北浜周辺は大阪でも最も多くの歴史ある近代建築が並ぶ場所です。
歴史ある建物があると、何だか街の雰囲気も落ち着いた印象を持つもので、それが多くの人が住んでみたいと思う理由にもなります。
証券取引所がある北浜はかつては、金融街・オフィス街というイメージが強かったですが、最近では超高層タワーの建設が進み、住宅地としての顔も見せるようになってきました。
進む北浜の超高層マンション建設
北浜といえば、現在高さ209mで日本一の超高層マンションである「The Kitahama」が2009年に誕生しました。
「The Kitahama」の場所にはかつて三越大阪店がありましたが、2005年に閉店をし、その跡地に誕生したわけです。
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三越が立地しているのは、かつて大阪の賑わいの通りといえば、御堂筋ではなく堺筋という時代がありました。
その名残で三越大阪店があったわけですが、御堂筋が栄えてくると北浜は買い物や遊びに行く街というよりも、証券会社に代表されるような仕事に行く街へとなっていきます。
「The Kitahama」が誕生し、北浜に多くの人が住むようになり、現在はさらに超高層マンションの建設が進められようとしています。
「The Kitahama」のすぐ近くにはこちらの超高層タワーが建設中です。
さらに北浜ミッドタワーに続き新たに超高層タワーが建設されようとしています。
「(仮称)大阪市中央区・高麗橋2丁目計画」が進行中
北浜に「(仮称)大阪市中央区・高麗橋2丁目計画」として140mの超高層タワーマンションが建設されようとしています。
場所は「The Kitahama」の堺筋を挟んだ北西に「高麗橋野村ビルディング」がありますが、この歴史的建築物の隣接地になります。
高麗橋野村ビルディング
建設地では以前からタワーマンションの建設計画がありましたが、隣接する古いビルの買収を行い、さらに敷地面積を増やしてより大きいタワーマンションの建設計画に変わりました。
以前の計画では高さが114mほどでしたが、それが地上34階建ての高さ約140mという高さに規模を拡大をしています。
現在の様子
「(仮称)大阪市中央区・高麗橋2丁目計画」の11月下旬現在の様子です。
建設現場からは高麗橋野村ビルディングの裏側と「The Kitahama」が見えます。近代建築物と超高層タワーが並ぶのがよくわかると思います。
建築計画が掲示されています。
敷地面積は増えたとはいえ約2,000㎡ですから、高さがあってもそれほど大きな延床面積のものを作ることはできません。デザインはわりとよくあるタワーマンションという感じ。
設計施工は大林組。事業主は野村不動産と大林新清和不動産になります。マンションブランドはプラウドになるのでしょうかね。
北東から見た様子。向こうには建設中の北浜ミッドタワーが見えます。
将来すぐ近くにタワーマンションが林立する姿がわかると思います。
北西からの様子。すぐ東隣が高麗橋野村ビルディング。近代建築と超高層タワーが並ぶわけです。
周辺では多くの歴史的建築物
「(仮称)大阪市中央区・高麗橋2丁目計画」の周辺には多くの歴史的な建築物があります。
例えば木造のものとしては、ともに国の重要文化財の指定を受けたこんな建物があります。
その他にも緒方洪庵が開いた「適塾」があり、福沢諭吉も学んだ歴史的にも有名な私塾も見ることができます。
レトロビルディングもたくさんあり、こちらは三井住友銀行大阪中央支店です。重厚な銀行建築でギリシア神殿風の新古典主義建築です。こんな支店で銀行口座を作れたら気分が良いですね。
大阪といえば住友のイメージが強いですが、こちらは元々は三井銀行大阪支店です。
写真右に見えるのは新井ビルです。重厚な建物で元々は旧報徳銀行大阪支店です。
ビルのテナントには有名なスイーツショップの「五感」北浜本館が入居しています。
その他にも生駒ビルヂング、青山ビルなどもすぐ近くですから建築物を見ながら散歩するのも楽しい町並みです。
歴史的な建築物が並ぶ町並みでは、超高層建築物の建設は景観を損なうこともありますが、北浜はどうでしょうか?
少し無計画に開発が行われている印象はありますが、上手く歴史的な建築物と調和していければ良いのですが。