大阪のなにわ筋沿いに、タワーマンション「プレミストタワー大阪新町ローレルコート」がほぼ完成をした状態でそびえ立っています。
すでにこのマンション自体は完売していますが、今後気になるのは中古物件がどれくらいの価格で売り出されるか?
また、賃貸物件がどれくらいの賃料水準で登場するのかは、気になっている人もいるでしょう。
「プレミストタワー大阪新町ローレルコート」は、マンションブランドが近鉄不動産の「ローレルコート」と大和ハウス工業の「プレミスト」の名がついています。
近鉄不動産の「ローレルタワー」として、タワーマンションの販売のイメージを持つ人も多いでしょうが、大和ハウスは住宅メーカーで戸建て住宅のイメージが強いです。
大和ハウスのマンションは、特にタワーマンションとなると、あまり実績がないだけに評判もさほど良くないですがどうなのでしょう?
そんな「プレミストタワー大阪新町ローレルコート」ですが、周辺環境を見ながら、その将来性について考えてみました。
「プレミストタワー大阪新町ローレルコート」の様子
「プレミストタワー大阪新町ローレルコート」は、旧大阪屋本社跡地に建設されているタワーマンションです。
2015年7月に工事が着工し、現在はほぼ外観は完成した状態で入居を待つような状態になっています。
マンションの規模は、地上38階建て、地下1階で、高さが約131m、延床面積がおよそ34,767㎡になります。
場所は、心斎橋や本町にも徒歩でアクセス可能な西区新町。
最寄駅は大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の西大橋駅で徒歩2分の距離。その他にも四つ橋線の四ツ橋駅にも徒歩5分程度、心斎橋駅にも10分程度という好立地です。
マンションは、大阪の主要道路の一つであるなにわ筋の東側に面していて、すぐ南は公園になっています。
つまり東と南には建物がなく、タワーマンションで重要な価値となる眺望は東南には確保されています。
マンションの周辺環境と現在の様子
「プレミストタワー大阪新町ローレルコート」の立地する大阪市西区新町は、オフィスと住宅が混在する街です。
西区は近年大阪市の中でも人気のエリアです。
特に人気のあるのは靱公園周辺のエリアですが、新町周辺も心斎橋や本町にも徒歩でアクセス可能な立地ながら、それほど騒々しくなく人気があります。
マンションのすぐ近くにはスーパーライフがあり、車を使えば10分もかからない距離の大阪ドームにイオンモールもあり、日頃の買い物も便利です。
マンションの近くのスーパーライフ西大橋店。マンションの前から撮影したので歩いてすぐなのが実感できると思います。
このスーパーは営業時間が25:00までで、深夜まで営業しているのでコンビニのように利用することができます。
マンションの前の公園です。すぐ前の公園もあります。大阪市内の公園で清掃など行き届かないのか荒れた公園もありますが、この公園は荒れていませんでした。
大きな靭公園も徒歩15分程度で行くことができるので、都心でありながらファミリー層にも受け入れられそうです。
建築計画です。来年3月には工事が完了します。設計・施工は大林組です。
マンションの外観。そろそろタワークレーンも撤去されるものと思われます。
現地に掲げられた看板。すでに全物件が完売しています。
目の前にあるなにわ筋。街路樹が整備されて、とてもきれいです。イチョウ並木で秋になると御堂筋に負けない位に美しい黄葉が見られます。
なにわ筋線の通過は誤算?
なにわ筋には以前から、梅田や新大阪から関空までにアクセスするなにわ筋線の建設計画がありました。
デベロッパーも、将来のなにわ筋線の開通を意識したでしょうし、なにわ筋線の開通を見越して購入を検討したという人もおそらくいるでしょう。
ただ、なにわ筋線の建設は決まったものの、最寄駅となるはずだった西大橋には駅ができないことになりそうです。
交通ネットワークを考えると、西大橋にも新駅を建設するほうが良いのでしょうが、空港アクセス線ということもあり、速達性を重視したようです。
なにわ筋線が西大橋に新駅ができなかったことは、多くの人にとって誤算だったかもしれません。
ただ、こちらのマンションに投資目的ではなく、あくまでも長く居住することを考えている人にとっては、関空への利便性が良くなることは心配があったかもしれません。
心斎橋周辺は、外国人に人気の場所であり、マンションが民泊に利用される場合が多々あります。
民泊に利用されることで、住環境が悪化することを懸念する人も多いはずです。
なにわ筋線の開通は、まだまだ先の将来の話しで、民泊の問題とはそれほど直結はしないでしょうが、もしかしてそこまで考えていた投資家もいるかもしれません。