JR新橋駅日比谷口から少し歩くとNTT都市開発とJR九州による「新橋一丁目プロジェクト」という再開発が進行中です。

 

新たな超高層ビルが新橋駅周辺にできようとしているのですが、ビルはオフィスや店舗に加えて高層階にJR九州グループのホテルが入居することになっています。

 

JR九州グループのホテルは首都圏には、「JR九州ホテル ブラッサム新宿」がありますが、新橋のホテルが完成をすれば首都圏での2軒めのホテルということになります。

 

JR九州が昨年に株式上場を果たして1年が経ちますが、多角経営や九州域外への進出が目立つようになってきました。

 

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「新橋一丁目プロジェクト」の基本情報

 

「新橋一丁目プロジェクト」は、港区新橋1丁目に地上27階、高さ135.44m(最高部136.84m)の複合超高層ビルを建設する再開発プロジェクトです。

 

建築主体はNTT都市開発で高層階に入居するホテル事業者はJR九州になり、施工は大林組となります。

 

ビルの完成イメージです。敷地面積があまり広くはありませんので、高さは130mを超えてそこそこですが、細長い形状です。

出典 NTT都市開発株式会社

 

1階のピロティのイメージです。開放感があり緑もありなかなか好印象です。

出典 NTT都市開発株式会社

 

正確な再開発の場所を確認しておきます。新橋駅と内幸町駅のちょうど中間ぐらいでしょうか。いずれの駅にもアクセス良好です。

出典 NTT都市開発株式会社

 

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再開発現場の現在の様子

 

「新橋一丁目プロジェクト」の12月現在の様子を確認してきました。

 

南西側からの様子です。クレーンによって着々と工事が進められています。右奥に見えるビルは「第一ホテル東京」でホテルが並ぶことになります。

 

工事に関係する企業ですが、首都圏の再開発ですからJR九州はちょっと異質な感じがします。

 

ビルのフロア構成。2F~17Fがオフィスで1フロアが約330坪の広さ。もちろん近年のニーズの高い無柱です。

高層階の18F~27Fがホテル。JR九州ホテルズの「JR九州ホテル ブラッサム」が入居します。

 

ホテルの開業が2019年秋ですから、東京オリンピックの前年に開かれるラグビーのワールドカップには間にあうようになっていそうです。

 

建築計画です。工事の完了予定が2年後の7月下旬ですからやはりラグビーのワールドカップ前にオープンを目指すようです。

 

敷地面積が3,000㎡ですから、あまり高くて大きなビルの建設は難しいです。もう少し周辺のビルを含めた土地買収ができればもっと大きなプロジェクトになったのでしょうが。

 

JR九州経営多角化と九州域外拡大

 

JR九州は昨年2016年10月に念願だった株式上場を果たし、より資金調達がしやすくなったわけです。

 

ただ、地盤となる九州はJR本州3社と比べると、鉄道収入による収益が厳しく必然的に経営多角と九州域外へ事業を拡大する動きがみえます。

 

JR九州 上場1年
多角化の推進鮮明に 売上高5千億円へ事業拡大

産経ニュース

 

もちろん事業に一番力を入れているのは九州で、記事の中でも福岡市の九州大キャンパス跡地に商業施設を開業したことも紹介されています。

 

ただ鉄道事業自体は、少子高齢化が進む日本では今後ますます厳しい状況が予想されますし、頼みの訪日外国人旅行客も円高などの為替に左右される面があります。

 

そのため今後恒久的に事業を拡大・安定させようとすると、経営多角化と域外拡大は欠かせません。

 

これはJR九州に限ったことではなく、首都圏や関西圏の大手私鉄なども経営多角化や域外への拡大を進めています。

 

「新橋一丁目プロジェクト」によって、首都圏でJR九州系列の2軒めのホテルが誕生します。

 

ここで知名度をさらに上げ、状況によってはさらに数店進出や首都圏だけでなく、関西圏や全国展開ということもあるでしょう。

 

首都圏ではホテル事業だけでなく、賃貸マンション建設も進めており経営多角化が鮮明です。

 

東京だけでなく大阪にもJR九州は事業を拡大中です。

 

堺筋本町の帝人本社ビル跡地にタワーマンションを建設する計画です。オフィス用地としても十分活用できそうな一等地だけにJR九州の域外への事業拡大の本気度が伝わってきます。

 

さらに国内だけでなく海外にも目を向けており、中国・上海で日本食店を運営する他に、タイで不動産事業の計画もあるようです。

 

JR九州が今後どのような企業になっていくのか、都市生活ラボも注目をしています。