最近、渋谷の魅力が落ちたという話題が、マスコミなどから盛んに聞こえてくるような気がします。
つい先日もこんな記事が。
渋谷凋落の裏に「文化の消滅」 生まれない渋谷発ファッション
この記事は、東洋経済オンラインの記事「渋谷がいつの間にか「池袋化」している理由」と同じ内容でタイトルが変わったものです。
東洋経済の記事はタイトルだけを見ると、池袋に失礼だろう!という思いをもつ人もいるでしょうが、記事の中身まで見ると、それなりには納得はします。
ファッションの発信の場所から、消費をする場所へと渋谷が変わっていったというのが、その大きな理由でしょうが(^_^;)
ライブドアニュースの記事のコメントを見ても、渋谷の凋落に対してどちらかと言うと同意する意見が多そうです。
渋谷では現在盛んに再開発が行わていますが、再開発によって再び渋谷は輝きを取り戻せるのでしょうか?
渋谷が落ちぶれたという話題が多くなっている
渋谷が落ちぶれたという話題が、前述のニュースだけでなく多くなっています。
その理由は様々でしょうが、渋谷もそこそこ集客力の街とさほど変わらないようになってきたという趣旨の記事が多いです。
例えばこちらのブログの記事
渋谷が見えない
このブログではこんなことも述べられています。
109もファストファッションブーム以降、すっかり影が薄くなり、今や渋谷のメインストリートは外資SPAが並ぶ井の頭通りに移った感がある。
渋谷の問題というより、日本に元気がなく、日本初のファッション自体もその存在感が薄くなってきている問題もあります。
ファッションや流行といえば、東京・渋谷発でこんな現象もありました。
検証!「ヤマンバ」の登場と衰退
ヤマンバ・ガングロ女子高生の登場が、全国区へ波及をしました。
ガングロギャル・black diamond、とヤマンバ女装のブラッディーピーチの共演!!!#2chomeTRANCE #新宿二丁目 #trance #女装 #ガングロギャル #aisotopelounge pic.twitter.com/fwt6RT9LhP
— アロム奈美江 (@momoiaromu) July 22, 2016
美白がもてはやされる時代で、もはやガングロ・ヤマンバも絶滅危惧種になってしまっていますが、渋谷からのファッションの流行はものすごい勢いで全国へと波及しました。
また、その以前にはルーズソックなどが渋谷や東京から全国へとものすごい勢いで流行をつくりだしというのもありましたね。
ガングロ・ヤマンバ女子高生が魅力的なのかどうかはさておき、渋谷の発信力や影響力を考えると、どうしても最近は落ちているといわざるをえないかもしれません。
それよりも、都市の均質化が進み、渋谷もその他の街も、ありふれたお店やファッションがあふれ、渋谷が特別なものでなくなってきているのでしょう。
渋谷の凋落に対してはツイッターでもこんな意見が。
吉祥寺が微妙なのは新宿遠いのもあるけど、渋谷が都市として完全に落ち目だから「新宿も渋谷も1本で行ける」ということに利便性を感じなくなってきてる感じ。渋谷はほんとオワコン。
— くまちゃん (@boooonsai) December 31, 2016
住みたい街でトップに君臨してきた吉祥寺が、その座から滑り落ちたのは、渋谷の魅力が下がっていることも影響しているという意見ですね。
渋谷は再開発で再び輝きを取り戻せる?
渋谷では現在数多くの再開発が行われています。
そのひとつが渋谷ストリーム。新しい渋谷のランドマークとして期待をして、東急グループが行う再開発です。
こちらの巨大ビルです。
渋谷川沿いに遊歩道が設けられ、賑わいをつくられようとしています。
完成イメージはこんな感じ。
出典 東京急行電鉄株式会社
東急電鉄など東急グループが渋谷駅や東急東横線などの沿線価値を高めるために、再開発は有効な手段です。
中でもどのようなテナントが集まるのかは、人を呼び込めるかどうかの大切な要素です。
渋谷ストリームのテナント
渋谷ストリームは2018年秋の開業を予定をしていますので、現在のところどのようなテナントが入るかはあまり決まっていません。
フロア構成は以下のようになっています。
14階-35階 オフィス
9階-13階 シティホテル。エクセルホテル東急が入居予定。
6階 カンファレンスルーム
4階 クリエーター向けのコワーキングスペース、スモールオフィス、自転車通勤をサポートするサイクルカフェ、フットサルコートとしても使える多目的広場など。
1階-3階 商業施設(約30店舗)
かなりの部分がオフィススペースになります。
ファッションも街の賑わいを考えると大事な要素ですが、多くの有力企業が集積することも大事なことです。
かつてのITベンチャーが集積した「ビットバレー」も、渋谷の街の魅力を上げる要素のひとつになってはずです。
ホテルは、訪日外国人旅行者の増大への顧客を取り込みたいというのも大きいでしょう。
かつては、東京の中でも外国人旅行者が最も訪れたのが渋谷でしたが、最近は他の街にトップの座を譲り渡しています。
渋谷が1位から5位に転落! 訪日ゲスト人気No.1の街奪還のためには?
こちらは商業施設のイメージ。
出典 東京急行電鉄株式会社
3Fは会話を楽しむ大人たちの溜まり場というコンセプトの計画です。
最近の渋谷は不良が多くて、柄が悪くなったという意見も多く、大人たちが寄り付かなくなったというともいわれています。
新しい再開発で、大人が集う受け皿ができることで、渋谷の魅力もまた違ってくるのかなとは思います。
インターネットの普及や新聞やテレビの大マスコミの影響力が相対的に低下している現在では、かつてのような渋谷発の大流行はなかなか難しくなったかもしれません。
ただ、人が集まることで、新たなものを生み出す大きな力となります。再開発によって、再び渋谷に輝きを取り戻すきっかにはなるかもしれません。
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