ブランズタワー御堂筋本町が「史上初めての価値」を前面に押し出し、デビューしようとしています。
大阪のメインストリートである御堂筋にはさまざまな規制が存在します。
ただ、最近は土地の有効活用を考え、御堂筋も規制緩和の動きが見えてきます。そんな変化が兆しが見える御堂筋の至近距離でタワーマンションの建築が進められようとしています。
本町駅直結の初めてのタワーマンション
「ブランズタワー御堂筋本町」は、大阪市営地下鉄本町駅直結の初めてのタワーマンションです。
こんな感じで現地でも大きく宣伝されています。
駅直結のマンションは、家からすぐに駅に行けて、特に雨の日でも濡れることなく通勤・通学ができることで人気です。
大阪の梅田などは地下街が発達しているため、雨に濡れずに移動することが日常生活で多いので、購入に対して駅直結はよりポイントが高いのではないでしょうか。
本町駅直結のマンションがないことに、ちょっと意外に思う人もいるかもしれません。しかし、もともと本町は大阪の典型的なビジネス街で企業の本社などが集積する場所。
ですから、周辺でもマンション自体の住居があまり建設されていなかったのです。
そのため事務所が多い本町で住むことは交通利便性が高いことも魅力ですが、「職住近接」のライフスタイルも実現します。
「職住近接」に関しては、こんなメリットやデメリットも考えられます。
御堂筋には規制が多い
大阪のメインストリートである御堂筋にはさまざまな規制があります。
最も有名なのが高さ制限です。高さ50mの規制のためこんな風に従来はビルの高さが揃っていました。
ただ、近年は土地の有効活用の要望も強くなり、一部で高さ制限の規制緩和が進んでいます。
規制緩和は賛否があるでしょうが、自分は反対です。御堂筋に賑わいをつくることは良い事だとは思うのですが、なかなか難しい問題です。
御堂筋の住宅規制
御堂筋には高さ規制だけでなく、沿道には大阪市の地区計画で住宅規制エリアがあります。
規制はこんな感じで本町周辺は本町北地区と南地区が規制エリアになります。土佐堀通から長堀通までですから、簡単に言うと、淀屋橋駅から心斎橋付近までということ。
このように厳しい規制がありますから、今後規制緩和をしない限り、新たにタワーマンションのような住宅を建築することはできません。
「ブランズタワー御堂筋本町」はというと、こんな感じで住宅規制エリアのギリギリすぐ隣に位置します。ですから本町駅から一番近いタワーマンションとおそらくいえるでしょうか。
規制ギリギリで建てられたこのマンション。もとは「旧大阪府商工会館」がありましたが、東急不動産が一般競争入札で落札をし、タワーマンションを建設することになりました。
なお、こちらのマンションは地上38階高さが約134mになります。敷地面積を考えるとかなりの超高層になります。
「ブランズタワー御堂筋本町」は、本町駅直結がセールスポイントの一つで大変素晴らしいのですが、ここはできればオフィスビルなどが建築されればよかったような気がします。
大阪はとにかくタワーマンションの建設が目立ちますが、これだけタワーマンションをつくって将来大丈夫かなという不安はあります。
また、近年はオフィス需要が旺盛で、オフィスの空室率も大幅に改善され賃料も上昇傾向を示しています。
御堂筋の高さ規制緩和も良いのですが、美しいスカイラインを残しつつ、ここのように便利な周辺の再開発で新しい超高層オフィスが建てられることが良かったのですが(^_^;)
御堂筋周辺の街づくりが、土地の切り売りという感じで統一感なく再開発されていくのが気になりますね。
ブランズタワー御堂筋本町の現地の様子
北側からの様子。今年2017年11月に引き渡しになりますので、外観はもう完成しています。
こちらは東側御堂筋からの様子。御堂筋の直ぐ側であることがわかると思います。隣の空き地にはアパホテルが32階建て総客室917室の新タワーホテル「アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉」が建てられます。
マンションの直ぐ側に「本町駅」17号出入口ができ、マンションから駅直結になります。御堂筋線・中央線・四つ橋線の3線利用になります。
ちなみに、「ブランズタワー御堂筋本町」の北隣の敷地もオンワードが積和不動産に昨年売却をしていますが、そちらの状況も気になります。
オフィスビルになることを期待するのですが、やっぱりそこもタワーマンションになるのかも。
[…] ブランズタワー御堂筋本町 初の本町駅直結で御堂筋に近接するタワーマンション […]
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