネスの中心であり、日本を代表するような企業の本社などが数多くありました。

 

ただ、その本社も東京へ移転したり、大阪でも梅田などの新しい最先端のビルに移転するケースが増えているのです。

 

このように経済界の要請と大阪のメインストリートを活性化させたいという行政の思惑も合わせって、御堂筋の高さの規制を撤廃といえるほどの大幅に緩和することになりました。

 

その規制緩和に基いて建てられる第1号のビルが、この「三菱UFJ銀行大阪ビル」ということなのです。

 

まちづくりとビルの高さ制限を考える上でも注目のビルです。

 

 

御堂筋デザインガイドライン

 

大阪のメインストリート御堂筋は、「御堂筋デザインガイドライン」によって、大阪のシンボルストリートにふさわしい町並みを形成するようにルールを定められています。

 

御堂筋は高さ規制は、軒線を揃え美しい景観を形成していたわけですが、一応現在も軒線を50mに揃えることは継続されています。

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出典 御堂筋デザインガイドライン/大阪市

 

ただ、4mのセットバックですから、スカイラインを維持できるかは微妙ですね。

 

用語 セットバックとは?

 

従来まで形成されたまちなみの連続性を保つためだけでなく、にぎわいの形成も求められています。またデザインも御堂筋にふさわく周辺の建物と調和することが期待されています。

 

三菱東京UFJ銀行大阪ビルの建替は、にぎわい形成や土地の有効活用と景観維持の妥協の産物ともいえます。今後どのように御堂筋が変わっていくのか注目したいです。