北区大淀南にはかつて朝日放送の本社やホテルプラザというシティホテルがありました。
大阪の名門ホテルのひとつで、惜しまれながらも閉館し建物も取り壊しされてしまいました。こんな感じでかつては、ホテルと朝日放送の大阪タワーもありましたね。
大阪タワーとホテルプラザ
#解体された建物の写真あげてく pic.twitter.com/nTME3wpMiR— 河野虎太郎 (@fromcitytocity) July 28, 2017
2012年頃にホテルプラザなどの解体工事が進められ、跡地は医療施設などで構成される最先端のメディカルコンプレックスの再開発が予定されていました。
しかし、その計画が実現することはなく、今日まで更地の状態が続いていたわけです。
梅田の西側で徒歩でアクセスも可能な広大な立地が、長い間塩漬けになっていたわけですが、ようやく超高層マンションの建設が進められることになりました。
(仮称)大阪市北区大淀南2丁目OM計画が始動
長い間更地の状態の旧朝日放送・ホテルプラザ跡地の再開発がようやく動き出します。
プロジェクト名は「(仮称)大阪市北区大淀南2丁目OM計画」。高さ178mの超高層マンションが建設されることになります。
この辺りは航空法の高さ制限が179mに設定されていますので、制限ギリギリの高さで建設。さらに高さだけでなく延床面積も約10万㎡の大型のタワーマンションになります。
かつて大阪タワーやホテルがあった敷地で、広さが1ヘクタール以上ありますので、このような大型開発が可能となったわけです。
現地の様子は?
「(仮称)大阪市北区大淀南2丁目OM計画」ですが、周辺は超高層マンションがすでに立地していたり、新たな超高層マンションが建設中の場所でもあります。
この「グランドメゾン新梅田タワー」がすぐ南に建設中です。街の雰囲気などにも記事では触れています。
南東側からの現地の様子ですが、まだこのように目立って重機などがあるわけではなく、工事はまだまだこれからという感じです。
敷地の中を少しだけ見ることができました。
建築計画は掲示されています。
気になるところをさらにピックアップしています。建築主には積水ハウス、三菱地所レジデンス、東急不動産、東京建物などの大手デベロッパーがずらっと並んでいます。
高さに比べて延床面積が広めの大阪では少ないどっしりとした外観のタワーマンション。
ウメキタ1期でもちょっと寸胴なビルが目立ちますが、梅田という土地のポテンシャルを考えると、高さ制限は少し残念です。
高さ制限ギリギリでの建設ですから、もし伊丹空港の着陸路のための高さ規制がなければ、200mを超えるような超高層タワーになっていたかもしれません。
旧朝日放送・ホテルプラザ跡地でかつてあった計画
旧朝日放送・ホテルプラザが取り壊しされてから、かなりの時が経ちますが、かつてはこの広大な敷地で壮大な計画がありました。
幻となった計画のイメージはこちら。
出典 医療法人医誠会
見た目もかなりの大規模再開発ですが、ホロニクスグループの医療法人「医誠会」が560病床の急性期高度医療病院などを核とする医療コンプレックスをつくる計画でした。
ホロニクスグループといえば、医誠会病院の他に介護老人保健施設「エスペラル」などを展開する社会福祉法人。
大阪など関西地方を中心に病院や介護施設を手がける他に、メディカルフィットネススタジオやヘルシーカフェなどのグループ施設もあり、医療・介護分野の様々なサービスを行っています。
このような企業の医療や介護を含めた大規模な複合施設を見てみたかったですが、様々な理由があってか計画は実現しませんでした。
旧朝日放送・ホテルプラザ跡地に病院がつくられることはないのかと思いきや、新たな動きが出ています。
済生会が旧朝日放送・ホテルプラザ跡地の一部を取得
旧朝日放送・ホテルプラザ跡地の一部約3900㎡を別の社会福祉法人が取得したというニュースです。
朝日放送社屋・ホテルプラザ跡地の一部を取得/南東角の土地3900平方㍍/済生会
土地を取得したのは、病院・診療所や福祉施設などを運営する社会福祉法人恩賜財団済生会(東京都港区)。済生会病院や介護施設など全国規模で展開する巨大法人です。
周辺にタワーマンションが林立しますし、ウメキタ2期からも近い立地ですから、将来需要が増えることを想定しての土地取得でしょうか。
どのような医療もしくは福祉施設を計画しているのかは、まだ明らかになっていません。土地の広さからいって比較的大規模な医療機関ができるものと思われます。
[…] (仮称)大阪市北区大淀南2丁目OM計画 旧朝日放送・ホテルプラザ跡地のタワーマンション計画 […]