東急東横線の渋谷-代官山間が地下化され、地上の線路跡には開発可能なスペースができていました。

 

ただ、線路跡地は細長い土地になるため、その開発にはどんなものをつくれるかは自ずと制約がでてきます。

 

東急電鉄では、この渋谷-代官山間に遊歩道を設けて、さらに現在のニーズに合った施設を整備する「渋谷代官山Rプロジェクト」を進行中です。

 

東横線の地下化といえば東白楽~横浜間でもその地上線路跡に、かつて「東横フラワー緑道」が整備されました。

 

東横フラワー緑道と比べると、渋谷~代官山間の開発にどのような違いがあるのでしょうか?

 

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「渋谷代官山Rプロジェクト」とは?

 

「渋谷代官山Rプロジェクト」とは、東横線渋谷~代官山間の地下化によりできた旧線路跡地を活用する再開発です。

 

東急電鉄は、この跡地を有効に利用するため、すでに代官山駅付近の約220mでは、商業施設「LOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)」をオープンさせています。

 

ログロード代官山はこんな感じの良い雰囲気。

お洒落な木の看板。

 

細い線路跡地を上手く活用しています。

 

緑と遊歩道で散歩も楽しそうです。

 

さらに、代官山から渋谷までの旧線路跡地を賑わいの場などへ生まれ変えるのが、「渋谷代官山Rプロジェクト」です。

渋谷駅前で建設中の「渋谷ストリーム」や渋谷川の整備と合わせてプロジェクトが進行することになります。

 

「渋谷代官山Rプロジェクト」という名は、カーブをあらわす「R」がその由来のひとつですが、「鉄道(Rail-Road)跡地を再生(Reborn)し、異文化・多世代をつなぐ(Relay)」という意味も含まれています。

 

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2つの施設を整備

 

「渋谷代官山Rプロジェクト」では、東横線の旧線路跡地のカーブに2つの施設が整備されます。

 

A棟には、待機児童が社会問題化していますが、その対策のひとつとして保育所。

B棟には訪日外国人旅行者の宿泊などを想定したホテルや店舗などが入居する予定です。

 

image:東急東横線"大カーブ区間"線路跡地を整備「渋谷代官山Rプロジェクト」始動

 

待機児童対策と訪日外国人旅行者の受け入れという、最近の最も重要なテーマに着目した施設が整備されるわけです。

 

「渋谷代官山Rプロジェクト」現在の様子

 

「渋谷代官山Rプロジェクト」は現在の様子はどのようになっているのでしょうか? 7月初旬現在の様子です。

 

B棟の建築計画。B棟にはホテルなどが入居することになります。

 

A棟の建築現場。渋谷の再開発現場も見えます。

 

まだ橋桁が残っている所があります。

 

渋谷川沿いに整備が進められています。

 

渋谷ストリームも見えますね。

遊歩道ができることが楽しみですが、どのようになるのでしょうか?

周辺の街並みから代官山のようなお洒落な感じは難しそうな気はしますが。

 

さらに渋谷から代官山までのおよそ600mの遊歩道を整備することで、渋谷から代官山にかけての広域にわたって賑わいをつくり出すことが期待されています。

 

実は旧線路跡地は細長い土地の形状になるため、何を開発するかは難しく自治体等に売却・譲渡するケースが目立ちます。

 

その一例として「東横フラワー緑道」があります。

 

東横フラワー緑道と渋谷-代官山の再開発の違い

 

東急東横線の「東白楽―横浜間」でも地下化によって旧線路跡地が活用された事例があります。

 

「東白楽―横浜間」の場合は、横浜市が「東横フラワー緑道」を整備し、市民の憩いの場となっています。

 

さらに廃線区間となった横浜駅~桜木町駅間は、遊歩道として再生整備することが進められようとしています。

 

渋谷-代官山間では、行政が整備するのではなく、東急電鉄がそのまま跡地を自社で整備することが大きな違いです。

 

渋谷、代官山、中目黒周辺を“広域渋谷圏”として東急電鉄では位置づけており、同社の重要拠点として位置づけています。

 

広域渋谷圏の回遊性を上げることは、言ってみれば東急の沿線価値を上げることにもつながります。

その重要性の高さからも自社で開発する道を東急は選びました。

 

「東横フラワー緑道」も市民の憩いの場としては、旧線路跡地の活用としては悪くはないでしょう。

しかし、やはり行政が作る一種の“公園”のようなイメージが強いです。

 

しかし、渋谷-代官山間はニューヨークの「ハイライン」を参考にしたお洒落な空間、話題性のある空間という点で「東横フラワー緑道」とは異なります。

 

歩いて楽しむ渋谷から代官山がどのようになるかが楽しみです。