大阪本町にはオンワード樫山大阪支店が入居する「(株)オンワード樫山本館・別館」がありました。
(株)オンワード樫山本館・別館は、2016年に積和不動産関西に売却されたわけですが、現在ビルは解体工事が進められています。
解体工事後跡地利用は、まだハッキリとわからないのですが、売却先が積和不動産関西ということで超高級ホテルの建設も噂されています。
本町のラグジュアリーホテルというと、大阪でも随一となるセントレジスホテル大阪がありますが、本町周辺は今後高級ホテルが集積する場になっていくのでしょうか?
旧(株)オンワード樫山本館・別館他解体工事の様子
2016年11月に売却された旧(株)オンワード樫山本館・別館ですが、現在解体工事が進められています。
工期は2018年8月末頃までの予定で、跡地にどんなものができるかはいろんな憶測が飛び交っています。
現地の様子です。
解体工事に伴う石綿排出などの作業に関するお知らせです。
逆光になり見にくいですが、現場周辺にはすでに完成しているブランズタワー御堂筋本町があります。
南側のコインパーキングも元々はオンワード樫山の所有地だったようで、一体的に開発されより大きなビルの建設が期待されそうです。
北西からの本町通りに面した様子です。左奥に見えるのがセントレジスホテル大阪です。
セントレジスホテルの直ぐ近くの好立地です。周辺は落ち着いた環境で多くの人が持つ大阪の賑やかなイメージとは少し異なります。
売却先の積和不動産と超高級ホテル
積和不動産関西というと、大阪のこちらのホテル建設が話題性が大きいです。
御堂筋にできる寺院山門一体型ホテル「(仮称)大阪エクセルホテル東急」が着工 日本初の試みは訪日外国人旅行者にウケるのか?
御堂筋にある御堂会館を建替え、寺院山門一体型のホテルです。こちらにはエクセルホテル東急が入居する予定です。
ホテルのクラスとしてはミッドクラスに位置づけられますが、場所と目新しさから客室単価は高めになるかもしれません。
積和不動産でもホテル建設に積極的ですが、同社の親会社である積水ハウスは高級ホテルの誘致に力を入れています。
そのひとつが、すぐそばのセントレジスホテル大阪。
その他にも「ザ・リッツ・カールトン京都」と関西を代表する超高級ホテルが並びます。
さらに話題になったこちらの日本初進出のホテルもそうです。
大阪のホテル客室不足は深刻ですが、良く言われるのがラグジュアリークラスのホテル不足です。
富裕層が泊まるようなホテルが特に不足しているといわれています。
本町のホテル立地としての魅力
大阪のホテル立地としてはキタやミナミがその中心となります。
一昔前までは本町には一部のビジネスホテルはあるものの、ホテル建設に対する良い立地というイメージではなかったかもしれません。
それが徐々に変わってきました。
本町も繁華街こそなく賑やかさはミナミやキタに比べると欠けるものの、その分静かなら環境です。
本町はオフィス街ですので、特に週末はビジネスパーソンの姿も少なくなり、静かで過ごしやすい環境だといえるでしょう。
そんな静かな環境と最近の「職住近接」などの流れから、本町にもタワーマンションの建設が相次いでいます。
タワーマンションももちろん悪くはないのですが、それよりもホテル立地としての魅力の方が上回ります。
個人的には大阪は新規のオフィス建設が極端に少ないので、オフィスビルの建設を期待してしまいますが(^_^;)
本町は現在でもキタとミナミに挟まれるビジネスにも観光にも素晴らしい立地です。
大阪メトロ中央線と相互直通運転を行う近鉄けいはんな線を使えば、便利に世界遺産奈良にも行くことができます。
さらに、大阪メトロ中央線は延伸して、将来構想でもある万博やカジノリゾートのアクセス路線になる予定です。
万博やカジノが実現されれば、本町は今以上のホテルの立地として相応しい場所になりそうです。
オフィス街と超高級ホテル
オフィス街に超高級ホテルというのは、とても相性の良い組み合わせだといえます。
その例が東京丸の内です。
丸の内には近年超高級ホテルの進出が進んでいますが、出張で訪れるビジネスパーソン、特にエグゼクティブクラスの宿泊には超高級ホテルが必要です。
もちろん大阪の本町も同様です。
本町は丸の内と比べるとオフィス街であることとともに、ミナミやキタの観光スポットのちょうど真ん中で、1~2駅という立地なので、ホテル立地としてのポテンシャルはより高い気がします。
解体工事が進んでいるオンワード樫山本館・別館の跡地にはまだ何が建設されるかが未定ですが、超高級ホテルの進出となると、さらに本町へのラグジュアリークラスのホテル進出の誘引になるかもしれません。