「建築士」になるためには資格が必要で、無資格なのに自分は「建築士」だと名乗ることはできません。

 

建築士を目指す人は、まずは建築士になるための国家資格に合格しなければなりません。

 

建築士の国家資格なのですが、資格の種類もあったり、何より受験資格が細かく規定されていて、「学歴」や「実務経験」などの要件を満たす必要があります。

 

いざ建築士になりたいと思っても、すぐに資格試験さえ受験できないことだってありえるのです。建築士を目指すために、まずは試験の概要を整理しておくことが必要です。

 

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建築士資格の種類

 

建築士資格には次の3つの資格があります。

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 木造建築士

資格の種類によって、扱うことができる仕事の内容が異なります。

 

「木造建築士」は、1階または2階建てで延べ面積300平方メートル以下の木造建築物の設計や工事監理を行えます。

木造建築のみですので、マンションの設計や工事監理はできないのです。

 

「二級建築士」は、延べ面積500平方メートル以下の建築物の設計や工事監理を行えます。

木造建築のみに限定されませんので、仕事の幅が広がります。ただし、延べ面積500平方メートル以下という制約がつきます。

 

「一級建築士」は、あらゆる建築物の設計や工事監理を行えます。

 

一級建築士には制約がなく、すべての建築物の設計や工事監理ができるので、仕事の幅はグ~ンと広がります。大きな建築物の設計などをしたいというのであれば、必要となる資格です。

 

このように建築士の資格には種類がありますが、「どうせなら制約がない方が良くない?」ということで、一級建築士試験をすぐに目指したくなるかもしれません。

 

ただ、試験を受けるためにはそれぞれの資格の種類ごとに「受験資格」が設けられているため、資格試験さえ受験することができない場合もあります。

 

 

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建築士試験の受験資格

 

建築士試験には、それぞれの資格の種類ごとに細かく受験資格が規定されています。最も厳しい受験資格を定められているのは、仕事に制約のない一級建築士です。

 

自分に受験資格があるか? なければ何が必要かを見極め、計画的に受験計画を練ることが必要です。

 

まず、それぞれの資格の種類に共通しますが、学歴によって大きく受験資格の有無、プラスして必要な実務経験の年数も変わってきます。

 

つまり、「高卒」、「大卒、短大卒、高専卒」、「建築学部卒」などによって、建築士になる道のりが大きく違ってきます。

 

また、同じ高卒でも「普通科」と「土木科や建築科」の違い、大卒でも履修科目の違いによっては、必要な実務経験も違ってきます。

 

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なお、建築士試験の受験資格として必要な「実務経験」とは、建築設計事務所、建設会社、ハウスメーカーなどで建築物の設計・工事監理・施工管理業務を行うこと、または、大学院の課程において実務実習を行うことなどをいいます。

 

 

建築士試験はどのような試験?

 

建築士試験には「学科試験」と「設計製図試験」があります。この2つの試験合格のハードルを超える必要があります。

 

「学科試験」に合格してはじめて「設計製図試験」を受験することができます。ただし、学科試験合格者が「設計製図試験」に不合格となっても、その翌年とまたは翌々年は「設計製図試験」の受験資格があります。

 

試験はそれぞれの試験で、年1回しかチャンスがなく、その試験に不合格になると翌年以降にまた挑戦できるということになります。

 

 

建築士で成功するためには資格+実力が必要

 

建築士試験に合格をして、無事に建築士の資格を得たからといって必ず成功が約束されたわけではありません。

 

建築士の世界は厳しい実力社会です。資格は単なるライセンスにすぎず、実力がなければ会社にも評価をされないでしょうし、ましてや独立してクライアントに評価されることもできません。

 

建築士試験合格は建築士として仕事をするスタートラインに立ったにすぎません。試験合格後も自己研鑽に励み、さらにセンスやアイデアなどを磨いていく必要があります。