豊洲というと、築地市場移転問題のマスコミ報道などによって、そのエリアの価値を落とした時期もありました。
ただ、足元では東京メトロの乗降人員数も着実に伸びており、成長が著しいエリアで再開発も盛んに行われています。
その象徴的なひとつが豊洲駅前の「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業 2-1街区 新築工事」で、その名称が「豊洲ベイサイドクロス」。
豊洲エリア最大規模のプロジェクトで新たな湾岸エリアのランドマークとなり、商業施設、巨大なオフィス空間やホテルが新たに出現することになります。
再開発によって豊洲エリアの価値が上昇しようとしていますが、その様子を肌で感じてきました。
「豊洲ベイサイドクロス」で職住近接の魅力アップ
豊洲駅前とららぽーと豊洲の間で進められている大規模な工事ですが、「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業 2-1街区 新築工事」として、「豊洲ベイサイドクロス(TOYOSU BAYSIDE CROSS)」が誕生しようとしています。
「豊洲ベイサイドクロス」は、敷地面積27,831.65㎡にA棟・B棟・C棟の3つのビルが建設されることになります。
完成イメージです。
出典 三井不動産株式会社
海辺と融合した再開発で、湾岸エリアらしさもあり魅力的な空間です。
用途構成図になります。A棟は高さ180mの超高層タワーですがメインの用途はオフィスになり、上層階には三井不動産グループ直営のホテルが入居する計画になっています。
出典 三井不動産株式会社
B棟もオフィスビルですから豊洲でのオフィス供給量がかなり増えることになります。
隣接するアーバンドックららぽーと豊洲とも接続することになっていますので、新しい商業施設と合わせて魅力的なショッピングや食事を楽しめるエリアになりそうです。
豊洲というとタワマンなどが多く、住宅エリアというイメージが強いかもしれませんが、オフィス立地としても近年はその価値は高まっています。
豊洲駅は乗降客数も上昇中
東京メトロ有楽町線の豊洲駅の乗降客数も、東京メトロの駅の2017年度のランキングで214,032人の8位。伸び率も2.9%と比較的高く、7位の銀座線渋谷駅に迫っています。
まだ実現するかはハッキリとはしていませんが、こちらの路線ができるとさらに乗降客数が増えそうです。
オフィスやホテルもできて、さらに商業施設で周辺からの流入も増えますので、このまま豊洲駅も年々より多くの人が行き交いそうです。
「豊洲ベイサイドクロス」建設の現在の様子
豊洲駅前に新たに誕生することになる「豊洲ベイサイドクロス」の建設状況の現在の様子を現地に見に行ってきました。
建設現場の様子です。お隣には江東区豊洲シビックセンターがあります。
建築計画です。敷地面積27,831.65㎡に総延べ面積が258,420㎡の3つのビルができることになります。
南西側からの様子です。
周辺のビルとの調和の様子です。写真右側が江東区豊洲シビックセンター、真ん中奥に少し見える超高層ビルですが、左が「豊洲センタービル」(地上37階・高さ165m)、右が「豊洲センタービルアネックス」(地上33階・高さ147.42m)になります。
これらの超高層ビルと、新しい「豊洲ベイサイドクロス」の180mの超高層タワーを合わせて豊洲駅前の景観もがらっと変わるかもしれません。
現地の囲いに貼られたイメージです。こちらはオフィス屋外テラスからの様子です。富士山をバックに東京の超高層ビル群を臨むことができるようです。
こちらは屋外広場のイメージ。働く女性がタブレットで何か確認しているような姿があります。
オフィス内にはこのような内部階段も設置される予定です。
広々としてオフィス空間です。
「豊洲ベイサイドクロス」の全景イメージ。サンセットアークという橋で豊洲公園とつながることになります。
「豊洲ベイサイドクロス」の大規模再開発によって、豊洲の職住近接がますます進みそうです。風評被害もあった豊洲ですが再開発が進み、エリアの価値向上が図れそうです。