晴海は東京オリンピックの選手村になり、大会期間中は多くのアスリートで賑わうことになります。
晴海といえば、「晴海アイランドトリトンスクエア」や「晴海客船ターミナル」などしかイメージがないという人、中には「晴海ってどこ?」という人も少なくないでしょう。
もし2020年ではなく2016年に東京オリンピックの開催が決まっていれば、晴海にメインスタジアムを建設する計画がありました。
そうなれば、晴海は一躍有名になったのですが(^_^;)
メインスタジアムにはならなかった晴海ですが、選手村として脚光を浴びることになります。
現在はその工事が進められていますが、オリンピック終了後はさらに超高層タワーマンションを建設し、多くの住宅が立ち並ぶ計画です。
住宅の総戸数が6000戸と壮大な計画ですが、晴海は現在陸の孤島のように鉄道空白地帯となっています。アクセスの改善がなければ、開発計画にも影響を与えかねません。
東京1964-2020 オリンピックを機に変貌する大都市の光と影、そして未 [ 森彰英 ]
東京オリンピック選手村の整備
晴海の選手村予定地には、合計で24棟のマンションが建設されることになります。
オリンピック後の晴海のイメージです。
出典 東京都都市整備局
2棟のタワーマンションはオリンピック・パラリンピック後に建設される予定ですが、その他のマンションは選手村の選手の住まいとして活用されます。
ちなみに晴海のマンションは、外国人選手の背の高さを想定して、通常のマンションよりも少し高くなっているようです。
マンションの隣には広大な公園が広がりますが、現在の晴海ふ頭公園に加えて、晴海客船ターミナルが公園になります。
東京の客船ターミナルは、晴海客船ターミナルから、お台場の新たな客船ターミナルに移転する予定になっています。
晴海オリンピック選手村 現在の建設の様子
選手村建設地の看板。再開発の名称は、「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業」。
再開発の全体配置図。5-4、5-5、5-6、5-7街区に分かれています。街区の中央付近に学校もできる予定です。
ここからは各街区の建築計画。まずは5-7街区。4階建ての商業施設。工事着工が来年7月、工事完了が2022年ですからオリンピック後に完成です。
5-5街区の建築計画。この街区に地上50階・高さ180mの超高層タワーが建設される予定です。
5-5街区の配置図とマンションそれぞれの概要。地上14階から地上18階・50m前後のマンションが6棟とタワーマンション1棟が建つ予定。
こちらは5-4街区の建築計画。
5-4街区の配置図とマンションそれぞれの概要。この街区には5つのマンションが建つ予定です。
5-3街区の建築計画。
5-3街区の配置図とマンションそれぞれの概要。この街区には4つのマンションが建設される予定です。
そのうち2棟は保育施設、1棟は老人ホームが入居する予定になっています。
子育て世代から、介護が必要な世代までがこの晴海に住むことが想定されています。
最後に5-6街区の建築計画。こちらにも180mの超高層タワーが建設される事になっています。
手前が5-7街区、その向こうが5-5街区になります。レインボーブリッジも見えます。
写真手前が5-7街区、後方が5-6街区。5-6街区のクレーンの数がすごいです。
こっちはたぶん5-5街区ですかね。街区が多くてだんだんわからなくなってきました。
選手村建設現場と晴海・勝どき周辺の超高層ビル群の様子。まるで発展途上にある国のダイナミックな工事現場のようです。
豊洲大橋。豊洲市場移転後は、多くのトラックが行き交いそうです。
鉄道空白地帯「晴海」の将来は?
晴海は現在東京都中央区にもかかわらず、鉄道空白地帯になっています。
晴海アイランドトリトンスクエアは、少し遠いですが都営大江戸線の勝どき駅から徒歩圏内です。
しかし、オリンピック選手村の辺りは、晴海でも西寄りになり、勝どき駅からは約1.5km~2km程度離れており、かなり歩くことになります。
BRTに期待したいが…。
そこで期待されるのがBRTです。
東京オリンピックでは、選手村から各会場までの交通手段になるのがBRTです。築地や新橋を通って、都心の虎ノ門にはバスターミナルが建設されます。
虎ノ門から例えば、成田空港へのバスに乗り換えたり、新橋・汐留から虎ノ門辺りのビジネス街への通勤にも便利です。
ただ、そのBRTも築地市場移転問題があり環状2号線の整備計画に遅れがでています。
環状2号線の一部が暫定道路になることで、途中渋滞の懸念があります。そうなれば、BRTの速達性や定時性にも影響を与えます。
計画通りの完成が遅れれば、晴海の再開発計画にも影響を与える可能性はあります。少なくともマンションの販売には影響が必至でしょう。
ゆりかもめの延伸は?
ゆりかもめは現在新橋から豊洲までが開通していますが、さらに選手村辺りの晴海5丁目を通って、都営大江戸線と接続可能な勝どき駅までの延伸計画があります。
延伸計画は、運輸政策審議会答申18号で2015(平成27)年までに整備着手することが適当という答申がありました。
現在延伸が実現していない以上、オリンピックには間に合いません。
オリンピックが終わって、熱が覚める頃に果たして延伸が実現するかは、ちょっと厳しいところでしょうか。
こちらは晴海客船ターミナルからの画像ですが、浜松町や田町、芝浦などの港区の再開発現場も海を渡ればすぐそこという感じです。
個人的には自転車道をしっかりと整備すれば、都心もすぐの立地で海や自然も楽しめる環境で自転車乗りの人には魅力的な場所だと思うのですが。
[…] 晴海の東京オリンピック選手村 現在の建設の様子 鉄道空白地帯で将来の開発が心配 […]
地図上では 晴海選手村 予定地 を見ますと 晴海客船ターミナルが無いので困ります
晴海 国際客船ターミナル が 図面上から確認できません オリンピック選手村がどの建物か わかりません お教え下さい
中層の建物が選手の宿舎として利用され、タワーマンションはオリンピック終了後に建てられるようです。
オリンピック組織委員会に確認されるとより詳しい情報も手に入れられるでしょう。晴海の国際客船ターミナルについても、組織委員会のページで確認ができます。
https://tokyo2020.org/jp/games/venue/olympic-village/
ついの、住処として、考えています。
良い、情報、お願い致します。亀田は